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拙者、モテモテでござるの巻
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chapter.9 忍者屋敷裏に来て
美和たちとくノ一らの追いかけっこがひとまず落ち着き、忍者屋敷には疲労困憊で横になるくノ一たちの姿があった。
屋敷出入り口では、美和たちがこれからどうするかを話し合っている。もういい加減ここから出ろよと大半の者は思ったが、美和はやはり今日のラッキーパーソン、忍者が忘れられないようだ。
「むー、やっぱり最終的には、先生の言ってた忍者に会わないと終わらなさそうアル」
ここまで行動を共にしてきた華菜子が言う。
その時、彼女の携帯が鳴った。ディスプレイには、庚からの着信を示す文字。
「来たアルか……!」
華菜子の顔に、緊張が浮かんだ。
時間は少し遡る。
「怖い……厠怖い……」
萩ノ助は、ミッシェルの一件で謎のトラウマを植え付けられたのか、ぶつぶつと独り言を漏らしながら忍者ミュージアムの施設内をふらふらと彷徨っていた。げっそりとしたその姿は、イケメン度を限りなくダウンさせている。
そんな彼を見つめる影がふたつ。華菜子と別行動を取った久雨、庚だった。
「アレがそうか……どうもイケメンというには少しアレなようだが……まあ得てして噂というのはそういうものなのかもしれないな」
「浮舟、どんな男か見極めるのは良いが、万が一妙な展開になったら俺が出るぞ」
「大丈夫、心配は無用だ」
庚の言葉に即答する久雨。彼らは萩ノ助と接触するため、華菜子と分かれて動いていたのだ。
「まずは、様子見といくか。忍としてどれほどの力量があるのか確かめないとな」
言って、久雨はそこらに落ちていた小石を拾い、指で弾き飛ばした。萩ノ助に狙いを定めて。
「きっと忍なら、背後からの飛来物にも対応できるはず……」
「痛っ!」
「あ、あれ……?」
萩ノ助の後頭部に、思いっきり小石がクリーンヒットした。こいつ、本当に忍なのか。久雨は思った。
だが、よく見ればかなりグロッキーな雰囲気を漂わせている。体調が悪いだけなのかもしれない。真実は萩ノ助とミッシェルにしか分からないが、とりあえずこの一撃をきっかけに久雨は萩ノ助に接触を試みることにした。
「君? 今これ投げたの」
振り返った先に立っていた久雨に話しかける萩ノ助。久雨はこくりと頷き、頭を下げてみせた。
「悪かった。その、気づいて欲しく、て……」
少し恥ずかしそうな素振りを見せる。もちろん演技だ。久雨には、目の前の男の本性を探るという目的があった。それを達成するまでは、萩ノ助の興味を引くような態度を続けなければいけない。
「で……できれば人目のないところで話がしたい。ここではなく、向こうへ行こう」
「うん、行くよ」
美人な女性の誘い文句に、あっさり萩ノ助は乗っかった。詐欺に騙される男とは、こういうタイプの人間です。皆さんは気をつけましょう。
そうして彼女が萩ノ助を連れ出したのは、奇遇にも忍者屋敷の裏手だった。ここなら人がいないと踏んでの選択だったが、よもや建物の入り口付近や中に美和、そしてくノ一たちがいるとは思いもしないだろう。
「で、話ってなに?」
ぐいっと顔を近づけ、萩ノ助が言う。久雨は反射的にのけぞりながら、「ちょ、まず距離を」と彼を手で制した。寒気で震える体を、悟られないように。
しかしそういうところだけは目ざといのか、萩ノ助は僅かな震えを察知して言った。
「あれ、もしかして寒い? 僕が温めてあげようか?」
耳元で、そう囁く。ものすごく気持ち悪い。久雨は、歯を食いしばってこの状況を乗り切ろうとしていた。
耐えろ、私よ。この男を今捻り上げても、先生は喜ばん……!
