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藍染め体験はじめました
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【さっそく模様を考えよう】
工房の設備をざっと染吉が紹介してからすぐに、皆はバンダナのデザインを考えることとなった。
「こうやって輪ゴムで結ぶと、こんなふうに丸く絞った跡が残るんだよ」
結び方を、実際の商品と比較して説明をする染吉の周囲には、真面目な顔でうなずく皆の姿がある。
なかでも誉は、染吉の発言をしっかりとメモにとっていた。
「そして型にはめると、くっきりとした形が残る。こんなふうにね」
壁際のラックに並ぶ型を見て、露草はぱっと顔を輝かせた。
「ほぅ……、いろんな型があるのデスネ-! 盛りだくさんデース!」
これまでの落ち着きのある物腰はどこへやら、興奮してぎゅっと両手を握りしめた彼は、まじまじと型に顔を近づけたあとで、はっと己の地が出ていたことに気がついて気を引き締めた。
「……っと、失礼シマシター。いえ、これだけ数があると、選ぶのも楽しそうですね」
咳払いをして、取り澄ました表情に戻った露草が、店主にうなずきかける。
「そうなんだよ。珍しい型があると、つい買いそろえてしまってね」
「わあ、かわいい型がたくさんあるのね~!」
動物や花柄の型を手に取り、若菜も迷う素振りをみせた。
「うーん……、いろいろあって、どれも捨てがたい気がしちゃう。ここはフィーリング勝負かな」
「勢いは大事だよね」
相槌をうつマキナの横で、誉は難しい顔をしてじっくりと悩んでいた。
「これは……、本当に難問だな。どうしよう」
「お花の型がとってもかわいいですね~!」
「こっちには野菜の型もありますよ。こんなものまであるなんて、面白いですね……」
美咲紀と智瑜は、どうやら気に入った型に出会えたようだ。
それぞれ手に取り、あれこれ配置を考えだした。
「自分は、ろうけつ染め……に、挑戦して、みたいんです、けど……」
隅に置かれた蝋を見て、拓郎が染吉に相談をした。
「ろうけつ染めかい、少し難しいかもしれないけれど、いいよ、やってごらん」
そう言って、染吉は温めた蝋の塗り方を拓郎に教えた。
「こうして、筆にふくませて生地をなぞっていくんだよ。蝋を含んだ部分が染まらずに残るんだ」
「……やって、みます…………!」
筆を持ち、拓郎はデザインを考えだした。
他の皆の選ぶ型や道具を見ながら、少しずつ考えをまとめていく。
皆からは少し離れた隅のほうで、円は作業の邪魔にならないところを選んで、にゃーくんと相談を始めた。
「にゃーくんはやっぱり、お魚たくさんなのがいいかな? んー、どうしよっか~」
いくつか小さな魚の型を手にとって、バンダナの上に並べていく。
「こうやって外側の端に並べていったらどうだろ? それでえっと、真ん中に大きく、にゃーくんのトレードマークみたいなものを入れたいかなぁ……?」
円は動物の型が並ぶ一画に向かい、猫の型を手に取った。
「あっ、あっちのいろんな形のところに、丸っぽいのがある!」
大きさの異なる丸い型を並べて、円は肉球模様を作ってみた。
さっそくにゃーくんに見せると、伸びてきた手がぺしんと乗っかる。
「にゃーくんの手より大きいね~。そして、じゃーん! なんと、サンマさんの型も発見したんだよ-! さすが観光大使。どこにでもいるよね、サンマさん!」
円の手によって、バンダナの上にはいろんな形の型が並んだ。
「あれっ、猫がサンマさんを追っかけてるみたいになっちゃった。まぁいいか!」
にゃーくんの意向を問うために顔色をうかがうが、にゃーくんは機嫌がよさそうに型をつついて遊んでいる。
「うん、にゃーくんも楽しそう!」
「染吉さん、結び方は、こう?」
「そうそう、上手いね!」
輪ゴムを実際にぎゅっと布地に巻いていくマキナの手元を見て、染吉は褒めた。
手先の器用なマキナは、どんどん作業を進めていく。
大小の円を描く形に、布地がきつく結ばれていった。
「こんなもんかな。……十文字さんは、調子はどう?」
「そうねぇ、せっかくだからいろいろ試してみたいよねぇ」
型と輪ゴムを見比べる若菜に、染吉が話しかける。
「型と違って、輪ゴムを使うと完成形が読めないのがいいところだね」
「なるほど~」
結局両方を手にとって、若菜は下の縁に波形の型をはめ、上のほうはぐしゃぐしゃと感性にまかせて絞った。
「金魚の型もおまけでつけちゃおっと」
布地を結んでいく二人を見て、拓郎も輪ゴムを手に取った。
既にバンダナの角には蝋を塗ってあるのだが、残りの部分をどうしようかと思案していたところなのだ。
「……小さく、いくつか絞ってみるか」
