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寝子島に台風がやってきた
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桜庭と霧生がお茶会に戻ると、黒依と李がソワソワしていた。
「お話に夢中になりすぎたわ。雨が……、真横に降ってるわね」
黒依は溜息を吐いた。
李も暴風域の外の様子にたじろいでいる。
「ぶぅ……! しまったのだ、お届け物をしたら帰る筈が、台風直撃で外がザブザブなのだ。……これは、気合いで帰るっていう試練なのか? よし、受けて立ってやるのだ!!」
「おいやめろって。さっきまでの俺みたいにずぶ濡れになるぞ」
霧生がすぐさまツッコミを入れた。
ここに来て、ようやくまともなツッコミ要員が現れた。
「なあ、黒依からも何か言ってやれよ」
制止を呼びかけるよう頼まれた黒依。
「そうね、大丈夫。頑張れば帰れるはず。小麗さん、行くわよ!」
だが、お茶会の影響か、黒依のテンションがハイになっていた。
霧生の呼び声を無視し、傘を手に取り黒依は飛び出していった。
「これくらい、セブン事件を経験した私にとっては些細なことよ。頑張ればいけるわ!」
黒依は今、風になる――!
(10秒後)
「……ただいま。傘が飛んじゃったわね……」
びしょびしょの黒依が戻ってきた。
「……おかえり、黒依。まぁ、ドンマイ?」
霧生は掛ける言葉が見付からなかった。
「……お、おぉ。流石にアリーセにはこの試練は無理そうか……。でも、しゃおりーは負けないのだ!」
「いやいや、李でも無理だからな? 大人しくここに居ような?」
李の首元を霧生はすかさず掴む。ツッコミは素晴らしい。
「菜々緒ー、今日は菜々緒の家に泊めてほしいのだ。アリーセも一緒にお願いなのだ……」
泣きつく李を見かねた菜々緒は、これをすぐに承諾した。
「夜更けには風が弱まるらしい。私はここにいてもらっても構わないが」
事情を聞き付けた旅鴉が黒依と李に告げた。
「でも弱ったわ……。私、泊まることを想定してなかったもの。着替えがないわ……」
水滴が滴る黒依に、旅鴉はタオルを手渡した。
「メイドに着替えを用意させる。濡れた服は明日の朝までに新品同様にして返そう」
旅鴉はメイドに指示を出し、着替えとシャワーの用意をさせ、黒依を連れて行った。
「ねーねー、ナナオー、月詠ちゃーん。ボクに絵の描き方を教えてよ」
桜庭が画材一式を運び込んだのは、このためだった。
菜々緒はこれを承諾。
月詠はというと?
「では、基礎的なとこだけ教えよう。絵は能書きより実際に手を動かして覚えたほうがいいと思うからね」
ほら、と月詠はスケッチブックに『台風ではしゃぐ子供達』のラフ画が描かれていた。
「モデルは君たちだ。描かれたくない人がいたら言ってね。そこだけ修正するから」
だが、その出来栄えに誰も拒否することはなかった。
「桜庭は絵を描くのか。小山内も描くのか?」
話を振られた小山内は、あたりをキョロキョロと見回して何かを探していた。
『きょう えをかくどうぐをもってきてない』
『ななおせんぱい、どうぐをかりていいですか?』
スケッチブックの筆談を菜々緒に見せる小山内。
菜々緒はすぐに筆と絵の具を貸し与えた。
「海ちゃん、油絵でよかったかしら?」
『はい、
じゅぎょうでかいてますから
』
「海ちゃんは何を描くの?」
菜々緒の質問に、小山内は恥ずかしそうに目線を逸らしてしまう。
そしてスケッチブックに控えめな小さな文字を書いた。
『せんぱいを かきたいです』
これに菜々緒、ぱっと顔色が明るくなった。
「本当? 私、自画像以外で描かれるなんて初めてよ。緊張するわね……」
『いままでどおりでいいですよ』
小山内は自分で書いた言葉に、はっとさせられた。
(これ、私のせんぱいに対する態度にも言えるよね)
小山内は小さく頷くと、思い切って尋ねてみた。
『せんぱい むかしのせんぱいと いまのせんぱい なにがちがうの?』
『わたしは べつじんとして つきあえばいいのかな?』
小山内がセブン事件に関わり、菜々緒の素性を知ってから、ずっと抱いてきた疑問をようやくぶつけることができた。
これに菜々緒は、しばらく押し黙ったあと、首を横に振った。
「私は、あの事件より前の記憶を『自分の記憶』だと思えないの。まるで本や新聞で得た知識、経験した実感がないわ」
菜々緒の目は、憂鬱そうに遠くを眺めていた。
『ちょっと むずかしい』
「そうかもしれないわ。だって、これは私の魂の問題だから……」
菜々緒は緑の絵の具をカンバスに塗りたくりながら続けた。
「でもね、海ちゃん。私のことはオリジナルの『彼女』や『彼』と同等に扱ってほしいの。魂の質が変わったところで『菜々緒』なのよ」
そこで小山内に向かってウィンクする菜々緒。
「人間は誰だって、キッカケさえあれば変われる、ということよ」
小山内は狐につままれたような顔のまま、菜々緒をじっと見ていた。
そして一言だけ、告げた。
『わたし きょう せんぱいとはなせて よかった』
小山内の表情は、晴れやかであった。
そこへ黒依、李、霧生も見学しにやってきた。
「やっぱり、芽森先輩は今、幸せなんですね」
黒依は菜々緒の描く九夜山の絵を眺めて呟く。
太陽の光を受けた山の緑が輝くその絵は、以前の黒い自画像とは真逆の印象を感じたからだ。
そこへ御剣と弘明寺もやってきた。
「やっぱり女王の絵は魂を塗りこんでいるよな。迫力が違う」
御剣の意見に、弘明寺もただ黙って頷いていた。
「あ、お前、前に喧嘩した奴じゃねえか!」
霧生が御剣の顔を思い出すなり叫んだ。
御剣も同様のリアクションで指を差してしまう。
「ちょくちょく顔を合わせてたな。念のため名乗っておく。俺は1年の
御剣 刀
だ」
「2年の
霧生 深雪
だ。今度は負けねぇからな?」
「こっちだって負けない!」
唐突なライバル関係の誕生に、弘明寺が仲裁に入る。
「2人とも喧嘩はやめなさいよ」
「わ、悪ぃ……。あれ? お前は……!」
霧生、今日はどうも顔見知りが多すぎるようだ。
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月13日
参加申し込みの期限
2014年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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