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拙者、モテモテでござるの巻
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chapter.4 避けられない戦い1
手裏剣投げコーナーでひと悶着起こしたくノ一たちは、美和との距離を少しずつ縮めていた。
やはり普段アトラクションで働く者と一般人では、体力に差があったのだろうか。
「お、追いつかれる……っ!」
美和がぜいぜい言いながら、必死で足を動かす。
そんな様子を眉間にしわを寄せながら見ていたのは、ふたりで遊びに来ていた
エヴァ・ブランシェ
と
マリナ・M・マディソン
だった。
「……あたし、今日は疲れてるみたいね」
エヴァが、ひとつ溜息を吐いて言った。
「担任が、くノ一3人に追われてる幻覚見るなんて。ちょっと早めに切り上げて休んだ方がいいのかしら」
残念、幻覚ではありません……っ! 現実……! これが現実……っ!!
「幻覚じゃないデスよエヴァちゃん! よく分からないデスが助けなければ!」
マリナに肩を叩かれ、エヴァは現実を受け入れた。
「コスプレしてる最中だけど、着替えてる暇なさそうね」
仕方ない、と忍者の格好をしたまま、追いかけっこをしている彼女たちの元へと走るエヴァとマリナ。
ちなみにエヴァはノーマルなくノ一衣装だが、マリナはショート丈の衣装を黒ストッキングの上から着用しているため、露出の低さに反比例して色っぽさがある。素晴らしいコーディネートである。
和服とストッキングがここまでマッチするとは想像し難いことであり、だからこそこうして実現した時の感動はより大きなものとなっているのだろう。
躍動する筋肉がより美しく見えるのも、ストッキングの効果と言える。一見黒で覆われているため収縮する様が見てとれないかとも思うが、それは違う。引き締まって見える黒だからこそ、そのしなやかさがより際立つのだ。
「ところで、どうやって止めるのデスか?」
「そんなの、決まってるじゃない」
駆け寄りながら問いかけたマリナに、エヴァは不敵に笑うと懐から扇子を取り出した。
そして、まるで手裏剣でも投げるかのようにそれをくノ一たちに向かって放り投げる。
「実力行使よ」
「っ!?」
突然、予期せぬ方向から飛来物がきたことで、くノ一たちの動きが止まった。自分たち目がけて飛んでくるその物体を、咄嗟に手で払いのける。
「……扇子?」
地面に落ちたそれを見て、くノ一たちが首を傾げた。その時にはもう既に、エヴァとマリナは彼女たちの前に立ちふさがっていた。
「だ、誰なのアンタたち」
エヴァは、その言葉を待っていたかのようにバッと「因果応報」「諸行無常」と書かれた扇子をふたつ取り出し、名乗りを上げた。
「通りすがりの、ニンジャイレイザーよ」
「同じく、通りすがりのジェットサイボーグデス!!」
マリナも、それに続く。が、明らかに世界観がおかしかった。
「いやちょっと待って、おかしくない? なに急にサイボーグ出てきてんの? 百歩譲ってニンジャイレイザーは良いとして」
これにはくノ一たち、思わずつっこみが入る。しかし一度名乗ったものを変えるわけにはいかない。ふたりは、自分を貫き通した。
「もう一度言ってあげる。通りすがりの、ニンジャイレイザーよ」
「同じく、通りすがりのジェットサイ」
「もういい! もういいから!」
これきっと、こっちが折れるまでサイボーグを名乗り続けるつもりだ。
そう察したくノ一たちは、異世界感を受け入れた。
「き、君たち……」
クラスの生徒が自分を庇うように現れ、戸惑いの表情を浮かべる美和。背中からその声と視線を受け取ったエヴァは、くるりと美和、そして行動を共にしていた華菜子の方を振り返ると、持っていた扇子を大きく振った。
「!?」
するとどうだろうか、まるで突風でも起こったかのように、美和と華菜子の体が後方へと吹き飛んだ。おそらく、くノ一たちから彼女らを遠ざけたのだろう。
エヴァは再度くノ一たちの方へと向き直る。
「これでとりあえず邪魔者……じゃなかった、先生を逃がすことには成功、と」
「今、邪魔者って」
「いいのよ細かいことは。そんなことより!」
びし、っとくノ一たちに扇子を向け、エヴァは語気を強めて言った。
