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花火大会、夏の思い出
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【三人で遊ぼう!】
「屋台がたくさんでわくわくしますねー。どこのお店を見ましょうかー!」
人でにぎわう海岸沿いの通りを、
屋敷野 梢
、
高尾 日菜
、
葛城 璃人
の三名が、若々しくもかわいらしい浴衣をまとい、仲良く肩を並べて歩いている。
どこから見ても、仲良し女子高生の三人組だ。
違和感をかけらも感じさせない璃人の装いは、淡い水色の地に桜の束やリボンが描かれたキュートな柄で、帯のピンクが全体をきゅっと引き締めている、可憐なものだ。
三人とも、髪型や小物にまでこだわりをうかがわせる着こなしだった。
かわいい浴衣を身にまとうと気分があがるし、キラキラと輝く屋台をのぞいていると、さらに楽しさがこみ上げてくる。
「あっ! お面屋さんがありますよーっ、見ていきましょうよ、日菜さん、梢さんっ」
璃人が声をあげると、日菜と梢もわっと賛成して、お面屋さんに駆け寄った。
「わあ、お面がたくさん! お面っていいよね、お祭りって感じがするよ」
屋台には、表情豊かなお面がずらりと並んでいる。
子ども向けのアニメの登場人物のお面もあれば、サンマさんやひょっとこのお面、狐やハムスターのお面も売っている。
「さすが寝子島! キャラクターものだけじゃなく、猫のお面がいっぱいありますねー」
ラインナップを見て、梢が感心したように言った。
「猫さん、かわいらしいですねーっ」
「うん、かわいいね。サンマさんも、いろんな色があるんだね」
いつものサンマさんの他に、蛍光色のサンマさん、表情違いのサンマさん、顔だけのサンマさん、全身でポーズを決めているサンマさんなど、さすが寝子島の観光大使だというアピールっぷりだ。
「……けど、サンマさんはどんなサンマさんでも、サンマさんでしかありませんよね」
サンマさんの努力をばっさりと切り捨てて、梢がクールに感想を述べた。
お面の中には、得体の知れないものも混じっている。
「あのお面、面白いですねー。悪の組織の構成員にいそうじゃないですか?」
梢が指さしたお面を見て、日菜と璃人が笑った。
「うん、いそうだね!」
「溢れんばかりの小物臭ですねっ、たまりませんよーっ」
「ねえ、見て。りぃちゃん、梢ちゃん、あのクマのお面、
学校の先生
に似ているよ」
「本当だ、似てますね-!」
「どっちがどっちかわからないくらいそっくりなのですよ!」
「隣の、リボンつけてるクマのお面もかわいいね」
「かわいいというより、個性的ですね。凶暴さが増しているように見えます」
「リボンつけてる猫さんはかわいいですのに、リボンつけてるクマさんは恐ろしいですね~っ」
あれがいいこれが面白いとお喋りするなか、日菜が梢と璃人にこう持ちかけた。
「ねね、せっかくだから、お面買っていかない?」
「いいですねー。記念に買っちゃいます?」
「賛成ですよっ! お面つけて回りましょう!」
陳列されたお面をざっと見渡して、日菜は言った。
「どうせなら、三人でおそろい風味にしたいなぁ」
「おそろい、いいですね! かわいいやつを選びましょ-!」
「うーん……、どれにしようかなぁ。猫のお面がかわいいよね?」
「猫はバリエーションも豊かだし、いいんじゃないでしょーか」
「猫さんだったら、皆とっても似合うと思いますですよー!」
笑っているように見える猫、すましている猫、ふくよかな猫、生意気そうな猫。
色も表情も、様々だ。
「むぅ~っ、どれもかわいらしくて困っちゃいますよねえ……」
迷う璃人の脇から手を伸ばし、梢がお面を指さした。
「そーですねー、うーんと……、じゃあ私はこれにします。黒猫のお面で!」
「わあ、黒猫かわいいね。それなら私、こっちの白に黒いぶちがついているお面にしよう! すみません、これくださいっ」
