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花火大会、夏の思い出
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【理想と現実、理性と誘惑】
花火大会の待ち合わせ場所に向かう道中、
月ヶ瀬 朔夜
はかたく心に決めていた。
揚げ物に手を出すのはやめようと。
いつまでも、誘惑に弱い自分でいてはいけないと、揚げ物を減らす決意をしたのだ。
せっかく今日はおしゃれをして、涼しげな青い浴衣を身にまとい、髪もポニーテールに結ってきたのだ。
揚げ物くらい我慢できるはず。
そう意気込んで歩いてきた先で、同じように浴衣をまとった
如月 庚
が待っていた。
「……よう」
朔夜に気づいて、挨拶をしようとした庚が、動きを止めた。
わずかに目を細めて、じっと朔夜を見つめたまま、言葉もない。
「あ、あの、如月さん……」
浴衣は似合っているかなと、身じろぎをした朔夜に、庚がぽつりとつぶやいた。
「……その、なんだ、……きれいだ」
びくっと肩を跳ねさせた朔夜に、庚もはっとして首を振る。
「いや! 何でもない。気にするな、月ヶ瀬」
思わず挙動不審になりかけた朔夜が、どうにか言葉を口にする。
「あのそのええと、ですね。如月さんも、よくお似合いで……」
「いや、だからいいって! それより、見て回ろうぜ。な」
「は、はい!」
庚にうながされて、屋台に目を向ける。
「屋台が並んでいると、心がはずみますね。おいでおいでと誘われているようです」
「時間はたっぷりあるからな、ゆっくり楽しめるんじゃねえか?」
「そうですよね! ……あ、いい香りがしますね。とても香ばしい……」
くんくんと鼻を動かして、ふらふらと朔夜は香りの元をたどっていった。
「この香り……。から揚げですよ、如月さん! すみません、から揚げください!」
「はい、まいど!」
屋台のおじさんにから揚げの詰まった器を手渡され、朔夜はいそいそと口に運んだ。
「……うんうん、これはとてもジューシーで味わい深いお味ですよ。如月さんもいかがですか」
「ああ。それにしても月ヶ瀬、本当にうまそうに食うよな」
「おいしいですから。……あれあれ?」
どうして揚げ物を食べているのだろうと、決意と現実との隔たりに驚きながらも、朔夜はもぐもぐと口を動かした。
から揚げはおいしい。今、信じられるのはそれだけだ。
から揚げを食べてお腹も満足した朔夜は、金魚すくいの屋台があることに気がついた。
「如月さん、私、あれに挑戦してみたいです」
「金魚すくいか。よし、行くぞ」
「こういうの、見るとやりたくなりますよね」
「月ヶ瀬、すくえるのか?」
「自信がないわけではありません。きっと、金魚にも誠意が伝わるんじゃないかと信じています」
「誠意ってなんだ。まあ、頑張れ」
「見ていてください、如月さん。今年の私はやりますよ」
朔夜は慣れた手つきでポイを持った。
プラスチックの枠に貼られた和紙が、今日はずいぶんと頼もしく見える。
「そこの、小さくて赤い金魚をすくいます」
朔夜は気合いとともに、金魚をぐいぐい追いかけた。
「えい!」
頭の中での、すくえるイメージは完璧だった。
なのに現実は無情なもので、水からあげたポイには、大きな穴が開いている。
「……すみません、もう一度やります」
信じれば叶う。そんな気分で再び挑んだ。
「すみません、もう一回」
結果からいうと、三度目の正直など、そんな都合の良い現実などありはしなかった。
穴の開いたポイを凝視する朔夜の肩に、庚が手を置く。
「お前……、ぶきっちょだな」
「そっ、そんなことありませんよ! 私は、ほら、しょ、初心者なんです。そうに決まってます!」
「わかったわかった。よし、俺もやるか。交代だ」
むーっと口を歪める朔夜と場所を代わり、庚がポイを持つ。
「さっとすくえば、とれそうだけどな。……ああ、ほら。な?」
リズミカルにひょいひょいと手を動かして、庚は二匹の金魚を椀にすくった。
「……二匹も!」
おののく朔夜に、どうということもなさげに、庚は取ったばかりの金魚を差し出した。
「ほらよ、ちゃんと育ててやれよ」
くやしいけど、嬉しい。
ひしめく感情がありありと浮かぶ朔夜に、庚が向ける眼差しは優しい。
「……あ、ありがとう、ございます、如月さん。嬉しいです……。本当です」
「どういたしまして」
