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藍染め体験はじめました
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【今日は藍染め体験の開催日】
「ほらー、ここここ! 到着だよー!」
桜庭 円
がぴたりと足を止めたのは、旧市街にある藍染め工房『藍の子』の前だ。
円の肩に乗っている子猫のにゃーくんに対して、煮干しを振っていた
御剣 刀
が、入り口に掲示された張り紙を見てうなずいた。
「藍染め体験か。本当に500円って書いてあるな。これ、用意してきて良かったよ」
そう言う刀の手には、参道商店街で購入してきたばかりのお菓子の入った袋がぶら下がっている。
良心的な参加費に対しての、心ばかりの手土産だ。
休憩時間が設けられているというので、そのときにでも皆で食べようと思っている。
「にゃーくん、今日はここで新しいバンダナを作ってあげるからね~!」
円が、にゃーくんの首輪代わりのバンダナを指にかけて、笑顔をみせた。
にゃーくんが成長したぶん、今まで使用していたバンダナがきつくなってきているのだ。
「にゃーくんもそれだけ成長したってことなんだよな」
「そうだよー、にゃーくんはこれからもっと大きくなるんだもんねー」
素敵なバンダナを作ろうと、はりきって円は入り口ののれんをくぐった。
「ごめんくださーい!」
「はい、いらっしゃい」
一歩中に入ると、店内にはさわやかな藍色に染まった商品が並び、素朴な顔立ちをした店主の藍川 染吉がエプロン姿で出迎えた。
染吉の顔は丸く、目元は常に笑っているかのように、細くて温かい。
「体験のお客さんかな」
「はい」
「桜庭円です、よろしくお願いします。今日はこの子のバンダナを作りに来たんです-!」
円がにゃーくんに頬ずりすると、染吉も相好を崩してふかふかの背中をなでた。
「よく来てくれたね。作業場は奥なんだ」
「おじゃましまーす」
店主について行きながらも、円の目は店内に飾られた商品に釘付けになっている。
「うーわー、綺麗な青だね。夏にピッタリ!」
「そうだな……」
相槌をうちながら、刀も藍色のバンダナを自分の腕に巻くところを想像してみた。
「いい色だよな、うん、なかなかいいな」
「いいよね、いいよね、テンション上がるねー!」
薄いガラス戸を一枚隔てて、工房があった。
そこには先客が3名、木製のベンチに腰かけている。
「あれっ、誉くんも参加するんだねー!」
円の声に顔を上げた
市橋 誉
が、円と刀、それからにゃーくんに目をとめてうなずいた。
「やあ。そうなんだ、藍染めはやったことがなかったから、少し興味があってね」
誉の背中を押したのは、
先日のフリーマーケット
で、兄が手作り品の販売を行っていたことに由来する。
オリジナルのバッグを作成していた兄を見て、自分も何か別のものを作ってみたいと考えたのだ。
同じものだと、まるで背中を追っているようで、それは避けたいと思っていたところ、今回の藍染め体験の話を聞いた。
これなら兄もやったことがないはずだと判断して、参加を決めたというわけだ。
その隣では、
志波 拓郎
も軽く片手を上げて、挨拶を交わす。
「……今日は、よろしく、な」
「ふふ、皆様、藍染めの経験はあるのですか? 私は初めてなのですよ」
工房内を物珍しげに眺めていた
深縹 露草
が訪ねると、皆が口々に否定する。
「自分は……、初めてで、せっかくだからと思って……」
「俺もやったことがなかったから、何か作ってみようと思ったんだ」
拓郎と誉が首を振ると、刀も腰かけながら会話に加わった。
「こういう催しは、旧市街の活性化のためにもとてもいいよな」
「旧市街に商店街……、素敵な響きですね」
露草のつややかな黒髪がさらりと流れた。
うっすらと口元は弧を描き、人々に向けられる深い色の瞳からは彼の内面が読めない。
端然として座る露草に、店主の染吉が微笑みかける。
「こうして若い人たちに興味をもってもらえるとは、開催したかいがあるよ」
と、そこへ、入り口のほうから新たな参加者の声がかかった。
「ごめんくださーい」
染吉が出迎えると、店を訪れた
十文字 若菜
と
神野 マキナ
、
椿 美咲紀
と
八神 修
が、工房へと入ってくる。
「わあ、素敵な工房ですね~! ぜひ写真を撮らせてくださーい」
新聞部
としてもこれはいい記事になるかもしれないと、目を輝かせて美咲紀があたりを見回した。
「美咲紀は熱心だな。……今日はよろしくお願いします」
美咲紀の後に続いた修が、染吉と会釈を交わす。
「あっ、そうだ。これ、うちで採れたフルーツトマトなんです。どうぞ~!」
「くれるのかい? ありがとう、おいしそうだね」
美咲紀からトマトを渡されて、染吉は目を丸くした。
「とーっても、おいしいんですよー。皆のぶんもあるので、休憩時間に食べましょう!」
「それは楽しみだ」
若菜とマキナも、明るい眼差しを工房へと向けている。
「よーし、素敵なのを作ろう! 頑張ろうね、マキナさん」
「うん、楽しそうだね。誘ってくれてありがとう、十文字さん」
神野文房具店
の店番は、今日は親が代わってくれている。
「私、藍染めって前から気になっていたんだよね」
ステンドグラス職人を目指している若菜にとって、藍染めも歴史のある芸術文化であるという点では共通点があるように思える。
畑違いではあるけれど、それぞれの土地に根ざした伝統に触れることができるのは、喜ばしいことだ。
「この味のある深い色合い、魅力的だよね。わくわくしちゃう」
「ぼくも、ここにお店があるっていうのは知っていたけど、自分で染めてみるのは初めてだよ」
「マキナさんと一緒で、いっそう嬉しいよ!」
期待に目を輝かせる若者達を前にして、染吉もにこにこしていた。
「染吉さん、スイカを裏で冷やしてきました」
ガラス戸を開けて、
宮祀 智瑜
が顔を覗かせた。
「ああ、ありがとう。すまなかったね」
この日、一番早くに到着していた智瑜は、祖父たちの知人である染吉の元で藍染め体験に参加するということで、祖父から差し入れのスイカを持たされていたのだ。
体験のための備品を並べたり、スイカを冷やしたり、染吉の手伝いをするために席を外していた智瑜が戻ってきたことで、ようやく参加者の10人が集ったことになる。
汚れてもいいTシャツ姿の智瑜は、工房にいる皆にぺこりと頭をさげた。
「こんにちは。よろしくお願いしますね」
商品を買いにきたことはあっても、体験するのは智瑜も初めてだ。
わずかに胸を高鳴らせて、智瑜はひかえめな笑顔をみせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月18日
参加申し込みの期限
2014年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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