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【出会い】
順調に営業を続ける零の屋台の前を
哀坂 時音
が通りかかった。
浴衣姿で団子を売る零を見るなり、顔を輝かせた時音は、鼻息も荒く、すすすっと近寄ってくる。
「なんと……、かわいらしい姿、だ……。饅頭を、売ってるのか……」
「これは団子じゃよ」
「かわいい者が売る団子には……、かわいい顔が、ついているのだな……。フフ……」
うっとりと目を細めて、時音は零の頬に手を伸ばした。
「お前も……、この団子のように、柔らかい肌を、している……、な……」
「なぜ急に触るのじゃ……」
無遠慮に素肌をなで回す時音に、零は後ずさった。
「フフ……、怯える顔も、魅力的、だ……」
「いや、怯えてはおらぬが、かわいいと言われても、拙者は男……」
「お前、名前は……?」
零が性別を自己申告しようとしたのを聞き逃し、時音は名を尋ねた。
「拙者は、零と申す者じゃが」
「ほう……、零、というのか……。いい名だ……」
妹と同じ字が使われていることから、余計に時音は零を気に入ったようだ。
「零……。時音は、時音という……」
「左様でござるか。しかし、いつまで拙者の頬を揉んでいるのじゃ」
「素晴らしい、揉み心地、だ……。きめ細かく、それに、とても温かい……」
こらえきれずに笑いを漏らし、時音は申し出た。
「気に入った、ぞ……、零……。お前の店を、手伝ってやろう……」
「頬を揉んでいては、手伝えぬのじゃが……」
「フフ……、それもそうだな……、フフフ……」
零が差し出してきた調理器具を、時音はしぶしぶながらも機嫌良く、頬から手を放して受け取った。
【とまどいの距離感】
「二人でこうして花火を見に来るというのも、風流なものだね」
出店が並ぶ界隈で、
畑生 言嗣
が隣を歩く
浮舟 久雨
の顔をのぞきこんだ。
「ときつ……っ」
とっさに身体をこわばらせ、ぱっと後ずさった久雨を、言嗣が物言いたげな眼差しで見つめた。
「いや……、その、そうだ。まずは出店を回ろう、言嗣。ほら、い、行くぞ!」
ぎこちない様子でうながす久雨の横顔には、緊張の色が見える。
久雨にも、自分の態度がぎくしゃくしていることはわかっていた。
それでも、どうにも駄目なのだ。
言嗣がふとしたひょうしに距離を縮めてくると、どうしていいのかわからなくなってしまう。
以前はどうしていたのか、どう接していたのか、
見失ってしまった
ようだった。
そうはいっても、華やかな場だ。
共に歩けば、心もはずむ。
物珍しげに屋台を見て回るうち、久雨が輪投げの景品に目をとめた。
「む……、輪投げをすると、あの景品がもらえるかもしれないのか」
「気になる景品があったのかね?」
言嗣の問いかけに、久雨が小さくうなずいた。
「言嗣、悪いが待っていてくれないか。あれに挑戦してくる」
そう言い置いて、久雨は若い店番に声をかけ、輪っかを持った。
子どもにだってできる単純な遊びなのだが、これがなかなか難しい。
「……思ったところに飛ばないな」
手元に残った輪っかは、あとひとつ。
真剣に輪投げに挑む久雨をうっとりと眺めていた言嗣だったが、ここで助力を申し出た。
「ふむ……、少し肩に余計な力が入っている気がするな。久雨君、私にもやらせてもらえないだろうか?」
「言嗣、貴様に? わかった、任せよう。気楽に挑んでくれ」
「狙っているのは、一番左奥のあの棒で間違いないかな?」
「ああ、そうだ」
久雨から輪っかを受け取った言嗣は、狙いを定めて、ひょいと投げた。
「……言嗣。本当にすごいな、入ったじゃないか!」
久雨の目の前で、手の届きそうで届かずにいた角の棒に、輪がはまった。
言嗣はどうということもなさげに、肩をすくめる。
「久雨君が投げるのをずっと見ていたからね、要領はつかめていたとも」
「おめでとうございます、景品をどうぞ~」
店番が、久雨に景品の入った袋を渡した。
「ありがとう」
喜びに目を輝かせる久雨に、言嗣も穏やかな眼差しを向ける。
「君に喜んでもらえて、私も嬉しいよ。中身は何かね?」
「これか? これはな、紙風船にシャボン玉に、……他にも色々なおもちゃが入っている詰め合わせだ。すごいだろう!」
無邪気に袋をかかげてみせる久雨に、言嗣はふっと笑った。
ついはしゃいでしまったことに気がついて、久雨が顔を赤くする。
「……っ、わ、笑うなっ」
「いや、馬鹿にしたわけではないよ。むしろ、君らしくて素敵だと、好ましく思ったのだ」
「こっ……、好ましいとか、そんなこと。……ともあれ、貴様のおかげだ。よし」
大事そうに景品を抱えたまま、久雨は近くの屋台でかき氷を買ってきた。
イチゴのシロップがかかったかき氷を、言嗣に差し出す。
「ほら、先ほどの礼だ。受け取れ」
「ほう、気前がいいな。気前よく礼を尽くす久雨君のことだ、お礼というからには、手ずから食べさせてくれるのだろう?」
「……は? 何を言って……、なぜ、あーんと口を開けているのだ!」
「待っているのに決まっているだろう。ほら、あーんだよ、あーん」
しばらくもごもごとためらっていた久雨だったが、やがて意を決して、かすかに震える手でかき氷をすくった。
「わかった、まったく、子どもじゃあるまいし、仕方のない奴だ。……ほら!」
屋台の灯りに氷のつぶがきらきらと光った。
言嗣は、口の中に広がるひんやりとした触感と甘さに、口元をゆるめた。
「ふふ、君は優しいね。……かき氷、とてもおいしいよ」
「ほら、もっと食べるだろう。口を開けろ。いちいちこっちを見るな! 大人しく食べさせられていればいいだろう!」
ますます赤い顔をして、久雨はもくもくとスプーンを運んだ。
そんな彼女の、ふてくされたようにはにかむ顔を見つめて、言嗣は言われるがままに口を開いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月06日
参加申し込みの期限
2014年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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