「三十路目前の喪女を囲んで棒で叩くなんて所業、お天道様が許してもあたしが」
「やってない! やってへんからそこまでは!」
「ていうか三十路目前の喪女って! その言葉の暴力の方がひどいだろ!」
「今邪魔者とか言ってたし!」
くノ一全員から、鋭いカウンターを食らった。
「ええいうるさいっ、とにかく許すわけにはいかないのよ。そこの関西弁、勝負よ」
「では私は、あのスラッとした脚のくノ一を!」
「って、これじゃひとりドフリーじゃない。誰かカバーしてくれる人は……」
まずい。このままでは残りひとりのくノ一が美和を追いかけてしまう。
どうすれば。
エヴァとマリナに焦りが見えたその時。運は彼女たちに味方した。
「あれ、エヴァちゃんに……パン屋さん?」
たまたまここを訪れていた
詠坂 紫蓮
が、彼女たちのそばを通りがかったのだ。
「なんだかよく分からないけど、争ってる……?」
目の前の光景は、どう見てもくノ一3名と知り合いの女子高生2名が対峙している場面だ。前後の事情はまったく把握できていないが、とりあえず数的不利にエヴァとマリナが置かれていることだけは理解できた。
紫蓮はせっかくだからと着ていたくノ一衣装の懐から風車を急いで取り出すと、それに息を吹きかけた。
「ミチビキノカゼッ!」
そのろっこん名を叫んだと同時、彼女の左手からまばゆい光が放たれた。それはくノ一、そしてエヴァとマリナの視界を一瞬奪うことに成功する。
彼女たちが目を開けた時、紫蓮はエヴァとマリナの横に並んでいた。
「詠坂さん?」
「す、助っ人デスか!?」
驚くエヴァとマリナを横目に、紫蓮は風車片手に小さく笑った。
「エヴァちゃん、パン屋さん、よく分からないけどとりあえず助太刀した方が良いみたいね」
ちなみにさっきからパン屋さんパン屋さん言ってるのは、たぶんマリナがベーカリーショップで働いているからだろう。
「ナイスなタイミングよ、詠坂さん……いえ、ファミレス=ニンジャ」
「え?」
「だから、ナイスなタイミングって言ったのよ」
「いや、その後……」
あまりに聞き慣れない単語に、紫蓮は思わず聞き返した。
自分の耳が確かなら、今ファミレスニンジャって呼ばれたはず。そりゃ確かに放課後ファミレスで遊んだ仲ではあるけども。
なぜこの場面でいきなりそう呼ばれたのか。ていうかなぜわざわざ言い直してまでそれなのか。疑問がどんどん彼女の中で広がっていった。
「ファミレスニンジャはないって……」
小さくぼやいたが、エヴァの耳には届かなかったようだ。
「ていうかその呼び名もちょっとアレだし、この状況がよく分かってないんだけど……」
「とりあえず、あの人たちを止めるデス!」
マリナが勢いよく、簡潔に告げる。
「いや、状況が聞きたかったんだけど……まあいいか。あの3人を止めるのね」
「thx! では、こちらも3人揃ったところで改めて! 通りすがりの、ジェットサイボーグデス!」
「闇を喰らう闇、ニンジャイレイザー推参」
マリナとエヴァが、立て続けに名乗りを上げる。
「あ、名乗りをするノリなのね……了解」
だんだん雰囲気が掴めてきた紫蓮が、自分の呼び名を考える。そこに、エヴァからダメ出しがかかった。
「ちょっと、こういうのはテンポが大事なのよファミレス=ニンジャ」
「いや、ファミレスニンジャはちょっと」
忍んでるんだかドリンクバーを飲んでるんだか分からない、そんな呼び名は嫌だ。
ていうか、なんで自分たちだけジェットだの闇を喰らう闇だの格好良さげな異名にしておいて、自分だけファミレスなのかと小一時間問い詰めたい。ファミレスて。呼び鈴押す忍がどこにいると言うのか。
紫蓮は忍者っぽい名乗りを大至急考える。そして、思いついた。
「輝く風の使者! 風車の紫蓮!」
決まった。ちょっと何かに影響受けている感はあるが、ファミレスよりは大分良いはずだ。
紫蓮はエヴァとマリナにこそっと耳打ちし、最後の決めゼリフの打ち合わせをする。首を縦に振った3人は、声を揃えてポーズを取りながら、高らかに宣言した。
「3人揃って、忍風JET!」
「……満足した?」
さんざん待たされたくノ一3人が、あくびを噛みつぶしながら立ち上がった。
彼女たちを無視して美和を追わなかったことに、お約束の美学を感じる。
いざ戦闘が始まろうかというその直前、マリナがふたりに注意を促した。
