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●青春、メガ盛りでっ!
ののこ達が、はしゃいでいる丁度同じ頃。
厳しい日差しを、建物の陰に入って避けながら、
常闇 月
は人を待っていた。
生ぬるい風が頬に撫でるが、月は嫌な顔ひとつするでもない。
(でも……)
いつもと違うのは、風に揺れる軽やかな白いワンピース。
居候している
神無組
のお姉様に見繕ってもらった、シフォン素材のワンピース。長い髪はレースのリボンを編みこんで、整えてもらい、どこからどう見ても清楚系のお嬢様だ。
もっとも当の本人は、内心、動揺していたが。
(……白のワンピースですか、少々気恥かしいですね)
月を見かけた二人組の男性が、遊びに誘ってきた。
どこにでも居る普通の青年で、ちょっと頑張って積極的なだけで、悪人ではないのは月からも一目瞭然だった。
(ええと、どうしましょう?)
無論、人を待っているのだから、断るのは決まっているのだが。
こういう時は、どうお断りすれば良いのやら……。
人なれしていない月は、考えあぐねてしまう。
「常闇」
待っていた声に、月は顔を上げた。
やって来た
堀 和哉
は、長身でお人好しそうな好青年だった。
「待たせちまった様で申し訳ない、ごめんな」
「いいえ、時間どおりです」
実際、待ち合わせ時間ピッタリだった。和哉を見上げる、月の瞳は心なしか優しい。
和哉が一瞥すると二人組も察して、毒づくでもなく非礼を詫びると、互いの脇を小突きあいながら去っていった。
「行くか」
「はい」
二人組みの背中を見送る月に声を掛けて、並んで歩き出す。
しばらくそうしていたが、軽い素材のワンピースの裾から歩くたびに覗く、白い素足が気になって仕方ない。
「ワンピース、よく似合ってる。なんというか、女の子って感じだ」
「……女の子らしいですか。ありがとうございます」
思い切って切り出した和哉の賛辞を、月は焦りから事務的に返してしまっていた。
もう少し、ましな反応の仕方があったでしょうか? と悩んで俯いてしまう。
和哉も、苦悩していた。
(これはデートと言っていいんだろうか? 恋愛感情なのかはわからないが……常闇が妙に気になるんだよな)
照れくささもあり、互いに短い会話を交わすだけで、辿り着いた映画館。
大きく表示されているのは、話題の恋愛映画のキャストが向き合う、写真と見まごうばかりの精巧なイラストだ。
「常闇、恋愛ものでいいか?」
「はい、私は何でも構いません」
和哉は気を遣って、恋愛ものをチョイスしていた。
自身はアクションの方が好みだったが、いつも自分の趣味で月を連れまわしている、という感覚に負い目があった。
個性にもよるので、月が好むかどうかは謎だが。女の子はどうも、恋愛系の映画の方が好きらしいし、と自分を納得させる。
一方、月の方はと言うと。
(以前の
げえむせんたぁ
も有意義でしたが、今日は男女の恋愛もの映画だそうです。映画館で見るのは始めてなので、興味津々です)
なかなか好感触だった。
ジュースを頼んでゲートを潜り、薄暗い指定された席に座る。
「話題の恋愛映画なだけあって、カップルっぽい客が結構見えるな」
羨ましいもんだ、俺も彼女が欲しい……。
そんな事を考えながら、ふと月に目を遣る。
月は物珍しそうに、周囲を見回していて、その横顔からは真意は伺えない。
(俺達も周りからみれば、カップルに見えるんだろうか)
先日、一緒に遊びに行ってから、月の事が妙に気になっていた。
(好き、好きか……。あれが俺への告白だったら、結構嬉しかったんだけどな……)
やがて開幕のベルが鳴り、長いCMの後、ようやく上映が始まった。
(薄暗い中で異性の方と……というシチュエーションは、カップルにとって燃え上がるそうですが。堀さんはどう思っているのでしょうか? 私は異性として魅力的なのでしょうか……?)
ストローに口をつけながら、そっと隣を盗み見て、そうしてまたスクリーンに視線を戻した。
(キスシーンですね。もしかしたら堀さんと、ああするようになるのでしょうか?)
不思議な感覚に、月は一つ息を落とした。
上映が終わり、二人は映画館を出た。
「普段見ないジャンルだが、中々楽しめた。たまには恋愛映画もいいな」
映画の感想を言いながら、和哉は月の表情を伺う。
(常闇も楽しめたようで、何よりだ)
「また一緒に来ような」
にこり笑って言えば、月の頬も心なしか上気して見えた。
「ファーストフード、ですか。遠目で見るだけで、入ったことはありませんでした」
ランチタイム、二人で訪れたファストフード店内は、多くの客で賑わっていた。
「常闇はファーストフードも、初めてなのか。俺はよく来る。こういう店のものは、妙に中毒性があって癖になるんだよな」
和哉の説明を聞きながら、月は興味津々でメニューを覗き込む。
「……なるほど、比較的安価な食品を提供する場所なのですね」
「ああ、奢るから好きなもの頼むといい」
自分達の後ろに長い行列が出来始めたが、月を急かさないよう気を遣いながら、和哉はダブルチーズバーガーとオニオンリングにコーラをつけた。
「奢りでいいのですか? それではお言葉に甘えて……ではこのフライドポテトと、照り焼きバーガーなるものを。ドリンク? ……ジンジャーを」
さして待たずに注文の品を受け取って、二人は窓際の席に座った。
「うまいか?」
「はい、美味しいです」
相変わらず月の語彙は乏しいが、初めての体験を楽しんでいる様子は、何となく伝わってきた。
自分もバーガーを豪快に頬張って見せると、月と目が合って――彼女は微笑んで、こちらに顔を近づけてきた。
「えっ!?」
和哉はその行為の意図をはかりかねて、思わず頓狂な声を上げてしまった。
「……口元に、チーズがついていますよ」
紙ナプキンで、汚れを拭う指。
「…………な、なんだ……いや、ありがとな」
「いえ?」
胸の動悸を抑えながら、コーラを啜り込む。
月の白いワンピースの照り返しが、いやに眩しくて、和哉は言葉を失くした。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月08日
参加申し込みの期限
2014年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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