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拙者、モテモテでござるの巻
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chapter.5 避けられない戦い2
「そっちにどんな事情があるか知らないけど、あたしたちは萩ノ助様に色目使った女追っかけてんの。どいてくれる?」
美脚の持ち主ヨシエが、マリナを睨みつける。
「担任を守るのは、生徒として当たり前デス!」
「担任? あの女教師なの? まったく、とんだ淫乱女教師ね!」
体勢を低くし、マリナを脇をすり抜けて行こうとするヨシエ。しかしマリナは、そう易々とくぐり抜けさせはしなかった。
「JET!」
発動をイメージしながらそう叫ぶのが、彼女のろっこんのトリガー。
次の瞬間マリナの体に加速装置のようなものが出現し、彼女の体を前面へと押し出した。この噴射による急加速が、マリナの力であった。
「っ!?」
予想外のスピードで前に立ちふさがったマリナに、驚きの表情を見せるヨシエ。その彼女に、マリナは言った。
「ここから先は……keep outデスよ!」
「互いに機動力が武器ってわけね……分かった、勝負してあげる」
言うが早いか、ヨシエはその健康的な太ももで勢いよく大地を蹴った。そのまま頭上背後にあった屋根を手で掴むと、逆上がりに似た要領でくるりと体を回転させ、鮮やかな身のこなしで屋根の上へと上がった。
「さあ、ついてこれる?」
「もちろんデス!」
負けじと、マリナも「JET!」と叫び後を追う。
ふたりは屋根から屋根へ、かと思えば地面に飛び降り、そして再び屋根へ。目まぐるしいチェイスが始まった。
「JET!」
何度目かの咆哮。マリナは急加速により間合いを詰める。しかしヨシエも速さに対応できるようになってきたのか、一定の距離を保とうと地の利を活かした戦法を取っていた。細い路地に入り、加速させまいとしたのだ。
「ふふ、甘いデスね。それで封じたつもりデスか?」
しかしこれは想定の範囲内。
マリナは壁に向かって噴射装置を使い加速すると、その勢いのまま壁を蹴り、反動で高く跳躍してみせた。
入り組んだ路地の奥、建物ひとつ挟んだ向こう側に立っていたヨシエは突然頭上から、屋根を飛び越え現れたマリナに仰天した。
「なっ……」
「ジェットサイボーグの力、思い知るのデス!」
そのまま空中で再度加速を試みるマリナ。
一瞬にして間合いが詰まり、彼女は勝利を確信した。
が。
マリナが懐に飛び込んでくるこの瞬間を、ヨシエは待っていたのだ。
「この脚が、ただ追いかけっこするためだけにあると思った?」
「?」
ヨシエの健康的で良い具合の太さを持った脚がうねりをあげる。そう、この脚はただ走るためだけにあるのではない。
「大の男も一撃で鎮めるパワー。それが、この脚の真価よ」
轟音を立てて、ヨシエの健康的な美脚がマリナに襲いかかった。咄嗟にガードするも、そのガードごと弾き飛ばされマリナは吹き飛んだ。
「……っJET!」
飛ばされた方向と逆の向きに加速させることでダメージは最小限に留めたが、ガードした腕の痺れは短時間では取れそうにもなかった。
「く、悔しいデス……!」
「伊達に、サッカー番組は担当してないのよ」
「ちょっとそれは、何言ってるか分かんないデス……」
膝から崩れおちたマリナに背を向け、ヨシエは再び美和を追うため走り出した。その健康的な美脚で。
エヴァと対峙している関西弁使い、ヒロミは強気な姿勢で目の前の敵へと食ってかかっていた。
「あんたに関係あらへんやろ、そもそも。どいてくれへんか?」
「そうは問屋が卸さないのよ。覚悟なさい、関西弁」
「うちには、ヒロミいう名前があんねん!」
声を張り上げ、ヒロミは一際大きなクナイを構えた。
「それは……」
「ここまで大きなクナイ、珍しいやろ。こいつはな、『看八寝(みやね)』言う名前やねん。たくさんの相手を眠らせ、看取ってきたクナイや。あんたも、こいつで眠りいや!」
距離を詰め、腕を振り下ろそうとするヒロミ。しかしそこに、エヴァの冷たい声が響いた。
「で、オチは?」
「あ?」
予想外の切り返しに、ヒロミの目が丸くなった。
「関西人がそれだけ長々と喋ったのなら、オチのひとつやふたつくらいあって当然よね。で、オチは?」
「いや、これはオチとかそういうんやなくて、武器の説明で」
「で、オチは?」
すべてを跳ね返すかのように、エヴァは問い詰め続ける。
これにより、精神を破壊することが彼女の狙いだった。最小限の労力で最大限の効果を引き出す。エヴァのとった戦法は完璧だった。
相手が、関西人でなければ。
「……お前なぁ」
静かに、しかし重い声でヒロミが告げた。
「人にオチ求めるくらい貪欲なら、お前ももっとガツガツ来いや! なんやねんさっきからオチはオチはって!」
「……で、オチは?」
「ほらまた言うた! 口癖か! お前のそれ、口癖か!」
思わぬ反撃に、一瞬エヴァの口が止まった。そこに、追撃がかかる。
「だいたいなあ、お前もお前でボケ見逃してたみたいなとこあるからな!? 『そのクナイの名前なんやねん、危なすぎるやろ!』くらい気の利いたこと言えんのかい!」
エヴァの誤算、それは相手が関西人故に笑いに貪欲すぎたことであった。
「あなたの猛虎魂、どうやらあたしの想像以上だったようね……」
