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chapter.6 仕掛けがいっぱい
一方、それらの戦いをよそに、ごく普通に忍者ミュージアムを楽しんでいる客たちは。
「両側からスタッフが手で支えますので落水の心配はないとは思いますが、万が一ということもありますので充分注意するようにしてください」
そんなスタッフの説明を、真剣な顔で聞いていたのは英二だった。
手裏剣投げを終えた後、彼はこの忍術体験コーナーで水蜘蛛に挑もうとしていた。
「9月だから落ちてもそんなに寒いってことはないと思うけど……出来るなら、水に落ちるのは避けたいな」
そう呟き、慎重に挑戦することを誓う。
心の準備を整えているうちに、自分の番が訪れた。
「慌てなくていいから、ゆっくりですよ」
スタッフに言われるがまま、水蜘蛛を装着した足を水面に乗せる。最初は不安でいっぱいだったが、いざ水上に立っている自分を実感すると、何とも言えない感動を覚えた。
「……っと」
気を抜いたその一瞬で、英二は体勢を少し崩してしまう。
「大丈夫ですか?」
「あ、はい」
スタッフに支えられながら、英二はゆっくり、ゆっくり水面を歩いていく。
バランスも大事だが、変に力を入れるとまた体勢が崩れそうなので極力平常心で足を動かそうとする。その心がけが良かったのか、英二は何事もなく、無事池を渡りきった。
「やった……!」
小さく、しかし確かな喜びを噛みしめる。
学校に行ったら、友達にちょっとだけ自慢しちゃおうかな。
そんなことを考え、英二は笑った。
この池を渡ったんだなあ、と彼が振り返り、池を眺めていた時だった。恐らく自分の次に挑戦したと思われる女の子が、かなり豪快に落水していた。
「えっ……、だ、大丈夫かな」
その後も少し様子を見ていたが、女の子は無事係員に抱えられ、池の外まで運び込まれていた。ただ、着ていた服はすっかりずぶ濡れになってしまっているようだったが。
それをあまりじっと見るのも良くない気がして、英二は池に背中を向けると出口へと向かった。
「期間内に、もう一回くらい来れたらいいな」
上機嫌で、そんなことを呟きながら。
◇
英二が忍術体験で遊んでいる時、修と月のふたりは忍者屋敷を訪れていた。
「当時忍者が住んでいたものを再現した屋敷、のようですが」
「そうみたいだな。忍は外敵に備え、住居内にも様々な仕掛けを施していたらしい」
「となると、この屋敷にも?」
尋ねる月に、修は答えた。
「案内にもそう記載があったし、間違いないだろう」
言うと、修はおもむろに近くの壁をこんこんと軽く叩き始めた。何の変哲もない、ごくふつうの壁である。
歩きながら何度かそれを繰り返すと、ふとあるところで音が変わった。
その部分だけ、何か他と比べると重量を伴っていないような軽い音だ。
「これは……?」
首を傾げる月に、修は解説してみせる。
「おそらくここの壁は、隠し通路になっているな」
言って、軽く押してみる。するとその予想通り、壁がくるりと反転し、向こう側の部屋へと繋がった。
「こんな仕掛けが……よく、分かりましたね」
感心した様子の月に、八神は少しだけ照れくさそうに答えた。
「手裏剣では教わってばかりだったけれど、頭を使ったことなら少しは教えられることもあるさ」
その後も修は、次々と屋敷の仕掛けを紐解いていく。
「あそこに横木があるだろう?」
修が指さした先には、床板の端を隠すためと思われる横木。少しだけ段になっているその部分に近づくと、修はそれを手前に引いてみせた。
すると驚くことに、横木は引き出し状になっており、中には模造刀が収納されていた。
「刀を隠す場所、だったのですね」
「いざという時のため、武器はあらゆる場所に隠しておかないといけなかったんだろう」
さらに、どんでん返しを見破った時の要領で壁を叩いていくと、また違った感触が。
「これも、またあちら側と繋がっているのですか?」
「いや……おそらくこれは引き戸になっているな」
些細な感触の違いで判別したのだろうか、あるいは本で知り得た構造と目の前のものが一致したのか、修は力を込めて壁を横へとずらしてみた。
「ビンゴだ」
彼の言葉通り、扉は横にずれ、頭上からは紐が垂れていた。
「この紐は、引いても大丈夫なのでしょうか」
「別の仕掛けがまた作動するんだろうな。引いてみようか」
言って、紐を引っ張る。すると、上でカラクリが作動したのか、ゆっくりと階段が降りてきた。
「なるほど、これで屋根裏へと上がれるというわけか」
狭い階段を上りふたりは屋根裏へ。暗く狭いその空間を前屈みになって少し進むと、降りる階段が見つかった。その先はまた仕掛け扉へと繋がっており、表からでは一切裏の動きが分からないようになっている。
「面白いですね」
「ああ、秘密基地のようなものかもな」
はっきりとした変化ではないが、楽しそうな雰囲気を滲ませる月に修が言う。その修自身も、普段体験できないこのカラクリの数々に心を躍らせていた。
「しかし、アトラクションとして後世で評判になるとは忍も思ってなかったろうな」
