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◇スウィート&ビター
駅前のベンチには、いまだ動けずにいる
佐藤 敏夫
の姿があった。
そして傍らには、
恋々出 オリーブ
の姿も。
「やー、コレで涼しかったら完璧なんだけどね」
つるつるすべる地面はまるで氷のよう。
しかし空には真夏の太陽、額には汗、地面も当然冷たくはない。
溶けてしまいそうな暑さに、佐藤はますます動くのが億劫になっていた。
「知ってるかい、恋々出君」
佐藤は物知り顔で、隣に腰かけていた恋々出に語りかける。
「こういう時は二次被害三次被害を抑える事が大事なんだよ」
「此処から動きたくないと素直におっしゃってはいかがです?」
鋭いツッコミに、バレたか、と佐藤が照れくさそうに頬をかく。
恋々出の場合、動けずにいるというより動く理由がないからこの場にとどまっている、
といった方が的確だろうか。
無理して人助けに奔走するより、ここでしばらく休んでいたかった。
「そうですね。何処かへ向かわなければならない事情も特にございませんし……」
人間観察をする方が性にあっている、という言葉は皆まで言わずしまい込んで。
「しばらく休んでまいりましょうか」
そういって恋々出は佐藤のひんやりした指先に手を重ねる。
駅前でこうして座っていると、日常から切り離された空間にいるようだ。
日々を忙しく過ごす人々を、水槽を覗くように眺めることができる。
「あー、そこ滑るから気をつけ……滑ってっちゃったね」
時折危ないよと声をかけようとするのだが、あまり忠告を聞き入れてもらえない。
「こりゃ、滑る場所に目印をつけといた方がよさそうだ」
そういって佐藤がタバコの煙をゆっくり吐くと、ベンチの上に粉雪が舞いはじめた。
佐藤の吐いたタバコの煙が雪雲になり、雪をベンチに降らせている。
彼のろっこん「御気楽スノーマン」の力だ。
ろっこんの発動の仕方が弱いのか、雪は落ちては溶け消えていたが、
次第にベンチの表面が冷えていくにつれ、ベンチの上に薄く白い層を作り始めた。
雪が積もるのを辛抱強く待ち、かき集めてつくった雪玉を目の前の地面に転がしてみる。
雪玉は滑る路面の上をすーっと通りすぎ、あとは普段通りに転がっていく。
「これでどうだろう。雪玉の転がった跡をたどれば平気……と、あらら」
しかしそこは自然の法則。雪は溶け消え、何の目印にもならなくなってしまった。
はじめの数秒程度なら、確かに見分けはつくのだが。
「やっぱり溶けちゃったか。うーん、どうしたもんだろう」
悩んでいると、駅にやってきた二人組の少年が、絵画用のパレットを手にしているのが見えた。
「おや……?」
二人の少年――三上と曖浜は地面を傘でつついて確かめ、絵の具で目印を施していく。
ここに来る道中ずっとやってきたからか、二人の作業は示し合わせたようにスムーズだ。
「あはは、なるほど……あれは考えたねえ」
その場にあるものを組み合わせて乗り切ってきたのだろう。
感心するように佐藤はその光景をながめていた。
ついでとばかりに駅前の危険箇所を調べて印をつけていた二人だが、
とうとう絵の具を使い果たしてしまったらしい。
三上がチューブをぎゅっと押さえてみたが、もう中身はなさそうだ。
「うーん、仕方がないか」
顔を見合わせても、ないものはない。けれど、三上の表情は幾分満足げだ。
「できる限りのことはやったよな」
「そうだねぇ。きっと転んでケガする人も少なくなるよぉ」
屈託のない表情で曖浜が笑う。
「それじゃ、オレ、ここから電車に乗るよぉ。手伝ってくれてありがとねぇ」
曖浜が手をふり、忘れていたように付け加える。
「三上のお兄さんも、すべったりころんだりしないでねぇ」
少年の言葉に、はっとしたように三上の眉が上がる。
小学生が受験の禁ワードを知っていたとは思えないから、あくまで偶然だろう。
思わぬ形の激励に、口元がほころんだ。
「いろいろとサンキュー。曖浜こそ気をつけろよ!」
改札のむこうに消える背中に別れを告げ、三上も本来の目的である書店へと向かうのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
詩帆ミチル
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月15日
参加申し込みの期限
2014年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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