エヴァは勝負ありと判断し、扇子をしまった。ヒロミの勝因、それはおそらく普段からキツい口調の同僚に絡まれていたことだろう。
「あ、あなたはなぜ私に執拗にメガネをかけさせようとするんですか」
「あなたが、知性派キャラだからよ」
紫蓮対ナミの闘いは、意地でもメガネをかけさせようとする紫蓮とそれを回避するナミの異次元バトルになっていた。きっともうこの意味は、誰にも分からない。ただそこに知性派キャラがいて、メガネがある。あとは心で感じるのみである。
「影に生き、影に死ぬ忍者に光を与えましょう……」
紫蓮が、風車を強く吹く。同時に発生する光が、辺りを覆った。
「ミチビキノカゼぇー!」
「っ!」
強烈な光に、ナミの目が眩む。その一瞬の隙を突き、紫蓮は素早い動きで彼女にメガネをかけさせた。
「ふふ、これで知性派キャラの完成ね」
「え……うん……」
ナミは、反応に困った。とりあえず、邪魔なのでメガネを外そうとする。
しかしここからが、紫蓮の本当の闘いだった。
「おっと、ミチビキノカゼぇー!」
「えっ!?」
再び、閃光。ナミは目を守るため、メガネを外しかけていたその手を止めた。
「な、何!?」
「メガネは! 外させないっ!」
紫蓮がキリッと引き締まった表情で言ってのける。一体何がここまで彼女を駆り立てるのか、まったくもって想像できない。
彼女は光を生むそのろっこんを遺憾なく発揮し、ナミにメガネを外す隙を与えない。事実、連続する光にナミはメガネを外せないでいた。
まあ、だからなんだっていう話だけれども。
「一体、何があなたをそんなに……理解できません!」
メガネをくいっとあげながら、ナミが戸惑いの声を上げる。紫蓮は風車を吹きつつ、答えた。
「私は、
あの夏の日
から……メガネだけは外させないと決めてるの……!」
夏の岬と回る風車とメガネ。それらの記憶が、彼女を執着させていたのだ。
ある意味、ノスタルジーのようなものなのだろうか。
「……気持ちは分かります。しかし」
だが、それを聞いたナミは前に一歩踏み出して距離を縮める。慌てて光を浴びせる紫蓮だったが、自分がかけさせたメガネのせいで歩みを止めることは出来なかった。
「いつまでも過去にとらわれていてはいけません。そもそも……」
ナミは、いつの間にか手が届く距離まで接近していた。そのまま紫蓮から風車を奪い取り、叱咤する。
「もうだいぶ前のシナリオのネタを何引っ張りだしてきてるんですか!」
紫蓮にとっては少し前の出来事だったかもしれない。しかし、ある時空ではそれは半年もの期間が空いていたのだ。
「これに懲りたら、もうメガネネタはこれっきりにすることですね。見つけなさい……あなたにとって、次の光を」
言うと、ナミはメガネを外し、紫蓮へとそっと渡した。
まるで受信料を取り立てるどこかの公共放送のようなある種の厳しさが、ナミの勝因だろうか。
こうして女子高生3人組は敗れ去った。
しかし元より、彼女たちは勝敗にこだわってはいなかったのかもしれない。少なくとも、時間を稼ぎ美和をくノ一から遠ざけることには充分成功していたのだ。
担任を助ける、という目的を考えれば、それは達成されていたと言ってもいいだろう。
くノ一たちは完全に見失った美和を再び探すところから始めなければいけなかった。
「思わぬところで時間使っちゃった……急いであの女を探さないと!」
目配せし、彼女たちは焦りの表情を浮かべて走り出す。それをエヴァ、マリナ、紫蓮はどこか満足げな表情で見送ったのだった。
◇
くノ一対女子高生の決着がついた頃、萩ノ助とミッシェルはと言えば。
「よ、寄るなっ! それ以上寄るなっ!」
逃走の果て追い詰められた厠(かわや)の一角で、ミッシェルの熱い抱擁を受けようとしていた。
「もう、照れ屋さんなのねん。でもそういうところ、嫌いじゃないわん♪」
「頼むから嫌いになってくれ……!」
しかし、ミッシェルは一切引く様子を見せず、逆に萩ノ助により迫っていく。
「あの3人は、くノ一の何たるかを分かっていないわん。殿方を籠絡してこそくノ一……アタシのテクで、イかしちゃうわよん♪」
「お前まずくノ一じゃねーだろ!」
声を張り上げ、何とかミッシェルの脇を通り抜け脱出しようとする萩ノ助。
しかし、神は非情である。
がしっと後ろからミッシェルに掴まれた萩ノ助は、そのままずるずると個室に連れて行かれた。
「た、助けっ……!」
「アタシの忍法、たっぷり見せてあげるわん」
「……!」
ミッシェルの忍法は、すごかった。すごすぎて、ここでは描写できないレベルだった。
個室からよろめきながら出てきた萩ノ助は、なぜか忍び装束がボロボロになり、あちこちにキスマークがついていた。
中で何が行われていたか、詮索してはいけない。
それが優しさというものなのだ。
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萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月23日
参加申し込みの期限
2014年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月30日 11時00分
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