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一方、ちょっと空気に馴染めていない面子もいた。
いわゆる壁の花、ってやつである。
「め、芽森さんって顔が広いのね」
弘明寺は常に人の輪の中にいる菜々緒に驚いていた。
「……菜々緒が楽しめているなら、俺はそれでいい」
マロウ茶とクッキーを味わいながら、月居も遠くから菜々緒の姿を眺めていた。
「ああも絶え間なく周りに人がいると、ちょっと話し掛けにくいわね……」
弘明寺自身、社交的ではない性分のため、会話に割って入るという事に臆してしまいがちのようだ。
それに月居も同意する。
「俺は……、さすがに女子同士でワイワイしてる中に入ろうとは思わねぇ」
「でも私、芽森さんと話してみたいわ」
「……」
月居はだんまりを決め込んでいる。
なので、弘明寺が一方的に語感を強めて話し続けた。
「ねぇ、貴方。芽森さんと親しいのでしょ? よかったら紹介してくれないかしら?」
弘明寺の強い口調に、月居は眉間にシワを寄せて目を細めてしまう。
「なんで俺が……?」
「え、だって……」
弘明寺はわざとらしく、クスリと含み笑いをする。
「貴方……、さっき、芽森さんの前でしどろもどろだったもの。もしかして……?」
「馬鹿言え。……そんなんじゃねぇよ。俺はただ、菜々緒がフツウに笑ってくれれば、それでいい……」
月居は否定の言葉を口にした。
だが、その言葉の余韻が、胸の奥をじくじくと突き刺さる。
それがやけに苦しく感じた。
(一体、なんだって言うんだ、この感覚……?)
身に覚えのない感覚に、月居は密かに戸惑っていた。
そこへ2人のぼっちぶりを見かねた吉祥寺がやってきた。
「2人とも、もっと楽しもうぜ! ほら、このコロッケ美味ぇーぜ? あんたたちも食え!」
「……吉祥寺、お前、味覚障害があったはずだよな……?」
月居は先日の
流しそうめん騒動
で菜々緒からそのことを聞いていた。
だが、吉祥寺は快活に笑い飛ばす。
「あぁ? 確かに味が分からねぇよ? でもあの時も言っただろ! こういうのは雰囲気で美味しいって分かるってな!」
まさに『細けぇこたァいいんだよ』精神。
味覚の分からない吉祥寺にとって、食べ物が美味いか不味いかの基準は、今の雰囲気が快か不快かの二択なのだ。
「……そうだな、不味い訳ねぇな」
吉祥寺の言葉を聞いた月居は、ふっと心の中が軽くなった気がした。
(今はこの痛みがなんなのかを突き止めるのは止そう。吉祥寺の言うとおり、雰囲気を楽しむことだけ考えるか……)
「吉祥寺さんって味が分からないのね……。でも雰囲気が美味しいっていうの、分かる気がするわ」
弘明寺もマロウ茶の色が変化していくのを眺めながら同意を示した。
「ねぇ、吉祥寺さん? 芽森さんのことを紹介してくれないかしら? 同じ寮だけど、お互い接点がなくて話し掛けづらいのよ」
「いいぜ! 俺に任せておけ! おーい、菜々緒! ちょっとこっち来いよ!」
吉祥寺は笑顔で菜々緒を手招きしだした。
菜々緒がやってくるのと同時に、月居はその場から離れていく。
「なんだよ、月居? ツレねぇなー?」
ふてくされる吉祥寺に、月居が台所を指差して言った。
「コロッケだけっていうのも味気ねぇだろ……? なんか作ってくる。一人暮らししてるのもあって、簡単な料理なら出来るしな……」
料理の苦手な菜々緒の月居を見る目が輝いた。
「未だに卵料理以外出来ない私と大違いだわ……!」
「ん? 料理を作るのかな?」
巡回していた旅鴉がやってきた。
「……ああ、冷蔵庫の中身をちょっと使わせてほしい。無理なら諦めるが……」
「いや、構わないよ。コロッケにした理由は、歓談中でも食べやすいものを考えたら浮かんできただけだし。メイド達にも言っておくから、自由に使いたまえ」
「分かった……。助かった」
そういうと月居はキッチンへ向かった。
「芽森、楽しんでいるようで何よりだ」
魔女――旅鴉は怪しくほくそ笑む。
「……御剣たちから聞き及んでいるよ、女王」
菜々緒は無言で魔女を見遣った。
これには旅鴉も肩を竦めてしまう
「そう警戒しなくていい。私は楽しんでもらえているならそれでいい」
そういうとアトリエへ彼女は戻っていく。
「私は傍観者だからね。行く末を見守るだけさ」
魔女はポーカーフェイスで去っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月13日
参加申し込みの期限
2014年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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