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花火大会、夏の思い出
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【店じまいのお時間】
本日の売り上げを計算しながら、
鬼崎 あやめ
はふふふっと笑いを漏らした。
お札が束になっているのが嬉しい。
じわじわとにじむように、満足感が胸を温かくしてくれる。
「やはり、プリンやパフェ、それにカップルドリンクを投入したかいがありました」
デザートにも力を入れたのは正解だった。
それに、愛想も振りまいた。
「定番の焼きそばも、たくさん売れましたね」
ふふ、ふふふ……と、吐息が笑い声となって転がり落ちる。
やりきったという達成感のせいか、さほどの疲労は感じなかった。
「さて、時間も決められていることですし、どんどん片づけてしまいましょう!」
そしてまた、明日からも定食屋の営業に励むのだ。
意気込んであやめが屋台を片づけていくと、人の波の向こうから、名前を呼ばれた。
「あら、あの二人も帰ってきたみたいですね」
手を振っているのは、義妹の
鬼崎 つくし
と
冴木 竜司
だ。
にこやかに手を振り替えしながら、あやめの瞳にふっと影がおちた。
つくしには、
自分のようには
なって欲しくない。
そう、あやめは感じた。
つくしには健やかに、自分の恋と向き合ってほしい。
そして幸せになってほしいのだと、心から願った。
【一緒に帰ろう】
「終わってしまいましたね……」
花火が終わると、
御巫 時子
は再び、柵に下がる鍵に触れた。
あの日の願いを、もう一度。
自らに刻みつけるように、願った。
「……帰りましょうか、ヨタカさん」
懐中電灯の明かりをつけて、下駄をカラコロ鳴らしながら、時子は坂道を下っていった。
時子の頭上を、ヨタカさんが飛んでいる。
飛ぶ速度を時子の歩調に合わせてくれているのがわかって、気遣いに嬉しくなった。
「夏の打ち上げ花火は、今日が最後かもしれませんね……。少し寂しいですが……」
すっかり闇に沈んでしまった海岸に目を向ける。
「ヨタカさん、今度、庭で手持ち花火をしましょうね」
岬の近くまで歩くと、そこには用意していた車が止まっている。
時子が乗り込み、寮へと向かう間も、車の上にぴったりついてヨタカさんは飛んでいた。
【同じ寮への帰り道】
「終わったなー!」
「きれいだったね、すごく楽しかったー」
花火大会を終えて、人の波にのり、
春夏秋冬 真優
と
緑野 毬藻仔
は帰路についた。
「仕掛け花火、すごかったね~! 凝ってたやつ、あったよね」
「あったあった。最後のほうの迫力もすごかったよな」
「息つく暇もなかったもんねーっ」
「そうそう、これでもかっていう意気込みを感じた」
「や-もー、すごかったなぁ……!」
花火を見上げている間は物静かにしていた毬藻仔も、今はすっかり元通りだ。
あれがよかった、これがすごかったと語りながら、桜花寮へと歩いて行く。
「緑野ちゃんと一緒でよかった! 今日はありがとなー!」
「ちょっとまだ、遊び足りない気持ちになるよね」
「わかる! 門限さえなければなーっ」
どちらも、桜花寮の寮生だ。
門限の21時まで、あまり間もない。
高揚した気分のまま、軽い足取りで夜の町を歩く。
この時間、普段なら静まりかえっているような住宅街も、今夜は人の気配があちこちにあり、どこか浮ついた空気をまとっている。
「あ、そうだ、言い忘れてた。緑野ちゃん、浴衣すごい似合ってる!」
素直な気持ちをそのままに、真優は毬藻仔に伝えた。
「えーっ、今言うの? あは、ありがとー」
「あんまりきれいなんで、どきっとしちまったよ。かわいかったぜ!」
声をあげて笑いながら、毬藻仔も率直に言葉を返した。
「春夏秋冬君も似合ってるよーっ。すっきりした柄でかっこいいよね」
「浴衣って、足元スースーするけどな。いいよなー、浴衣!」
「着るのも見るのも楽しいよねー」
素足を、夜風がなでていく。
「日が沈むとさ、前より気温、低いよなー」
「あぁ、そうだよねぇ。夏も終わりなんだよねぇ……」
「夏休みが終わるよな。もうすぐ学校かー!」
「そうだよ~、部活とか授業とか、いろいろあるね」
「秋は秋で、また何かしらあるんだろーな」
たとえば、今日の花火大会のように。
日頃、誰かとこうして過ごすことのあまりない真優にとって、今夜はなかなか幸せな時間だった。
これも毬藻仔のおかげかと、もう一度心の中で感謝した。
「よかったら、また、どっか行こーな」
毬藻仔は、にこっと笑顔になってうなずいた。
「もちろん! また一緒に遊びに行こうねっ」
「おう、約束なー!」
「おうおう、約束だよ~!」
秋にありそうな行事の名前を挙げながら歩くうち、桜花寮が見えてきた。
「時間、間に合ったな」
「余裕だったね~」
女子寮の門の前で足を止め、真優が片手を上げる。
「じゃ、またな!」
「うん。まったね~! 春夏秋冬君、おやすみ!」
「おー。おやすみ-!」
互いにひらひらと手を振って別れる二人の表情は、背を向けてからも、穏やかなままだった。
慣れない相手へのおやすみの挨拶にくすぐったさを覚えながら、二人は寮へと入っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月06日
参加申し込みの期限
2014年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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