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【台風通過中:届けたくて】
エリューシア・セリアン
は星ヶ丘寮の自室の窓から、シーサイドタウン方面を眺めていた。
「柊斗様に会いたいです……」
嵐の空に願うように、彼女は天を仰いだ。
五十士 柊斗
はシーサイドタウンの自宅マンションでテレビの台風情報を付けっ放しにして、ぼんやりと窓から外を見ていた。
「雨風が強くなってきた。どこにも出かけられないし、幸い、冷蔵庫には軽く食べるだけのものはあるから問題ないけど」
何をするわけでもなくぼんやりと天を仰いでいた。
そこへ妹からのメール。
寝子島に台風が直撃していることをからかう内容だった。
五十士は苦笑しながら即座にツッコミを返信した。
その時、ふとエリューシアの顔が思い浮かぶ。
彼は何故だろう、と考える。そしてすぐ分かった。
(妹と重ねて見ているわけではないのに……。放っておけなかった)
罪悪感に駆られながら、彼女のことが次第に気になる五十士。
電話してみようか、と思い立つが、寸でのところで思い止まった。
「メールくらいなら、大丈夫か?」
すぐにエリューシアへメールを送った。
『そちらは大丈夫?』
メールを打つ指が何度も消去ボタンを押そうとしているのを、必死に堪えていた。
エリューシアは突然のメール着信に飛びがるほど驚いた。
メールの送信主を見て。目を疑った。
「柊斗、様……? どうして……?」
心臓が、どくんっと強く脈を打つ。
「か、返さなければいけませんね……! なんて返しましょう、困りました……」
気の利いた文章なんて、咄嗟に思い浮かぶはずがないと思い悩むエリューシア。
やむなく、質問に答える形で返信した。
『はい、大丈夫です。そちらこそ大丈夫ですか?』
メールが返ってきた。
五十士は頭を悩ませた。
立て続けに送るのも気分を害すだろう。
だから、言葉を選んで、間隔を置いて送ることにした。
『心配してくれてありがとう。ただ、暇で仕方がない。エリューシアさんは何してた?』
再びメールが返ってくる。
「……柊斗様は時間を持て余していらっしゃるのですね」
だったら、このままメールのやり取りを続けてもらえたらいいのに。
淡い願望を抱きながら、彼女は再びメールを返す。
『私も篭もりっきりで手持ち無沙汰でした。そういえば……』
この後、2人は他愛のない話をメールでやり取りし続ける。
五十士はメールを返すたびに思う。
(離れた場所からの言葉は、彼女の役に立つのだろうか? 分からないけれど、ただ、言葉を紡いでいくしかない……)
エリューシアもまた、返信するたび、五十士への想いが強くなっていく。
(会いたい、でも会えない。想いがどんどん募って胸を締め付けてる。今の私の心は、荒れ狂う雨風と似ている……)
そこへ轟く雷鳴と閃光。
そして、停電。
彼女は小さく悲鳴を上げ、震える手でスマホを握り締める。
(文字からも柊斗様の心は感じられるけれど、本当は近くで体温を感じて安心したいです。手を握っていてほしい。菫色の瞳に吸い込まれるように――)
彼女は停電のことをメールで告げると、返信を今や遅しと待ちかねていた。
徐々に2人のメールのやり取りの間隔が短くなっていく。
まるで心の距離が短くなっていくようだ。
次第にエリューシアは文字だけに飽き足らず、遂に通話ボタンへ指を伸ばす。
(迷惑でしょうか?)
戸惑いは一瞬。
その戸惑いもすぐに振り払い、彼女は五十士の番号をタップした。
五十士は突然の電話に驚きながらも、すぐに通話ボタンをタップ。
「驚いた。電話が来るとは思ってなかった……」
「柊斗様……。ごめんなさい。どうしても今、声が聞きたかったのです」
か細い声。今にも泣き出しそうな彼女の声。
そんな声に、彼は思わず照れながらこんな言葉を口にする。
「……もしかしたら本当は、お互いに声が聞けることが一番安心できることだったのかもしれない」
「柊斗様……!」
それから、しばらく途切れ途切れに2人は会話をする。
本当は側にいたい、いてほしいとは言えない2人。
だがこうして耳元に声が触れれば、まるで隣にいるみたいに安らげる。
「台風、何事もなく通過してくれればいいのだけど」
「そうですね……」
2人のおしゃべりは、まだまだこれからだ。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月13日
参加申し込みの期限
2014年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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