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拙者、モテモテでござるの巻
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chapter.7 二度目の追走劇
舞台の主役は、美和とくノ一たち、そしてそれぞれに関わる者たちへと戻る。
謎の女子高生3人衆がくノ一たちを足止めしたお陰で、美和、そして華菜子は彼女たちからだいぶ離れた距離まで逃げていた。
「はあ……はあ……」
体力を回復させるため、座り込んで深く呼吸をする美和。このまま見つからないうちに、ミュージアムを出るべきだろうか。
しかし、ラッキーパーソンが忍者と言われた以上は、可能性を自ら捨てることも出来ない。美和は、このままくノ一たちが諦めてくれればいいのになあ、なんてことを思った。
そんな美和に、細い路地から伸びた手が触れた。
「っ!?」
突然現れたその手は美和の口を押さえ、そのまま路地へと引っ張っていく。華菜子が慌てて逆方向へ引っ張り止めようとするが、「安心して、味方よ」と穏やかな声が聞こえたことで、相手は美和に危害を加える側ではないのかと考えた。
路地裏で彼女たちを待ち構えていたのは、美和よりはいくらか若そうな女性だった。
緑色のロングコートをまとっているその女性の立ち姿はすらっとしていて、とてもスレンダーだ。
「あなたは?」
美和が尋ねると、女性は指に手を当てて囁いた。
「しっ、静かに……あなたが追われているのをたまたま見かけたものだから、とりあえず助けなきゃ、と思ってね」
「あ、ありがとう……」
礼を言う美和に、女性は口元を緩める。
実はこの女性、正体は美和の勤める学校に通う生徒——つまり女子高生である。女子高生に見えないのは、彼女、
大田原 いいな
がろっこんの力で20歳ほどの女性へと外見を変化させていたからであった。
心拍数が100を超えると発動するこの力。おそらくは美和を追いかけているうちに自然に発動したのだろう。ただいいなが美和を助けることに関して、なんら不都合はなかった。
「時間もあまりなさそうだから、手短に逃げる時のコツだけ教えてあげる」
いいなはそう言うと、美和の髪にそっと触れる。そのまま後頭部に手を移動させると、彼女が後ろで結っていた髪をぱさりと下ろした。
そのまま手を顔の方へ持っていき、次はメガネを外す。されるがままの美和は、カーディガンを脱がされるといいなの所持品と思われるルージュで唇に濃い赤を引かれた。
「こ、これは……?」
すっかり戸惑った様子の美和に、いいなはウインクして答えた。
「人探しはね、目立つパーツを元に探すものなの。ひっつめ髪、地味目のメイク、メガネ……だから、それらを変えちゃえば、簡単に人混みに紛れるのよ」
あとは、と付け足していいなが言う。
「人数を変える、ってのも手ね。わたしも一緒に行動すれば、もっと捜索は困難になるはずよ」
確かにいいなの言葉には、一理ある。美和や華菜子が感心した様子でいいなの言葉に聞き入っていると、彼女は少しだけおどけて言った。
「これが現代の忍者の術、心理学って所かしら」
その術を儂に教えた輩なら、そう言うのじゃろうな。
内心そう思いながら。
「そういえば、名前もまだ聞いてなかった」
雰囲気の変わった美和が尋ねると、いいなはデネボラ、と名乗った。
「bonheurってメイド喫茶で働いてるの。そのルージュも、メイク用のものよ」
へえ、と美和はルージュに視線を落とす。なんだか随分大人っぽい女性だ。そう思ったのかもしれない。
こうして雰囲気の若干変わった美和は、今後の動きについて考える。そこに、声がかかった。
「あれ? この前はどーも! アレから何か良いことありましたか?」
「は、はい?」
声のした方を向けば、そこには
暗道 忍
がにこやかに立っていた。どうやらこの施設でバイトをしていたらしく、その勤務中に偶然美和を見つけ声をかけたようだ。
「え、えーと」
心当たりがなかったのか、美和はすんなり返事が出来なかった。すると忍は、言葉を足した。
「ほら俺ですよ、名刺を渡した暗道です」
「あ、ああ……」
思い出したような、思い出せないような。そんなニュアンスを含めた返事で、忍は察する。
財布とか手帳に名刺、仕舞いっぱなしなんだろうな、と。
前に名刺を渡した時のことを思い返し、ちょっとだけ切なくなる忍。その彼をよそに、美和は心配そうにいいなに話しかけていた。
「あ、あの、これよく分かんないけど、私だってバレてない?」
こっちに心当たりは正直あまり浮かばなかったが、相手は明らかに自分を知ってる風に話しかけてきている。
即ちそれは、変装が変装の役目を果たしていないことの証明に他ならない。
まあ、髪おろしてメガネ外して紅を引いた程度であれば、ちゃんと見れば気づく人も多いだろう。
「う、うーん、もっとキツめのメイクにした方が良かったのかも……」
「えっと、なんか揉めてる風だけど?」
そんな様子を見て、忍は状況を知ろうと声をかけた。
「あ、いやこっちの話なの! 気にしないで!」
ぶんぶんと手を振り、美和が答える。たまたま。これはたまたま観察眼の鋭い人に見つかって、たまたまバレただけ。大丈夫。私は大丈夫。
美和は何度も自分に言い聞かせ、気を落ち着かせようとした。
そこに、まさかの追い打ちがかかった。
「あれ、久保田先生?」
数人でわいわいと集まっている中に、自分の学校の教師である美和を見つけ声を上げ近寄ってきたのは
御剣 刀
だった。
「何集まって騒いでるんですか? どうかしたんですか久保田先生」
