this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
拙者、モテモテでござるの巻
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
chapter.8 くノ一ギブアップ
いざ忍者屋敷へと通じる穴へ入ろうとしたくノ一たち。
しかし、そんな彼女らを背後から呼び止める男がいた。
「あの、すいません」
それは、
檜山 立樹
の声だった。振り向いたくノ一たちに立樹は言う。
「ちょっと道に迷ってしまって……今いる場所を教えてほしいんですけど」
地図を片手に、施設を訪れた客としてごく自然な質問をした。しかし彼は、本当に道に迷っているわけではなかった。
そう、言うなればこれは一種の芝居。
なぜそんなことをしているかといえば、先ほどの一連のやりとりを見ていたからだった。美和と顔見知りである彼は、彼女を助けるべくくノ一たちの足止めをすることにしたのだった。
くノ一たちもスタッフである以上、「今忙しいからあとで」なんて断れるはずもなく。
「はい、目的地はどちらで?」
接客用のトーンで、相手をせざるを得なかった。立樹の頭脳プレイが吉と出た形だ。
しかしくノ一たちも美和を逃がすわけにはいかない。そこで彼女らは、戦力を分散させる手段に出た。
「ではナミさん、よろしくお願いします」
「うちら別なお客さんのとこ行くんで」
言って、ヨシエとヒロミが立樹の前から去っていった。出来れば全員足止め出来ればベストだったが、ひとり追っ手を減らしただけでもよしとするべきなのかもしれない。
立樹はそう思い、目の前のナミと呼ばれた女性の足止めに全力を注ぐことにした。
「あ、この場所でしたらすぐ近くですよ。ここの道を曲がって……」
「すいません、何分方向音痴なもので、もし差し支えなければ案内していただけると」
「……はい、分かりました。お任せください」
「あ、そうだ! その前に、せっかくなので記念撮影をお願い出来ますか? くノ一の方と写真を撮れる機会は、そうないと思いまして」
「はい、大丈夫ですよ」
少しでも時間を。立樹のその努力は、見事ナミをこの場に留まらせることに成功していた。
もちろん道案内の最中も、話を止めることはしない。
「こちらで働いて、長いんですか?」
「一応オープニングスタッフですけど、この施設自体出来たばかりなので最近といえば最近ですね」
「へえ、そうなんですね。僕も昔オープニングスタッフというものを経験したことがあるから分かります。緊張しますけど、楽しいですよね」
どこからどこまでが本当かは分からない。が、相づちの打ち方、相手の言葉に対して自然に共感したり興味を持っていることをアピールするその話術は、バーテンダーとしての彼の性質が充分に発揮されていた。
「まあ、楽しいことも大変なこともありますね」
「そんな中働いているあなたは、とても頑張り屋さんなんですね」
にこりと笑って、ナミの言葉を肯定する立樹。その時、彼のろっこんが発動した。
笑顔を見た相手は、幸せな気持ちになる。
そんな平和的なろっこんが、ナミから少しだけ嫉妬心を奪っていた。追う恋も、障害がある恋も、それはそれで幸せなのかも。
ナミの中で、そういった気持ちが芽生え始めていた。無自覚にせよ、恐ろしいろっこんである。
しかし完全に気持ちを入れ替えることまではさすがに出来なかったのか、立樹の案内を無事済ませた後、ナミは他のふたりと合流し、美和の元へ行こうとする。
障害があることも幸福ではあるが、真の幸福なその障害が取り除かれた時に訪れるのだから。
ナミは、抜け穴に身を投じ、忍者屋敷へと向かった。
◇
残るふたりのくノ一、ヨシエとヒロミは抜け道を通り、忍者屋敷へと進んでいた。この先に、美和たちもいるはずだ。
そんな彼女たちが格子を開け抜け穴に入っていくところを上空からばっちり見ていたのは、ろっこんで蝶々に変身していた
屋敷野 梢
だった。
梢は一度地面に着地すると人目につかないところでこっそり変身を解き、人の姿に戻った。そして彼女が次に取った行動は、携帯を取り出しメールを打つという行為だった。
「添付画像で、ここからの写真も載せて……っと」
えいっと送信する。そこには、くノ一たちの逃げた場所と逃走経路が文章で記されていた。
メールの着信を、携帯が告げる。
画面を見た
日暮 ねむる
