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灯篭流しの夜は更けて
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幾百もの灯篭が、温かい光を放ちながら猫又川を流れていく。
その光に照らされながら、
浅神 悠樹
と
浅神 千鶴
の兄妹は、スタッフから受け取った灯篭を浮かべ、手を合わせた。
千鶴は、亡き母のことを思う。いつも一緒に笑い、時に泣いてくれた母。優しい柔和な人柄の中に、確かな強さを秘めた女性だった。女手一つで育てられたが、父がいないことを寂しく思ったことはない。
だが、運命は残酷だった。愛する母を失った悲しみに暮れる中で、千鶴は自分の出自を知らされなければならなかったのだ。
それでも、悲しみと衝撃に包まれていた千鶴を、新しい家族は温かく迎えてくれた。
お母さん、ありがとう。今、私はとても幸せだよ。だから、安心して帰ってね。
黙祷を手短に済ませた悠樹とは対照的に、千鶴はしばらくの間流れていく灯篭の行方を眺めていた。千鶴は、紫と白に染め分けられた浴衣をまとっている。目に入るのは、可憐な菖蒲の花。浴衣をきた千鶴は、驚く程綺麗だった。それでも、心の距離が気になって素直に綺麗と言えない自分がもどかしかった。
悠樹は時間を確認しようと、携帯電話を取り出した。その時目に入ったのは、いつか天然石の店で千鶴が買ってくれた、緑色の天然石のストラップだった。
その石は、灯篭の光に照らされて翡翠のように輝いていた。悠樹は突如として悟った。
妹と距離を作っていたのは、自分じゃないか。辛い境遇にも関わらず、千鶴はこうして気を遣ってくれていた。それなのに自分は、言い訳を並べて、ちゃんと千鶴と向き合ってこなかった。
千鶴の横顔を見ると、一筋の涙が頬を流れていた。本当に辛いのは千鶴の方だ。
「ごめん」
悠樹は小さく呟いて、ハンカチを千鶴に渡す。
「いいえ、お兄様。私は幸せですよ。母が亡くなったのは悲しいことですが、今はお義母様と、なによりお兄様がいるのですから」
涙を拭いてこちらを見た千鶴は、笑っていた。
「千鶴―――」
悠樹は、少し照れくさそうに横を向いて言った。
「浴衣、良く似合ってるよ」
やっと、本当の兄妹になれた。悠樹はそう感じた。
「あおいちゃん、足場が悪いから気をつけてね」
綾辻 綾花
は
七夜 あおい
に声をかける。綾花は下駄を履きなれているが、そうでない人は歩きにくいだろう。
「知らない人と話さないといけない、ていうルールはどうしよう?」
「さっき灯篭作ったとき知らない人と話したけど、スタッフの人もカウントしていいのかはわからないね。一応参加者同士でも話してみたら」
あおいの言葉に、修が答える。
「この風習、昔ご先祖様が帰りたがらなかったから始まったんですよね。みんなのご先祖様って、どんな人だったんでしょうね?」
綾花が二人に問いかける。
「う~ん、私は名家の出でも何でもないから、わからないなぁ」
「私のご先祖様は、本の虫で書庫に閉じこもってたんじゃないかな、って思います」
「俺は、こないだ夢の中でご先祖様に会ったよ。あの世からは全部見えるんだってさ」
修は言いながら、「好きな人にもっとアピールしろ」とハッパをかけてきたご先祖様を思い出し、苦笑いした。
「たとえ夢でも、遠くに行ってしまった人に会えたのは嬉しかったよ」
「ふうん、不思議な話ね。あっ」
あおいは川べりにいたふたりの人影を指さした。
「年の近そうな、あそこの人たちに話しかけるのはどう?」
「はい、賛成です!」
三人は川べりに近づいていった。高校生くらいの、おとなしめな印象の男女だった。
「すみません、失礼ですが……寝子高生の方ですか?」
綾花に話しかけられ、二人は振り向く。
「君たちは寝子高生かい? 実は、僕たちは兄妹で、二学期から寝子高に編入する予定なんだ。僕が
浅神 悠樹
で、こっちが千鶴」
「嬉しいです、ちょうど今日の機会に寝子高の人と友達になれたらいいなって思ってたんです」
浅神兄妹は心底嬉しそうだった。修が言う。
「寝子高について知りたいこと、不安なことがあったらなんでも聞いてください」
初対面を含む5人は、寝子高についての話題で盛り上がり始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
三城 俊一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月29日
参加申し込みの期限
2014年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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