「めっちゃバレてるー! 思いっきり名前呼ばれてるー!!」
思わず美和は叫んだ。そしてそれによって、あろうことかくノ一たちに所在がバレてしまったのだ。
「変装しても、そんなに大きな声出しちゃダメじゃない」
もう、と小さく溜息を吐きつつ、いいなは咄嗟に逃走ルートを探す。しかし今いる路地をどちらに抜けても出るのは大きな通り。人目につきやすいという点では、どちらもマイナスにしかならない。
「いたー! あそこっ!」
そうこうしているうちに、くノ一たちが美和らの位置を把握し、走って近づいてくる。
「と、とりあえず逃げないと!」
華菜子、いいなと共に再び追走劇を繰り広げる美和。そして今だ詳しい事情も分からないまま、とりあえず話を聞こうと美和についてくる忍と刀。
いつの間にか大所帯となった一団は、もう変装とかそういうのでは誤魔化しきれないくらい目立っていた。
「先生、これは……?」
とりあえず話を聞かないことには事態を飲み込めない。刀はそう思い、走りながら美和に尋ねた。掻い摘まんで彼女が経緯を話すと、刀は「はあ」と分かったのか分かっていないのか微妙な返事をする。
ただでさえ色恋絡みとなるとあまりピンと来ないのに、忍者をデートに誘おうとしたらくノ一に追いかけられてるという理解し難い状況までプラスされては、さっきのような返事にもなるだろう。
唯一分かること、そしてこの場の全員が共有していることは、「このままだと追いつかれる」という危機感だった。
「そんなわらわらしてて、逃げ切れると思ってるの?」
くノ一が後ろから挑発する。残念ながらその言葉はもっともだ。事実くノ一たちと美和たちの距離は、みるみる縮まっていた。
「仕方ないな〜」
そう口を開いたのは、忍だった。彼は急ブレーキをかけるとくるりと振り返り、くノ一たちの方を向いた。
「?」
その行動に、一瞬警戒を強め足を止めるくノ一たち。
そこに、芝居がかった忍の声が降りかかる。
「ハイハイ、くノ一の皆さん、一体何があったのかな?」
「うるさいな、どけや新入りバイト!」
「お前自分の持ち場戻れよ!」
「これは私たちの問題なので、首をつっこまないでください」
一斉に、くノ一たちの反撃が飛んできた。持ち場うんぬんは完全に自分たちのことを棚に上げているが。
そして忍は既にあらかた事態を把握していた。ので、言うべき言葉も見つけていた。
「思うんだけどさ、恋敵なのはお互い様じゃないかな?」
「あ?」
知った風な口をきくな、とばかりに睨みつけるくノ一。しかし忍は言葉を止めない。
「で〜、皆さんはいつでも抜け駆け出来るようにしてる。違うかな? それとも彼は共有の財産か何かかな?」
不敵な笑みを浮かべつつ、忍は続ける。
「彼自身が、君たちをどう思ってるかだねぇ〜」
忍は、これでくノ一たちを諦めさせることが出来るなんて甘いことは考えていない。では一体、何のためにこんなやりとりをしているのだろうか。
答えは、彼の視線にあった。
忍はくノ一たちに話ながら、その間、この場からうまく逃げおおせることの出来るポイントはないか、探していたのだ。
そして、見つけた。
小さく笑った忍は、後ろにいた美和の手を引き、小声で「俺に掴まっててくださいな」と告げる。もちろんその一連の動きをくノ一たちが見逃すはずもなく、「何かする」と感じた彼女たちは忍と美和に向かって駆け寄る。が。
「暗道流土遁の術! なーんてね、サヨウナラ!」
忍は、逃げ道を探すと同時にろっこんで辺りの「弱い部分」を探っていた。それが彼の足下にあったのは幸運でしかないが、彼はそこを強く蹴り上げた。
すると少しだけ地面がえぐれて、砂が舞った。目に入ることを危惧し咄嗟に目を閉じるくノ一たち。その隙に、忍は当たりを付けていた逃走経路へと走り出す。
それは、格子で蓋をされた謎の穴。どこに繋がっているかは知らないが、姿をくらます場所としては最適だろうと判断したのだ。
忍と美和に続けとばかりに、残りの者たちもその格子を外し穴へと飛び込む。くノ一たちが次に目を開いた時、彼らの姿は消えていた。
「あいつら……!」
「まあまあ、そう怒ってたら、見えるもんも見えへんで」
太ももをパシンと叩くヨシエに、ヒロミが言った。
「急にあんだけの人数が姿消すなんて、ふつうに考えたらありえへん。てことは隠れたってことや」
その言葉を引き継いだのは、ナミだった。
「このあたりで姿を隠せる場所と言えば、あそこしか見当たりませんね。つまり9割方、あそこから抜け道を通ったのでしょう」
指さした先には、格子で塞がれた穴。
そしてここで働く彼女たちは、その穴がどこに通じているか知っていた。そう、これは先ほど夏帆と結梨亜が忍者屋敷から抜け道を通って出てきた穴なのだ。つまり美和たちがあそこに潜ったのなら、出てくる場所はひとつしかない。
「忍者屋敷で待ち伏せ言うことや」
ヒロミが言うと、ヨシエはなるほどと納得し笑った。
「待ってなさい、萩ノ助様に色目使った罰、ちゃんと受けさせるんだから……!」
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萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月23日
参加申し込みの期限
2014年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月30日 11時00分
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