は、それが梢からのものだと知った。
「おや、屋敷野さんからメールだ」
そこに記されたくノ一たちの移動ルートを見て、ねむるは「へえ」と短く声を放った。
彼女のことは知らない仲ではない。
故に、この情報がまったくのデタラメだという可能性は極めて低いと思えた。そんなことを無意味にする人ではないだろうと思ったのだ。
なぜこの情報を知り得たか。そしてなぜ自分がここに来て、美和を追いかけ、見失っていたことまで把握しているのか。
すべてを上空から見られていたことなど知らないねむるにそれらの疑問は残るが、今はそこを追求するよりも優先させるべきことがあった。
「ま、信じて賭けてみましょうか」
携帯の画面を消すと、ねむるは忍者屋敷へと駆けだした。抜け穴の先がそこであることも、梢からのメールに書かれていたのだ。
「……ここまで知ってるってことは、屋敷野さん確実にこのミュージアム堪能してるよね。ひとりなのかな。いや、ひとりでそこまで堪能はしないか」
してました。
梢さん、ひとりで遊びに来ていました。既に屋敷からの抜け穴も体験済みだったため、この情報を伝えることが出来たのです。
そういう意味では彼女のひとり遊びは、無駄ではなかった。
お陰で、ねむるは屋敷に先回りしてくノ一たちを待ち伏せることが出来たのだから。
「情報ドンピシャ。屋敷野さんありがとね」
忍者屋敷の中で柱の陰に潜んでいると、まずねむるの前に美和たちが姿を現した。辺りをきょろきょろ見回しながら、注意深く移動を始める一行。
そこから少し遅れて、ヨシエとヒロミが出てくる。
「ふたりいっぺんに……はちょっと厳しいかな。とりあえずひとり、きっちり動きを止めよう」
呟き、ねむるが狙いを定めたのは関西弁で話すヒロミの方だった。ねむるに狙われていることには気づかないまま、ふたりのくノ一は静かに、気配を殺し美和たちの背後から迫っている。そのくノ一たちのさらに背後に、ねむるが回り込んだ。
そして。
「お取り込み中ごめんね!」
なんと、ねむるは無防備なヒロミの後ろ姿に、全力でタックルをかました。
「きゃああっ!?」
かん高い悲鳴と共に床に倒れるヒロミ。その声にヨシエ、そして少し前を進んでいた美和たちが振り返る。そこで一同が見たものは、完全なる暴漢の現行犯である。
「悪いけど、君を足止め……って痛っ!!」
突き刺さる視線をものともせず、動きを封じようとしたねむるだったがヒロミが全力で抵抗し、思いっきりビンタを食らったことでホールドは解けてしまった。
「いったた……でも、君にはこれ以上先に進んでもらうわけにはいかないんだ。さあ美和ちゃん先生、今のうちに逃げて!」
「うるさい変態!」
「痛っ!!」
二度目のビンタ。ねむるの両頬に、綺麗な紅葉が咲いた。
「ヨシエ、こんなヤツに構わんと、あの女捕まえるで! 後つけてんのがバレてもうたんなら、実力行使や!」
ヒロミはそう言ってヨシエを促し、美和たちを捕らえようとする。しかしその前に、ねむるが立ちはだかった。
「ここは、行かせないって言ったばかりだよ」
かっこいい。ビンタで腫れたほっぺさえなければ。
ねむるが加勢した背景を知らない美和たちだったが、これ幸いと再び逃走を開始する。追おうとするヨシエ、ヒロミをねむるは相手取ろうと構えた。がさすがに2対1では分が悪い。どうにかひとりだけでも無力化しようと見据えたのは、やはりヒロミだった。
「倒れるまで、何遍でもビンタしたるわ」
そう言われ、さっきの痛みがフラッシュバックする。それが、ねむるに一瞬の隙をつくってしまった。
「隙ありや!」
彼女の腕がしなる。が、後ろから突然腕を掴まれたことでそれは不発に終わった。
「な、なんや!?」
いきなり腕を封じられた彼女は慌てて振り返る。そこにはいつの間にか、何の気配も感じさせず梢が立っていた。
「いつの間に……!」
ヒロミが戸惑うのも無理はない。
梢は、蝶々の姿でこの屋敷に入り込み、くノ一たちの後ろで変身を解いたのだ。気配を察しろというのが土台無理な話なのだ。
ちなみに変身を解いた瞬間は、ヒロミがブラインドの役割を果たしていたため気づかれてはいない。
「お姉さん忍者ですか? 忍者なら、四方八方に目を光らせておかないとダメですよー」
「いや、確かにさっきまで後ろには誰……もっ……?」
反論しかけたヒロミだったが、その言葉は最後まで続かなかった。梢の方に意識が行っていた彼女の額に触れたねむるが、ろっこんの力で眠らせたのだ。