そうつぶやいて、細かな結び目をこしらえていく。
「大根に、かぶ、ナスもかわいいですし……、こっちはネギですね」
智瑜はバランスを考えながら、生地に野菜の型をはめていった。
「しっかりはめないといけないんですよね。染吉さん、こうですか?」
「そうだね、きつく型に入れておくと、くっきりした輪郭に染まるからね」
「はい」
藍色の中に散る白抜きの野菜たちは、きっと鮮やかな存在感を放つことだろう。
智瑜は時折染吉と言葉を交わしながら、熱心に作業をすすめていった。
「野菜の型も個性があって素敵ですね」
智瑜が選ぶ型を見てうなずきつつ、露草も自分が選んだ動物の型をぎゅっと生地にあてていく。
「それは兎ですか? 丸くてかわいいですね」
「はい。兎に、犬に、こちらは猫です。かわいいでしょう」
「ええ、とっても」
野菜も動物も、どちらもかわいらしいバンダナに仕上がりそうだ。
「お花、お花、かわいくなーれ」
周囲の様子ををきょろきょろと眺めながらも、美咲紀は夏らしく、ひまわり風の花を中心とした柄を作っていった。
「椿は、花か。似合いそうだな」
「はーい。お花、好きなのですよー。市橋さんはどんな柄にするのですか?」
美咲紀の手元を見ていた誉が、首を振る。
「いや、俺はまだ考え中なんだ。どれも気になって困るよな」
「なるほど~、たしかに皆それぞれで気になりますよねぇ」
花の形の中心を絞ってみようと、美咲紀は輪ゴムに手を伸ばした。
「どうやって絞るのでしょう……?」
参考になる人はいないかとあたりを見回す美咲紀に、修が声をかけた。
「美咲紀、結ぶときはこう……、こうやって手を動かすとやりやすい」
いつものように予習してきた修が実演してみせると、美咲紀も納得して手を動かした。
「こうですね? ……わぁ、布をぐるぐる巻きにするのって、けっこう面白いですねぇ」
「そうだな」
「八神は、その板を使うのか」
誉が修のバンダナを見て訪ねた。
修のバンダナには、細い金属板が斜めになるように2枚挟まれており、開いている箇所を輪ゴムで何カ所か結んでいるようだった。
「ああ。こうしておけば、バンダナを横切るような線が入るだろう」
線の間に2カ所小さい結び目を、外側には大きな結び目をこしらえながら、修は答えた。
「外側の今結んでいるほうは、染めている途中でほどいてしまうつもりなんだ。淡い色がつくように」
「そうか。結びっぱなしである必要はないんだもんな」
「同じ結び目でも、色の違いがあると楽しめるだろう?」
「確かに」
楽しそうに作業をすすめる美咲紀と修を見て、誉は考えこんだ。
「うーん……、うんうん、よし、決めた」
腕組みをしてさんざん悩んだあげく、ついに誉は柄を決定した。
「小細工はなしだ。普段使える、シンプルなグラデーションにしよう」
色の濃淡を楽しむ一品になるといい。
きれいに色がつくことを願って、誉はコツを染吉さんに訪ねつつ、作業した。
悩む誉とは対照的に、刀の心は最初から決まっていた。
柄はもちろん、日本刀だ。刀の名前にもなっていることだし、モチーフとして選ぶには最適だと思っている。
悩むとすれば、どのくらいの大きさのものをどこに配置するのか、ということだ。
「二本の刀を交差させるのもいいし、小さい日本刀をちりばめるのもいいよな……」
少しのあいだ考えこんでいた刀だったが、すぐに真ん中に一本の大きな刀を描こうと心を決めた。
「こんなふうに、中心にばーんと配置したいんですが」
染吉さんに型を選ぶのを手伝ってもらい、ぎゅぎゅっとはめた。
「やっほー。刀くんは決まったの~?」
「ああ。俺のは、これだ」
「これ何?」
「日本刀だよ! 見ればわかるだろ!」
「へえ~」
思い切りの良いデザインに、苦笑が漏れる。
「うん、らしいよね。一本刀でいいんじゃないかな」
「そうだろ、いいだろ」
「うん、まあね~」
胸を張る刀に、円は楽しそうで何よりだと笑ってみせた。
「ふふふ~、皆さん、どんな柄にしたのでしょう。ちょっと教えてもらってこようかなぁ」
自分の作業を終えるなり、美咲紀はメモとカメラを取り出して、工房内うろうろしながら、皆に声をかけていった。
「何か思い入れのある柄なんですか? あ、写真撮らせてくださいねぇ」
取材をしながら、写真のデータを後日配布すると、約束を交わしていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月18日
参加申し込みの期限
2014年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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