金魚を受け取る朔夜の指が、庚の手に当たった。
わずかに視線を揺らして、庚は唇を引き結んだ。
「大事に育てますね。金魚、かわいいですね」
水の中をすいすいと泳ぐ金魚を見つめる朔夜の目元がゆるむ。
そんな朔夜を、庚は見ていた。
【君にきっと似合うから】
堀 和哉
が
常闇 月
との待ち合わせ場所に着くと、月の姿は既にあった。
「俺から誘ったのに、待たせて悪いな」
「いえ、時間ぴったりです……」
前にもこんなこと
があったなと思いながらも、和哉は動揺を隠せない。
遠くからでも一目でわかった。今日の月の格好は、インパクトがあり、やけに素肌が目につくものだ。
「ええとそれ、……和ゴスっていうんだったか?」
黒をベースにした衣装には、白いフリルがふんだんにあしらわれたかわいらしいものだ。
だが、なぜか肩がむき出しになっており、袴風のスカートは、丈が短い。
ブーツから上はストッキングが足を覆っているものの、スカートの真下に覗く黒いガーターが視界に入る。
どこを見て良いのかわからずに、視線をさまよわせた和哉は、結局月の顔に集中することにした。
「はい。衣装は、
とある人
に用意してもらったんです……」
幾分照れくさそうに眉を下げる月を見て、和哉は気を取り直した。
困惑はしたものの、月がこの日のためにおしゃれをしてきてくれたのだということは伝わってきている。
実際、あらわになっている素肌が気になることをのぞけば、衣装は月によく似合っていた。
ここでぎこちなく接してしまっては申し訳ないと、和哉は笑顔で手を差し出す。
「ほら」
「あっ……」
ためらいがちに和哉の手を握り返した月を見て、言葉にならないもやもやとした感情が広がる。
これほど目を引く格好をした彼女を一人にしておいたら、余計な虫を引き寄せてしまいそうだ。
見知らぬ人物に口説かれているところを想像すると、どうにも腹に据えかねる。
これは目を離すわけにはいかないなと考えながら、手を引いた。
「……堀さん、屋台がたくさん並んでいますね。私、屋台は初めてです……」
「花火が始まるまで、ここを見て回ろう。それにしても、常闇は屋台も始めてなんだな」
普通の高校生には当たり前の光景も、月には新鮮に映るということが、これまでにもあった。
初めてならば、余計に今日は、月には楽しく過ごして欲しいと和哉は思う。
「にぎやかですね……。それに、屋台の灯りもきれいです……」
「わたあめ、イカ焼き、ヨーヨー釣りもあるぞ。興味のあるものはある?」
「そうですね……。どれも実際に目にするのは、初めてで……」
穏やかに会話を交わしながら歩くうち、装飾品を売っている屋台を見つけた。
「簪が売ってるんだな」
「ええ、そうですね……。浴衣姿の人が多いですから……」
屋台に並ぶ簪と、月とを見比べて、和哉は彼女にこう告げた。
「少し、見ていこう」
「ええ、もちろん構いませんが……。堀さんは、簪に興味があるんですね……?」
「いや、興味というより……、ほら、これ」
ぱっと目について、気になっていた簪を手に取った。
店の人が、すかさず月下美人の花をかたどった品だと教えてくれる。
「月下美人か」
どこか凛とした雰囲気を持つ、白く可憐な花だった。
「月下美人は、夜の間にひっそりと咲いて、一晩でしぼんでしまう花なんだ。とてもいい香りがする花だよ」
店の者の解説を聞いて、ますます月にぴったりだと感じてしまう。
夜に咲きながらも、美しさを損なわない一輪の花。
和哉は簪を月の髪にあててみた。
月の黒髪に、白い花がよく映える。
「やはり、ほら。よく似合う。よければこれをプレゼントさせてくれないか?」
「私に……、ですか? ありがとうございます……」
「ああ。じゃあ、これひとつ」
「毎度どうも! いやあ、お嬢さんよく似合ってるよ」
購入した簪を、髪に飾った。
月はそわそわとしながら頭に手を伸ばし、まっすぐに和哉を見つめて、お礼を言った。
「……嬉しい、です。大切にしますね……」
和哉はうなずき、微笑み返した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月06日
参加申し込みの期限
2014年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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