「気をつけるデス……こういうトリオはトリプルコンビネーションとか使ってくる……私知ってるデス!」
「そうなの?」
「そうなんデス」
自信満々に言ってのけるマリナ。そこまで言うからにはそうなのだろう、と残りのふたりも納得し、対策を練る。マリナが打ち出したは作戦は、至ってシンプルなものだった。
「こっちもコンビネーションで、対抗するデス!」
「……あったっけ?」
紫蓮が疑問を口にする。答えはノーである。ということは何かしら他の方法で連携させないようにしなければならない。
そこで彼女たちは当初の予定通り、マンツーマン戦法をとることにした。
エヴァの相手は関西弁を使うヒロミというくノ一、マリナの相手は迫力ある太ももの持ち主ヨシエ、そして……。
「じゃあ私は残ったひとり……あの、メガネと闘えばいいのね」
「メガネ?」
「誰もメガネしてないデスよ」
「何言ってるの、あの、いかにも知性派っぽいくノ一がいるでしょ。知性派は皆メガネと相場が決まってるのよ」
「いやでも、かけてない……」
「なら、かけさせるまでよ」
異様なメガネへの執着を見せた紫蓮は、すっとメガネを取り出した。なぜ持っていたのかは分からない。
ともかく、紫蓮の相手は滲み出る知性が武器のナミというくノ一に決まった。
こうして、くノ一対女子高生の異色バトルが始まったのである。
◇
「あら〜ん、なんだか面白いことになってるわねん♪」
「……」
その様子を少し離れたところから見ていたのは、ミッシェル、そして萩ノ助だった。隣には、円も立っている。
円に引っ張られるままここに連れてこられた萩ノ助と、それに着いてきたミッシェルという構図だ。
「そういえば、あの3人にはくノ一修行をちゃんとしているのん?」
「え?」
思わず聞き返す萩ノ助に、ミッシェルはじとっとした視線を投げかけた。
「くノ一にしては何だかガサツだしぃ〜、怪しいわん」
「僕らスタッフ同士で修行し合うってことはあまりないから、分かんないな」
正直な回答か、ごまかしの言葉なのかは判別できない。ただ、萩ノ助がこの場に居心地の悪さを感じていることだけは、察することが出来た。
それは、じっとこちらを見上げている円の影響でもあったかもしれない。
これを見ても、まだ止めないの?
直接尋ねては来ないが、無言の瞳がそう語りかけてくるのだ。
「あ、じゃあ僕は他の仕事あるからこれで……」
どうにか言い訳をつくってこの場から去ろうとする萩ノ助を、ミッシェルが呼び止めた。
「ねぇ〜ん、もうお昼だし、お腹空いてな〜い?」
「い、いや大丈夫」
「これ、良かったら食べてねん♪」
言って、ミッシェルが差し出したのはお菓子だった。ご丁寧にお茶まで用意されてある。
「えっと、お、お客さんからそういうの貰うのはちょっとアレだから」
もしタイプの子が相手なら、この男ならこっそり貰っていたかもしれない。残念なことに、ミッシェルのちょっぴり強烈なビジュアルは萩ノ助の好みからは外れていたようだ。
しかしミッシェルとて、このまま引き下がるわけにはいかない。なにせ、差し出した飲食物には、ちょっとアレでアレなものが混入されてあるのだ。
ミッシェルは、そのアレなアレをアレして萩ノ助をアレさせ、最終的にアレな部分にアレをしようと目論んでいたのである。まさしくゲスの極みオカマだ。
「まぁまぁ、そう言わずに一口だけでも食べてねん」
「いや、だから」
再び断ると、ミッシェルの目が怪しく光った。完全に、獲物を狙う目つきだ。
「さ、食べてねん」
「食べないっ!」
萩ノ助は、ダッシュで逃げ出した。ミッシェルはすぐさまその背中を追いかける。
もうひとつの追走劇が、美和やくノ一たちの知らないところで幕を開けようとしていた。
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担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月23日
参加申し込みの期限
2014年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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