「確かに、そうかもしれませんね」
ふたりはそんな冗談を口にしながら、忍者屋敷を出て売店へと向かった。きっと忍者がモチーフになっているグッズや、もしかしたらお揃いのキーホルダーなんてものも買うのかもしれない。
飾りのついた髪留めなんかを修が買って月につけさせたら、「現代のくノ一だな」なんてセリフも飛び出すのだろうか。
それが分かるのは、数十分後のふたりだけである。
「みっ……見ましたか夏帆さん! さっきの仕掛け! 扉が急にくるんって回転して、あっちの部屋から人が来ましたよ!」
興奮のあまりすっかりハイテンションになった結梨亜が、隣の夏帆の肩を揺らしながらまくし立てる。
先ほど修と月がどんでん返しで移動してきた場面にたまたま遭遇したふたりなのだったが、先ほどから結梨亜はずっとこの調子ではしゃいでいる。
それもそのはず、結梨亜がこのミュージアムで一番楽しみにしていたのが、この忍者屋敷なのだから。
「ロマンが詰まってますね……! 見た目はごく普通なのに、中はカラクリと罠に溢れてるなんて……素敵です……!」
結梨亜の瞳は、もうキラキラしっぱなしだ。
「あはは、楽しそうで良かった!」
夏帆も、そんな様子を見て思わず笑みがこぼれる。あちこちに視線を動かす結梨亜を見て、夏帆は「そうだ」と彼女に提案を持ちかけた。
「ねえ、仕掛け探し競争なんて面白いと思わない?」
「仕掛け探し競争ですか? 面白そう……!」
結梨亜が「やりたいです!」と前のめりに乗ってきたので、夏帆はグーサインで答えた。
「決まり! より多く見つけた方が勝ちねっ」
「やったー! 頑張りますよ!」
こうして、ふたりの女子高生の仕掛け探し競争が始まったのだった。今しがた見たどんでん返しはノーカウントとして、どちらが多く仕掛けを発見できるかの勝負だ。
「ふんふん、ここはこーなってるのね。てことは……」
夏帆は、祖父が忍者マニアということもあってか、手裏剣投げの時同様に次々と順調に仕掛けを見つけていく。現代のくノ一は、ここにもいたのかもしれない。
一方で結梨亜はと言えば……。
「うーん、ここもあそこも怪しい……触ってみれば分かるでしょうか?」
手がかりも何もなく、手探り状態でペタペタとそこかしこを触ってみるが、結果は芳しくない。そこで結梨亜は、一発逆転の賭けに出た。
「夏帆さん! ここはひとつ、一番おっきな仕掛けを見つけた人に10ポイントというのはどうでしょう!」
「高得点ね、分かった! 完全勝利を目指しちゃおうかしら」
今自分が何ポイント取っているかも分からないけれど、楽しそうなので夏帆は迷わず乗った。そして数分後。
「おおー、この隠し階段の仕掛けはなかなかおっきんじゃない? これは夏帆ちゃん、勝っちゃったかなー」
先ほど修と月が通った隠し階段を発見し、結梨亜の元へ向かう夏帆。すると彼女は、満面の笑みで夏帆を迎えた。
「あれ、もしかして……?」
「はい! ようやく仕掛けをひとつ見つけました! こっちです!」
言われて、結梨亜に誘導されたのは、厠の入り口近くの板を叩くと現れた抜け穴のようなもの。どこに続いているのかは、まだ結梨亜自身試していないという。
「これは、どこに続いているんでしょう?」
「試してみる?」
夏帆に言われ、首を縦に振る結梨亜。好奇心の塊となっている彼女が、頷かないわけがなかった。
「では、先に行かせていただきます!」
手を挙げ、結梨亜が穴に入る。と、すぐに彼女の悲鳴が聞こえた。
「えっ、えっ!? わぁぁぁ!?」
「ど、どうしたの!?」
慌てて穴を覗き込む夏帆だったが、既にそこに結梨亜の姿はない。
どうやらこの穴の先は下り坂になっているらしく、勢いよく入った結梨亜はそのまま滑り落ちていったらしい。
急いで後を追う夏帆。坂はすぐに終わり、抜け道がどこかへと続いていた。ほふく前進で進み、やがて出現した階段を上る。
「ここは……?」
格子を開けて地上へ出れば、そこは外だった。どうやらあの抜け穴は、屋敷の中と外を繋いでいたらしい。そして、にこにこしている結梨亜が夏帆を出迎えた。
「もー、いきなり悲鳴が聞こえたからびっくりしたじゃない」
「すいません! 一瞬パニックになっちゃって。でも、こんな仕掛けを体験できて嬉しいデス!」
「かなり大がかりな仕掛けなのねー。この勝負は、結梨亜さんの勝ち、ってとこかな?」
「ほ、ほんとデスか!?」
聞いた瞬間、飛び跳ねて喜ぶ結梨亜。そんな無邪気な彼女を、夏帆は微笑ましく見ているのだった。
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担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月23日
参加申し込みの期限
2014年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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