心の中でそう繰り返す。なんという先生への愛情だろう。ただ、確実に長くは持たないことが本能で分かっていた。
頼む、早くしてくれ。
久雨は、ふたりの仲間に向けて祈った。
その頃庚は、華菜子に連絡を入れていた。
「今忍者屋敷の裏手側で萩ノ助と接触している。こっちまで来れるか?」
電話越しにそう告げる。それこそが、先ほど華菜子の携帯が知らせた着信の中身なのであった。
そして時間は進み、再び今。
「そういえば先生が好きそうなイケメンがいたアルニンニン! 案内するアルニンニン!」
華菜子がそう美和を誘導し、屋敷の裏手へと回る。華菜子と久雨の距離が近かったのは、久雨にとって幸運以外の何物でもないだろう。
「あ、あの人……!」
美和は萩ノ助を見て、思わず声をあげた。庚が慌てて指を口元で立て、黙らせる。
今、庚と美和たちは物陰から萩ノ助と久雨のやりとりをこっそりと見ていた。
美和や華菜子らとの合流を無事果たした庚は、久雨に合図を送る。
待ち焦がれていたその合図に、久雨は思わず安堵の息が零れた。
「どうしたの、溜息なんて吐いて。抱きしめてほしいの?」
相変わらず、萩ノ助の口説き文句が気持ち悪く降り注ぐ。
しかしもう久雨には、それを黙って聞く理由はなかった。
「……そうやって貴様は、他の女性にも同じことをしているのか」
凜とした、それでいて確かな怒りを含んだ声で、彼女が告げた。すると、それまで溜まっていた鬱憤を晴らすかのように、続けて言葉が出てくる。
「彼女たちが争う様子を見て、なぜ笑っていられる? なぜ止めようとしない。あの女性たちは、貴様のことを心から慕っているのだ。人の気持ちで遊ぶなど……!」
萩ノ助は、黙ってそれらの言葉を聞いていた。
少しの沈黙の後、ゆっくりと彼が口を開く。
「僕はね……」
ごくりと、久雨の喉が鳴った。一体この男は、何を言うつもりなのか。下手な言い訳でもしたら、今度こそ捻り上げてやろうか。そんなことを考える久雨だったが、次に聞こえた言葉は予想の範囲外のものだった。
「女の子が、好きなんだ」
「……む?」
「だから、女の子がいると、仲良くなりたくなって、お尻とか太ももを触りたくなって、話しかけるんだ」
「……」
久雨は言葉を失った。思っていた以上に、目の前の男は最低だった。
同様の思いは、隠れて見ていた一同にもあった。
「……こりゃ、思ったよりゲスくねぇか……?」
庚の言葉に、全員が頷く。
「みっちゃん……俺が言うのもなんだが……男見る目ねぇな」
そう言って庚が美和の方を見ると、なんと彼女は目に涙を浮かべていた。
「お、おい」
そのまま、美和は飛び出し萩ノ助と久雨の前に現れる。
「そんな、そんなこと考えてたの……? 私に可愛いとか付き合いたいとか言ってくれたのは、全部そのためだったの……!?」
「大丈夫、可愛いのも付き合いたいのも本当だよ」
「……そういうことじゃねぇ」
庚が思わずつっこんだ。
「ていうか、なんで君がここに?」
突然現れた美和を不思議がり、そう尋ねる萩ノ助。背後で華菜子や庚、久雨などが動いていたことなど、知る由もない。
「ショックアル……忍者のイメージが崩れるアル……」
そう言って美和の次に影から出てきたのは、華菜子だった。それを皮切りに、他の面々も続々と姿を現す。
「あれ? え?」
事態がまったく飲み込めていない様子の萩ノ助。ただ四方八方から冷たい視線を浴びせられていることだけは、すぐに分かった。
そこに、満身創痍のくノ一たち、そしていつの間にか彼女たちに感情移入してしまっていた円も萩ノ助を追いかけやってきたことで、役者が勢揃いとなった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月23日
参加申し込みの期限
2014年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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