「悪いけど少しだけ眠っててもらうよ。それじゃ、ゆっくりお休み」
おそらくねむるの言葉はもう届いていない。ヒロミは、そのまま床に倒れ目を閉じてしまった。
「くっ、ナミも追いかけてこないしヒロミはやられちゃうし……こうなったらあたしだけでも!」
形勢不利と悟った残るひとりのくノ一、ヨシエはその美脚の威力を遺憾なく発揮し、ねむると梢から逃げると同時、単身美和たちに迫った。
だがそんな彼女にも、追撃が迫る。
「っ!?」
屋敷内の廊下を駆けていたヨシエに、縁側の方から突然触手が伸びてきたかと思えば瞬時にそれがヨシエに絡みついたのだ。
「な、なにこれ!」
あまりに突然の出来事に、素っ頓狂な声をあげるヨシエ。そのまま触手はヨシエを抱え込み、庭の草むらへと引き連れていってしまった。
「え……? え……?」
目の前で繰り広げられた、ハリウッド映画ばりのパニックシーンに美和は口元を手で押さえ大きく目を見開いている。
「忍者屋敷の仕掛けのひとつですね〜これは! いやあすごい!」
そこをどうにか誤魔化したのが、美和をここに連れてきた忍であった。彼はとりあえずこのまま、屋敷の中に身を潜めることを提案する。
「ほら、外に出るとあの触手が来るかもしれないですからね!」
指さした先には、庭の一区画でうごめいている不気味な触手。随分リアルな仕掛けだなあ、と美和は恐怖を覚えずにはいられなかった。
そしてもちろん、これはミュージアムの仕掛けなどではない。
朝野 未沙
のろっこんによる力である。
彼女の力は、両手両足がそれぞれ触手化するというえげつないもの。その名も「あなたの後ろに這い寄る触手」だ。名前からして相当えげつない。
ちなみに発動条件は、興奮している時に水分が身体に付着すること。
もう察しの良い者なら気づいたかもしれない。そう、忍術体験コーナーで英二の後に挑戦し落水、ずぶ濡れになった女の子こそがこの未沙だったのだ。
なおかつ未沙は、女の子が大好きなので問題なく今興奮していた。問題なく興奮していることは問題だが。
「うへへ、この太ももすごい……!」
完全にアウトな発言をしながら、ヨシエの下半身を中心に触手がうごめく。
未沙はたまたま屋敷内で遭遇したヨシエの太ももに一目惚れしていた。
一時は気持ちを静めようと庭に出て草むらに身を隠し、興奮させるものが視界に入らないようシャットアウトしていたのだが……。
「もう我慢できないっ!」
理性は脆くも崩れ去った。
「ちょっ、なにこの触手、気持ち悪いっ!」
「大丈夫、あたしは気持ち良い……!」
「なにが大丈夫なの!?」
もう既に未沙の瞳は捕食者のそれになっている。きっと今放った言葉も、無意識のうちに発したものだろう。それはそれでたちが悪かった。
「や、いやっ……!」
上から、下から、右から左から。
あらゆる角度から襲い来る触手に、ヨシエはもう声をあげることしか出来なかった。
「あっ!」
触手が、ヨシエの四肢を絡め取る。そのままぐいっと引っ張られたことで、ヨシエは大の字の格好となった。
「や、やめて……」
もちろん触手はそんな言葉を聞き入れはしない。太ももからお腹、お尻へと触手はするする伸びていく。一体何本あるのか、数えるのも恐ろしい。
未沙の触手はやがてヨシエのお腹のさらに上、デリケートな部分を捕らえた。
「それ以上は……っ!」
ここから先は、かなり危険だ。いろいろな意味で。ちょっとまあ詳しくは書けないが、とにかく未沙は堪能した。
何を堪能したかは各々の想像に任せるが、とにかく未沙はすっきりした表情をしていた。そして彼女はそのまま、触手をずるずる引きながらどこかへと姿を消した。
「こ、これはどういうこと……?」
少し遅れて屋敷に到着したくノ一、ナミが目撃したのは、昏睡状態のヒロミ、そしてあられもない姿のヨシエだった。
「ちょっと、しっかりして!」
揺すって抱え起こすナミ。しかしもう彼女たちに、美和を追いかけ成敗するだけの力は残っていないのだった。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
拙者、モテモテでござるの巻
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月23日
参加申し込みの期限
2014年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!