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花火大会、夏の思い出
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【屋台は大賑わい】
「おや、月詠殿、ここで屋台を出すのでござるか」
花火大会にそなえて屋台の設営が進む中、和装で大荷物を抱えて歩く
夏神 零
が、
旅鴉 月詠
を見かけて声をかけた。
「やあ、夏神。君も屋台を出すようだね。何を売るのだね?」
「拙者は向こうのほうで、自作の団子を売るのでござる。月詠殿は、ジュースとジェラートでござるか。ハイカラじゃのう」
「夏も終盤とはいえ、まだ暑いからね。ジュースを売ることにしたんだよ」
「なるほどのう。お互いに今日は頑張ろうではないか」
自らの屋台の準備を進めるべく、零は月詠と別れた。
急ピッチで作業を進める人が多い中、月詠は準備をほとんど終えているようだ。
というのも、人目を忍んで月詠は、ろっこん【絵空事】を使ったのである。
あらかじめリヤカーに機材を積んだ状態でスケッチブックに封印しておき、現地で封印をといたため、直前になって慌てる必要がなかったのだ。
かさばる果物も、同様だ。
やがてオープンの時間になると、屋台の並ぶ通りにはどっと人が押し寄せた。
「水分と糖分の補給に、ジュースはどうかな? ビタミンも豊富で、健康的だよ」
月詠の店の、出だしは上々。
慣れない浴衣を着て喉の渇きをうったえる人々が、続々とジュースを買い求める。
「はい、まいどあり」
来場客の相手をする月詠も、今日は浴衣を着用している。
頭にお面も乗せて、すっかり現場の空気に馴染んでいた。
そこへ、同じように浴衣をまとった
千鳥 雅人
が、顔を出す。
「やぁ、こんにちは~。繁盛してるねぇ。ジュースおいしそうだねぇ、あっ、ジェラートもあるの?」
「いらっしゃい。ジュースもジェラートも、果汁たっぷりだよ」
店にはミキサーとフルーツが並び、フレッシュな雰囲気を演出している。
「ピーチとメロンと、こっちのスイカは種なしのものを使っているから安心だ。おひとつどうかね?」
月詠が選んだフルーツは、どれも水気の多いものだ。
そのまままでもおいしいのだが、蜂蜜や豆乳を少量加えて味を調えるようにしている。
「んー、じゃあ、スイカのジェラートをもらおうかなぁ」
雅人の注文を受けて、月詠は小ぶりの冷凍庫からジェラートの入った保存袋を取り出した。
フルーツジュースを軽く凍らせたものだが、蜂蜜を増量してあるために粘りけが増しているのが特徴だ。
カップに移して提供すると、雅人はぱっと笑顔になった。
「わぁ、おいしそう! きれいな色だね~!」
「毎度ありがとう。良い花火大会を」
「うん、こちらこそありがと~っ」
嬉しそうに手を振り、頭頂部の髪もぴよぴよ動かして、雅人は人混みの奥へと消えていった。
「予想していたとはいえ、すごい人混みねー」
人でごったがえす様子を見て、
桃川 圭花
がやや呆れた調子で言った。
桜花寮の入り口で待ち合わせをしていた
夢宮 瑠奈
と、今日は一緒だ。
どちらもスマートに浴衣を着こなし、髪飾りにまで気を配っている。
「何を食べようかな~。せっかくだから、いろいろ屋台で買いたいよね」
瑠奈の揺れる頭部を見下ろして、小柄な彼女を圭花は案じた。
「……そうだわ、手をつないで行きましょうか」
圭花に手を差し出されて、瑠奈は嬉しそうにきゅっと握る。
「ありがと~。実はちょっぴり不安だったの。はぐれちゃわないかなって」
「備えあれば憂い無し、よ。うちの学校のアイドルさんを、危ない目にあわせるわけにはいかないでしょ?」
「えへへ、圭花ちゃん優しいね~」
と、言った先から、瑠奈は人波に押されて、つないだ手がぐーっと伸びた。
「ちょっとちょっと、夢宮さん!」
圭花は慌てて手に力を込め、瑠奈の身体を引っ張り出した。
「油断も隙もないわね……」
助け出された瑠奈は、てへーと照れ笑いをして、ごまかす。
「あ~っ、圭花ちゃん見て。月詠ちゃんがお店を出しているよ!?」
「あら、本当だわ」
屋台に気づいた二人が、店へと物珍しげにやって来る。
「やあ、いらっしゃい」
