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寝子島に台風がやってきた
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橘 勇
は朝から米びつの前で腕を組んでいた。
「マズいな……」
目の前の現実を重く受け止める橘。
「こういう悪天候の日に限って……、どうして米が尽きるんだ……」
空腹でやる気が減退する。
数日前の買い出しでうっかり米を買うのを忘れていたのが失敗だった。
「仕方がない、他のモノで空腹を満たすか……」
橘が冷蔵庫へ近寄る。
その瞬間、異様な臭気が鼻に突き刺さる!
「な、なんで冷蔵庫からが腐敗臭が……? ハッ!」
橘は自分の痛恨のミスに頭を抱えてしまう。
「冷蔵庫の扉が半開きじゃないか、8月の晩夏とはいえ、この湿気と気温だ。当然、生モノが痛む……。電気代ももったいないな」
うっかりしていた、としか言いようがないこの事態。
気分がへこむと腹もへこむ。
「……買い出し行くぞ。この雨と風の中、俺はやり遂げてみせる」
静かな闘志をを燃やす橘は、窓から外の嵐を眺めてテンションを上げていった。
「って、なんで俺はテンション上げているんだ? 別に台風が来ててワクワクしてるんじゃない、断じてな……」
自分に言い聞かせながら、橘は急いで買い出しの準備をして外へ繰り出した。
雨合羽を着込んだ橘は、風にめげずに歩く。
「まず懐中電灯に使う電池などの補充。次に不足してた野菜類と肉だな……。そういえば梅干と沢庵が切れてたな、うめ河さんとこに買いに行かねば」
移動しながら買い物の段取りを立てていく橘。
その顔は、まるで戦場の兵士のような精悍さだ。
「最後に一番重量のある米だな、これは5キロ程度あれば数日はもつ。……この量、往復しないといけないな」
暴風域に入るまであと数時間。ペダルを漕ぐ彼の足に一層力が入る。
旧市街の老舗の電気屋で電池を買い込み、コロッケがおいしい肉屋で鶏肉を買い込む。
そして青果類は、宮祀青果店で買うことにした。
だが、店はシャッターが下りており、『本日、臨時休業』と張り紙が張ってあった。
「む、休業か。まぁ、この天気じゃ仕方がないな……」
橘が肩を落として引き返そうとしたところ、窓の補修のために出てきた
宮祀 智瑜
が彼の背中に突っ込んできた。
宮祀の特技(?)、『何もないところでコケる癖』が発動した。
「きゃっ、ごめんなさい! また転んじゃった……」
宮祀の胸がクッションとなり、橘の背中への衝撃は軽減されたのだ。
「大丈夫か? 俺は怪我ないが、宮祀は平気か?」
それでもクールに彼は振舞う。
「はい……、私も大丈夫です……。あ、あれ? 以前、
一夜漬け勉強会で一緒の会場でしたよね?
」
唐突に春先の出来事を掘り返す彼女の言葉から、橘は記憶の糸を咄嗟に手繰った。
「ん? あ、ああ……。あの時はお互い顔を会わせただけだったけどな」
橘の脳裏にカオスな思い出が蘇った。
「あの時はお互い大変だったな……。いや、今は世間話をしている場合じゃない。悪いが、俺は帰る。他で野菜を買わないと……」
「あ、ちょっと待ってください! 買い物メモ、ありますか?」
「持っている。それが?」
「ちょっと貸して下さい」
宮祀に橘がメモを渡す。彼女は内容に目を通す。
そして店内へ入っていった後、彼女はメモに書かれた品物を詰めたダンボール箱を抱えて戻ってきた。
「お代は後で構いませんので! この雨の中、わざわざ買いに来て頂けるお客様をがっかりさせたくありませんから!」
橘が目を丸くして驚いていると、宮祀はダンボール箱を彼に押し付けた。
「お会計1,876円です。同じ寝子高1年生ですし、ツケておきますね」
橘は一度だけ深く頭を下げて感謝の言葉を述べた。
「すごく助かった。ありがとう。台風過ぎたら、必ず支払おう」
「急がなくても大丈夫ですから。それにしても台風、これから暴風域に入るんですよね。朝、テレビをチェックして寝子島も通るみたいだから心配です」
宮祀青果店の周りに土嚢が積まれている。
どうやら、彼女1人で積んでいるようだ。
更に窓にはベニア板が打ち付けてある。
これも宮祀は朝早くから補修を行っていたと伺い知れる。
橘は腕時計を確認すると、再びダンボール箱を宮祀に押し付けた。
「あまり長い時間は出来ないが、手伝おう。こう見えてパルクールなどで鍛えている。野菜の礼を返す意味でも、土嚢を運ぶ手伝いをさせてほしい」
彼の言葉に、今度は宮祀が頭を下げた。
「ありがとうございます! 実は、家の中にいるお祖父ちゃんとお祖母ちゃんに、『うめ河』へのお使いを頼まれちゃってて……ここを少し離れなきゃならないんです」
「分かった、では作業は俺が進めておこう」
「色々とありがとうございます!」
宮祀は橘の荷物を店内に一度まとめたあと、雨合羽を着て飛び出していった。
「さて……恩を返すとしよう」
橘は青果店の周りにせっせと土嚢を積み始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月13日
参加申し込みの期限
2014年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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