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寝子島に台風がやってきた
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【台風直撃中:嵐の中で】
秋ノ宮 こまち
の別荘は寝子ヶ浜海岸近くに存在している。
築20年とそこそこ年期が入っており、そろそろ改修も視野に入れようかと考えていた矢先だった。
「この台風に耐えられるかしら……?」
秋ノ宮は万が一に備え、別荘の補強を決意したのだ。
だが、女性1人が全ての補強作業をこなすのは難儀だ。
そこで、彼女は1人の男性に協力を申し出た。
通話を終えた男性が、寝子ヶ浜海岸方面を眺めた。
「別荘に1人。だいぶ不安がっているようだった……。男手が要るなら、断る理由はない」
寝子島水処理センターの研究員の
斑鳩 遙
だ。
秋ノ宮とは顔馴染である。
とある経緯で情報提供をし合う『共犯』関係となった2人だが、プライベートでもこうして交流があった。
斑鳩の助けによって、午前中に作業を無事終えることができた2人。
秋ノ宮が昼食の用意をしていた。
「本当にありがとうございました。お礼としてお食事くらいは私が作ります。サンドイッチでいいですか?」
「……構わない」
斑鳩は新聞に目を落としながら返事した。
「分かりました。あの、斑鳩さん。実は私、あまり料理は得意じゃないんですけど、精一杯頑張りたいと思います」
秋ノ宮の意気込みを聞いた斑鳩は、おもむろに台所へやってくる。
そして、無言で彼女の手付きを観察する。
急に作業風景を眺められだした秋ノ宮は、彼の行動の真意が掴めない。
「えっと……、どうかされましたか?」
「包丁の持ち方が危なっかしい……」
「へ?」
「……そんな持ち方では指を切ってしまう。いいか?」
有無を言わさぬ態度で秋ノ宮の後ろに立つと、そのまま斑鳩は手を伸ばして彼女の手元を握る。
「こうするんだ。指は丸める。柄はしっかり持て。刃は押し付けるのではなく引くように……」
「い、斑鳩さん……? あの、この態勢……恥ずかしいです……」
「ん……?」
斑鳩はようやく自分が秋ノ宮に対してどのような態勢になっているか気が付いた。
まるで背後から抱擁しているようだ。
「……すまない、そういうつもりではなかったのだが」
すぐさま斑鳩は秋ノ宮から離れた。
「1人暮らしが長いせいか、自炊が身に付いた。料理が不慣れなこまち君の力になれればと思ったのだが……」
唇を噛み締めながら俯く斑鳩に、秋ノ宮の方が狼狽してしまう。
「いえ、お気持ちは充分伝わりましたし、確かにあのままでは怪我をしていたかもしれません。ちょっと驚きましたけど……」
未だに跳ね上がる鼓動音を聞きながら、こまちは自分の顔の温度が上がっていくのを感じた。
「よかったら、なにか一緒に作りますか? 私に料理のこと、色々と教えて下さい」
頭を下げる秋ノ宮に、斑鳩は戸惑いながらも頷いた。
「分かった……。それでは、とき玉汁も作ろう。今日は嵐のせいか、よく冷える……」
「そうですね、それじゃ、量を多くして夕食の分も作っちゃいましょうね」
「ああ、それで構わない」
こうして斑鳩は料理講師として、秋ノ宮へいろはを伝授することになった。
(どうしよう……。緊張して手元がおぼつかないわ……)
教えてもらうプレッシャーからなのか、それとも別の理由なのか。
彼女に、この緊張の原因を解き明かすことはできなかった。
本来ならば、昼過ぎに別荘を離れるはずだった斑鳩。
だが、暴風域に突入した寝子島の天気は、彼の行く手を阻む。
「台風、弱まる気配ありませんね……」
秋ノ宮が窓辺から鈍色の空を眺める。
「既に暴風域圏内だ。昼食を摂らずに別荘を出るべきだったか……」
斑鳩も外の荒れ模様に諦め気味。
そんな彼の様子に、秋ノ宮は提案する。
「今夜は、ここで泊まってください」
斑鳩は眉をひそめた。
「しかし、女性と同じ屋根の下で一晩というのは、あらぬ誤解を生みそうだが……」
斑鳩は咳払いをした。
「いや、俺がどうこうではなくて、この話を第三者が聞いたら、ということで……」
「噂よりも、今外出して怪我をしてしまわないか、私は心配です……」
秋ノ宮は不安げに眉を下げる。
「……変な誤解を招くのは不本意だが、物理的に帰れないのならやむをえないな」
斑鳩は口元だけを歪めて、秋ノ宮の顔を見詰めた。
しばらくして、日が暮れると一層強く雨と風が別荘を襲う。
窓ガラスが震え、ガタガタと音を立てる。
それだけでも不安を煽るというのに、突然、屋敷の中の照明が落ちた。
「いや、暗いのは怖い……!」
「こまち君、大丈夫か?」
斑鳩が懐中電灯の明かりを秋ノ宮へ向けたその時だった。
窓の外から眩い閃光が部屋の闇の中へ溢れてくる。
そしてほぼ同時に鳴り響く雷鳴と肌に感じる大気の振動。
「いやあぁーっ!」
秋ノ宮は過去の記憶がフラッシュバックした。
知人が雷に打たれた瞬間を目の当たりにした過去。
あの衝撃と悲しみが再び彼女の心に蘇ってしまった。
「いや、やめて! 怖い、怖い……!」
「落ち着くんだ、こまち君!」
暴れる秋ノ宮を後ろから羽交い締めにする斑鳩。
偶然にも、昼間の再現となってしまった。
「雷が恐ろしいのか? 大丈夫だ、俺がいる」
「うぅ……、いかるが、さん……?」
呼吸を乱す秋ノ宮の体が恐怖で震える。
彼女は自然と斑鳩の体にすがりついていた。
「私……、昔、落雷で知人を……」
「……そうか。嫌なことを思い出したんだな。心配するな。今日は嵐が過ぎるまで……、否、君が落ち着くまで、ずっと俺がそばにいよう」
向かい合った2人は密着し、互いの体に腕を回す。
すると秋ノ宮は子供のように泣きじゃくり、斑鳩の胸に顔を埋めた。
「無事で良かった……。斑鳩さんまで何かあったら、私……、考えただけで、震えが止まらなかった……」
「俺はどこにも行かない。……約束する」
斑鳩はその大きな手で、優しく秋ノ宮の頭を撫でた。
「撫でられると気持ちいい……」
さっきまで強ばっていた彼女の体の力が抜ける。
完全に斑鳩に身を委ねてしまっていた。
「俺が見張っているから怖がらなくてもいい。眠かったら寝てもいい」
内心、子供扱いしたのは不用意だったか、と危惧していた斑鳩だったが、秋ノ宮の反応を見る限り間違いではなかったと胸をなで下ろした。
(とは言っても、これが正解だとは限らない……)
すっかり無防備な秋ノ宮の体を、お姫様抱っこで客室まで壁伝いに運んでいく斑鳩だった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月13日
参加申し込みの期限
2014年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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