「旅鴉さん、こんにちは。おすすめはあるかしら?」
「そうだな、二人にはピーチのジュースがぴったりだろう」
そう言って月詠は、新鮮なピーチに、豆乳と蜂蜜、それに氷を加えて、ミキサーにかけた。
「おまちどう」
月詠が差し出したカップには、なぜか二股のストローがささっている。
「わあ、かわいい!」
あからさまにカップル仕様のストローに、圭花はいぶかしげな顔をしたが、瑠奈は素直に喜んだ。
「なんだか、とっても仲良しって感じがするね!」
「それはそうだけど……」
とまどいながらも一口飲んで、圭花は「あら、おいしい」と、つぶやいた。
細かく砕けた氷がしゃりしゃりしていて、夏にぴったりの飲み物だ。
「……それ、いいな。僕にも同じのをひとつ」
圭花と瑠奈が店の前でジュースを飲んでいると、
灯 斗南
が通りかかり、注文をした。
「あら、灯君、一人?」
「まあね。一人で適当に、ふらふらと回ってる」
「そうなの。これ、甘いのにさっぱりしていて、おいしいわよ」
「そうみたいだな。僕も少し、喉がかわいた」
「さあ、灯、どうぞ。ピーチジュースだ」
「ああ、どうも。……あれ? ストローが違うんだな」
月詠からカップを受け取って、斗南はグラスを見比べる。
女性陣の飲んでいるものとは異なり、斗南のカップにささっているストローは普通のものだ。
「君はカップルじゃないからね。こっちのストローも、先がスプーンになっているから使いやすいよ」
「そうか。いただきます」
ジュースを飲む斗南の横で、圭花と瑠奈が顔を見合わせる。
「……私たちも、カップルではないわよね?」
「んー、そうだねぇ。けど、カップル気分が味わえてお得かも?」
その後も月詠は次々とジュースやジェラートを販売していく。
カップに添えるストローは、一人ならば普通のもの、二人ならば組み合わせによらず二股のものを使用しているようだった。
恋人未満といった様子のカップルは照れくさそうに笑うが、同性同士の場合は反応が二つに分かれた。
女性同士だと面白そうに口をつけるが、男性同士だと顔がひきつる。
ジュースを飲みながら客をながめていた斗南が、ぼそっとつぶやいた。
「僕、一人でよかったかもな……」
ちゅーっとジュースを空にして、店の脇のゴミ箱へカップを捨てた。
「ごちそうさま。おいしかった」
「またね、灯君」
「ばいばーい」
手を振ってくる圭花と瑠奈、それから接客をしている月詠に片手をあげて、斗南は人混みにまぎれていった。
「五月チャーン、おまたせナノ!!」
ぶんぶんと手を振り回しながら、
御薗井 E セレッソ
が
薄野 五月
との待ち合わせ場所へと現れた。
少し早めに到着していた五月が、口元をゆるめて手を振り返す。
「今日は楽しみですねー。行きましょうか、セレッソさん」
橙色の浴衣をまとった五月と、桃色の浴衣をまとったセレッソの頭には、おそろいの桜の花の髪飾りが使われている。
「えへへー、五月チャンとおそろいナノ~!」
嬉しそうに顔をほころばせて、セレッソは五月の腕に飛びついた。
「セレッソさん、浴衣とってもお似合いですよー」
「五月チャンも、綺麗でかわいくって、素敵ナノヨ~!」
「まずは屋台を見て回りましょうか-。ふっふ、いろんな屋台がありますよー」
「あーっ、五月チャン! りんご飴があるワ! ワタシあれ、買ってくるノ!!」
赤くてつやつやしているりんご飴が並ぶ屋台を発見して、セレッソは駆け出した。
「りんご飴は風情がありますよねー」
さっそくりんご飴を購入したセレッソを見て、五月が言う。
「私は何にしましょうかー。あ、わたあめもいいですねー」
「わたあめ!! ふわふわでおいしいノヨ!」
「それに、袋を眺めるのも楽しいですよねー。どれどれ、どんな柄がありますかねー?」
わたあめの屋台に向かい、サンマさんの柄はないかとチェックする五月に、セレッソが指をさす。
「五月チャン! おすもうサンの袋! こっちはハートの柄の袋ヨ!」
「おすもうさんは珍しいですねー。あ、あった、サンマさんの袋ですー」
「サンマさん、キュートナノヨネー!」
「すみません、この偉そうな顔をしているほうのサンマさんのわたあめをくださいー」