「梢さんの猫さんも、日菜さんの猫さんもかわいらしいのです。りぃは……、よし!」
二人の決断に背中を押されて、璃人も三毛猫のお面を手に取った。
「りぃはこれにするのです! 茶目っ気のあるところが気に入ったのですよ!」
「毎度あり~!」
お店の人にそれぞれお面を渡されて、三人はご機嫌だった。
さっそく頭につけてみて、顔を見合わせ、笑顔になる。
「ふふー、柄違いの表情違いだけど、猫さんでおそろいなのです!」
「りぃちゃんも梢ちゃんも、とっても似合ってるよ」
「ひなちゃんも、かわいいですよー」
おそろいなのも嬉しいし、皆が楽しそうなのもまた嬉しいし。
くすぐったい気持ちになって、璃人は頭にのっかるお面を指先でつついていじった。
「お祭りって、いいものですよねっ」
「うん! 楽しいよね」
「まだまだこれからですよー。次はどこに行きましょーか!」
張り切る梢に、日菜が答えた。
「食べ物を買って三人でつまんでもいいし、ヨーヨーとか釣って遊んでもいいよね。どうしようか」
とりあえず歩きながら考えようということになって、三人は猫のお面を揺らしながら奥へと進んだ。
ほどなくして、三人は射的屋さんの前で足を止めた。
「わ、見て! あのうさぎ、とってもかわいい!」
日菜が景品のうさぎに目を奪われたのだ。
「あの大きくて、微妙な顔立ちのうさぎですかー……?」
「うんうん、そうなの。変な顔をしてるんだけど、愛嬌があって癖になる感じ」
「確かに、味わい深い表情をしているのです」
「うーん、かわいい。かわいいなぁ……」
日菜が、うさぎと銃を見比べた。
射的は苦手なのだが、あのうさぎは諦められない。
自分に言い聞かせるように、つぶやいた。
「……よし、一回だけ、一回だけ挑戦して、駄目だったら諦めよう」
日菜は二人を振り返り、許可を求めた。
「ね、ちょっと試してもいいかな? 一回だけだから!」
「べつに何回だっていいですよー。しかし、狙い目のお菓子の箱ではなく、変顔のうさぎを狙うとは……、さすがひなちゃんですね-、浪漫です」
「日菜さん、ファイトですよっ」
「よし、がんばる……!」
お店の人にお金を払うと、気合いを入れて、日菜は銃を手に取った。
うさぎが、愛嬌のある瞳を日菜に向けている。
「待ってて、うさぎさん! えいっ」
しっかり狙って撃ったつもりが、弾は見当違いの方向へと飛んで行く。
「ええと、もっと右かな……」
もう一発、さらに一発、撃っても撃っても、かすりもしない。
「も、もう少し、上だよね……、たぶん……。あっ」
頑張ってはみたのだが、あっけなく弾を千弾使い果たしてしまった。
「あぁ~、残念……」
けれど、期待していただけで、こうなるような気はしていた。
肩をおとす日菜に、璃人が決意のこもった声をかける。
「まだこれからなのです。次はりぃがやってみますです!」
「りぃちゃん……?」
「日菜さんのもとに、うさぎさんをお届けできるように頑張るのです!」
梢もまた、闘争心に火のついたような眼差しをして、璃人に耳打ちをした。
「狙うべきは、中心ではなくすみっこですよ。一点集中狙いで、円を描くように少しずつ押していきましょー!」
「了解なのです。チャレンジなのですよ、梢さん!」
意欲に満ちて、璃人はうさぎと向き合った。
とらえどころのない表情をしたうさぎ。あのうさぎが、日菜の心を奪ったのだ。
「うさぎさん、年貢の納め時なのですよ……!」
びしっと銃を構え、璃人は撃った。
「むむむっ!?」
かすりはしたものの、狙いを外して璃人はうなる。
しかし、二発三発と撃っていくうちに、わずかながらもコツがわかってきて、どうにかうさぎにヒットするようになった。
「当たっても当たっても、落ちません。あのうさぎ、根性あるのですよ……っ」
梢の言うとおり、一点集中を狙ってみても、なかなか同じ場所には当たらない。
「もうもう、くやしいのですっ……!」
弾を撃ち尽くして、璃人は歯がみした。
