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●落ちて来た氷と金縛りと学校の怪
続いて話し始めたのは、
薄野 九月
だった。
中三の彼女は、一足早く寝子高の中を見たいという理由で、参加を決めた。
なので、校舎に入ってからは、興味深げにあたりを眺めたりしていた。
自分では、怖い話は平気な方だと思っているが、さすがに夜の学校は気味悪く感じている。
机の上には、持参した麦茶入りの水筒とタオルが置かれている。
怪談会が始まる前は、隣の朱音や、反対側に座った
恵御納 夏朝
に話しかけ、たわいのないおしゃべりに花を咲かせていた。
さて、その彼女の怖い話は――。
「あれは、何年か前のお祭りの日のこと。神社の石段の前を通りかかった時だったかな。石段の上から、何か落ちて来るの。かつーん、かつーんって。なんだろうなって思って近づいてみたら、氷なの」
彼女は、特別驚かすふうでもなく、いつもと変わらない口調で話す。
「その時は、暑くてカキ氷食べたいなって思っていたくらいだったんだけど……でもね、カキ氷屋さんなんて、上にはなかったんだよ。気がついた時には、もうそこには氷はなくて、溶けたのかなって思ったけど……でも、変なんだよね。そこには、溶けたあとの水も何も、残ってなかったんだもの。それに、石段を落ちて来たのに、氷には土一つ、ついていなかったんだよ」
語り終わると、彼女は一礼して席に着いた。気づいて、慌ててろうそくの火を吹き消す。
「怖いというより、不思議な話だね」
夏朝が、その彼女に感想を告げた。
「うんうん、でも、面白かったです。それって、この寝子島にある神社ですよね? 終わってから、こっそりどこか教えてもらえます?」
大きくうなずいて言ったのは、朱音だ。
「はい。じゃあ、終わってからお話ししますね」
九月がうなずく。そして、ホッとしたように水筒から一口麦茶を飲んだ。
さて、十一人目の語り手は、修だった。
前に出ると改めて名乗り、口を開く。
「俺が話すのは、自分自身の体験だ」
彼は、何度か金縛りに遭ったことがあるのだという。そのたびに、落下して死んだ子供が寂しいと拠って来たり、複数の得体の知れないものが彼を品定めしたり、部分的に幽体離脱したり、枕元で何かにうろうろされたり、という体験をして来たのだそうだ。
「――だが、あの時ばかりは、冷や汗をかいたよ」
そう前置きして、彼は語る。
キーンという金属音と共に体が動かなくなり、上に誰かが乗って来たのだと。目を閉じているのに、それが壮年の女性だと彼には理解できた。女性は彼の首をしめながら、呪いの言葉を吐く。彼が、「人違いだ」と念じているうちに、首をしめる力はゆるんだものの、気配はいつまでも残念そうにぐるぐると回っていたという。
「金縛りの時に、念仏を唱えると効くというのは、デマだ。信仰心が伴わないと、効かないのかもしれないな。……金縛りの外し方は、むしろ別のコツがあってさ」
話し終えて付け加える彼に、葵が軽く挙手して尋ねた。
「別のコツって何かなー?」
「それは、各自で調べてくれ。……どうしても知りたいというなら、あとで個人的にレクチャーするよ」
言って修は席に戻ると、火を吹き消した。
「君、もしかして他にもそういう体験あるでしょ? よかったらあとで、私に教えてくれないかな」
それへ朱音が、嬉々として声をかける。
「人に話せるほどは、ないよ。それに、そちらは都市伝説専門なんじゃないのか?」
「基本はそうだけど、怪談も大好きですよ。だから今夜も参加したんですから」
修に言われて、朱音は笑顔で言った。
「……残念ながら、俺が話せるのは、さっきの分だけだ」
「それは、本当に残念です」
そっけなく返す修に、朱音は本当に残念そうに返す。
彼らがそんなやりとりをしている間に、次の話し手である夏朝が教壇に立って、自己紹介していた。
ちなみに彼女は、琴美とあかりのクラスメートでもある。特別親しいわけではないが、彼女たちと同じ桜花寮住まいでもあった。
今回参加したのは、花村姉妹のことが少し心配だったからだ。
こんな会を催して、大丈夫だろうかというのもある。が、もう一つ、二人の言い争いは、信頼している相手に自分の信じることを認めてほしいだけではないのかと、彼女は思うのだ。だから、どんな結果が出るにせよ、二人がそれに納得してくれればいいとも思っていた。
「小学校の時……いなくなった、友達の飼い猫さんを探すために、夜の小学校に忍び込んだことがあるんだ」
彼女は言って、小学生の時の体験を語り始めた。
彼女は一人、誰もいない学校の中を、猫を探してさまよっていたのだという。すると暗がりで、何かが、もぞり、と動いた。
猫ではないことは、すぐにわかった。
それは、当時の彼女よりも大きい、天井につくぐらいの黒い影だったのだ。
影は、彼女に襲いかかろうとした。
だが、その瞬間。別の何かが、影に飛びかかった。
そちらは、猫ぐらいの大きさで――だが、彼女はそれがなんなのかを見届けることなく、気を失ってしまったのだった。
「気が付いたら、家だった。僕は、学校の入口で倒れてたらしくて……。探してた猫さんは、僕が忍び込むより前に他のところで、無事に見つかってた」
言って彼女は、今思い出したというように、続ける。
「そういえば……影に遭遇した時、僕は白い猫のぬいぐるみのお守りを持ってたけど、あのあとに確認したら……それまでついてなかった大きな傷が、ついてたんだ……」
「それはまさに、貴様が思っているとおり、そのお守りが助けてくれたんだろう」
そう口を挟んだのは、真理だ。
「学校にいたのは、もののけの類か……。ともかく、そのお守りがなかったら、貴様は今頃ここにはいないだろう」
「まさか……この学校にも、そんな何かがいたり……しないですよね?」
少しだけ怯えた顔で、九月が尋ねる。
「普段は問題ない。……だが今は……」
言いかけて、気配を探るようにあたりを見回す真理に、前の方の席で重音と梢がひいーっと低い叫びを上げて、抱き合った。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月11日
参加申し込みの期限
2014年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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