様々なポーズをとっているサンマさんの袋のなかから、最もふんぞりかえっている物を選んで、五月は買った。
「食べながら、もっといろいろ見てみましょうかー」
「賛成ナノ! ねえねえ、五月チャンのわたあめ、おいしそうだワ、一口ちょうだい?」
「いいですよー。はい、交換ですー。ふっふ……」
「セレッソさん、向こうのお面屋さんものぞいてみましょうねー」
「お面! お面とっても楽しいノヨ!! お祭りばんざいだワ!」
「楽しいですよねー、ばんざいですよねー」
お面屋さんに向かいながら、セレッソは先客がいることに気がついた。
「五月ちゃん! とっても楽しそうな子がいるノヨ!! お祭りを満喫してるワ!」
お面屋で買い物をしているのは、やけに時代がかった服装をしている
神助 天佑
だ。
髪もまっすぐに切りそろえられたおかっぱで、口元はきりりと引き締められている。
「これをください」
天佑はヒーローもお面をなぜか帽子の上から着用し、さらにその上から赤いひよこも頭頂部に装着させるというにぎやかな装いで、満足げにうなずいた。
頭がごてごてしている天佑に、セレッソが笑顔を向ける。
「チャオチャオ! お面素敵ネ、お祭り楽しんでるノネ~!」
左手に持ったわたあめを食べながら、天佑は真面目な顔で否定した。
「いいえ、僕は本日、会場周辺の警邏を行っているのです。楽しんでなど、いるはずがありません」
「ええ~? わたあめ、おいしいデショ?」
「甘いですね」
天佑がうなずくたびに、頭のひよこがゆらゆら揺れた。ちなみにこのひよこ、『朱雀』という名がついている。
「お面もかっこいいネ?」
「ヒーローですから、当然です」
きりっと表情をひきしめながらも、天佑の右手はせわしなくヨーヨーを跳ねさせている。
「やっぱり、とっても楽しそうだワ! 五月チャン、ワタシもヨーヨー釣りがしてみたいノ!」
「そうですねー、次に見かけたらやってみましょうかー」
「向こうにありましたよ。では、僕はこれで。見回りがありますので……」
会釈をして立ち去ろうとする天佑と入れ違いに、お面屋の前に
哀坂 時音
がやって来た。
「フフ……、かわいい花が二輪……、咲いている、ぞ……」
五月とセレッソに目をとめて、時音はフフ、フフフ……、と含み笑いをもらした。
「二人とも、とてもかわいい……。浴衣も簪も、素敵だが……、中身はもっと、すばらしい……」
どこを触ってみようかと、指を怪しげに動かしながら近寄ってくる時音に、五月は眉を寄せた。
「あのー、手つきが不穏なのですがー……?」
「フフフ……、警戒する表情も、愛らしいものだ……」
「ええとー?」
とまどいながらも時音と相対する五月の前に、黒い背中が飛び込んできた。
「どうやら騒動が持ち上がったようですね。迷惑行為はいけません……!」
悪のはびこる現場はここかと、とって返してきた天佑が、両手を広げて時音をはばんだ。
頭に乗ったお面のせいか、それともお祭り会場の熱気にあてられたのか、天佑はいつも以上にノリノリだった。
「か弱い女性に害を為すなど、天が許してもこの僕が許しません! 素直に撤退するならばよし、さもなければ……!」
真面目な顔をして割り込んできた天佑に、時音は首を傾げた。
「元気の良い、子だ……」
かっと天佑が目を見開く。
「子ども扱いはよしていただきたい! ……はっ、ごまかすつもりですか。しかし常に正義は僕とともにあるのです!」
「そう、か……。よくわからないが、すごい、な……」
騒々しさに足を止めて、時音は五月とセレッソにひらひらと手を振った。
「では、な……」
可憐な浴衣姿の女の子をしっかりと目に焼き付けて、時音はその場を去った。
「……正義は必ず勝つのです」
感動したように拳を握りしめて、天佑は天をあおいだ。
頭頂部のひよこが落ちそうになったのを、ヨーヨーを持つ手で支えながら――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月06日
参加申し込みの期限
2014年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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