当たっているのに、位置をわずかにずらすばかりで落ちてこないのが、余計に悔しい。
「ううー、駄目でした! 梢さん、あとは頼みましたです……!」
ぱんと音をたててバトンタッチをし、真打ち登場とばかりの貫禄で、梢がずずいと前に出た。
「梢ちゃん……、がんばって……っ」
「うさぎさんに負けるななのです、梢さんっ」
「ふふふ……、任せてくださいよー。女一匹、屋敷野梢、やるときはやるんですからね……」
日菜がみせた勝負魂に触発されて、梢のゲーマー魂は燃えていた。
対象は、困難であればあるほど、攻略のしがいがあるのだ。
「いざ、尋常に勝負!」
梢は、店番のおじさんと目を見交わし、それからうさぎに照準を合わせた。
まず、一発目は普通に撃って、銃の癖をチェックする。
屋台や銃、弾によって、曲がり具合も強さも異なる。
「なるほどー……」
本気で狙っていくのは、二発目からだ。
動かしやすい端のほうを狙って、一発二発と撃っていく。
そのたび、うさぎがじりじりと後退し、時にはバランスを崩す。
「すごいのですっ、梢さーん!」
「かっこいいよ、梢ちゃん……っ」
ぱんぱんと弾を当てていく梢に、璃人と日菜から歓声が上がる。
それでもうさぎは、なかなか落ちない。
「くぅーっ、なかなか最後の一手が決まりませんね!」
最後の弾を撃ち、梢が眉をしかめた。
けれど、ここで諦めてしまうのは女がすたるというものだ。
凛とした表情で、梢は店のおじさんに小銭を突き出した。
「勝負続行です!」
梢の前で散っていった二人の犠牲を無駄にすることなど、できはしない。
二人の心意気は、梢にしっかりと受け継がれているのだ。
梢は確実にうさぎを追い詰めていった。
「ふふ……、だいぶぐらぐらになってきましたねー」
うさぎにとどめをさすべく、梢は眉間に狙いを定めた。
ぱん! と、発射された弾がきれいに決まり、うさぎはとうとう地に落ちた。
「やった! ゲームエンドですよ……!」
達成感にひたる梢に、璃人と日菜は心からの拍手をおくった。
「梢ちゃん、かっこいいよー!」
「素敵でしたよ、梢さんっ! 不屈の精神、かっこいーのです! 友情パワーの勝利なのですよー!」
「はいよ。よく頑張ったね」
店のおじさんが、賞賛の言葉とともにうさぎを渡した。
「こちらこそ、久々にいい勝負でした」
商品を手に入れた梢は、頬を紅潮させて応援していた日菜の手に、うさぎを乗せた。
「このうさぎちゃんは、ひなちゃんにあげます。三人の闘魂の結晶ですよー」
「日菜さん、おめでとーございますですよー!」
「わ、わわっ、梢ちゃん……、本当にいいの?」
目を丸くして、日菜は梢と璃人を見つめる。
「皆でとったうさぎさんですから……。それに、景品なら私、既にもらってるんですよー」
「梢ちゃん……?」
射的の台を振り返り、梢は胸を反らせた。
「無理ゲーに挑む楽しさ! 忘れかけていた情熱を、もう一度教えてもらいました!!」
「おおっ、梢さん、熱いですねーっ! 永遠の挑戦者なのですねっ!」
熱い友情に胸をうたれ、日菜はうさぎを抱きしめた。
「えへへ、ありがとう! すごくうれしい……! りぃちゃんも、本当にありがとう!」
満面の笑顔でうさぎに頬ずりする日菜の肩に、梢と璃人が両隣から手を置いた。
二人の手の温かさと心意気が、いっそう日菜を幸福にする。
「大切にするからね!」
どこに飾ろうかと考えながら、日菜は二人から伝わって来る確かな絆を感じていた。
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瀬野 とうこ
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月06日
参加申し込みの期限
2014年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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