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藍染め体験はじめました
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【いざ、ざぶんと染めよう!】
「では、実際に染めていこうか」
長靴とエプロン、手袋を、全員が装着した。
「こういうのは、自宅でもできますか? 難しいのでしょうか」
使用している道具や染料について熱心にメモをとっていた誉が尋ねた。
「いや、自宅で気軽に染め物を楽しむ人もたくさんいるよ。ポリバケツなどを使用してね」
個人で楽しむ際に気をつける点などをメモにとっていきながら、わりと形から入るタイプの誉は、染吉さんの使っているものをなるべく真似しようと、質問を重ねた。
「ここで使っている手袋はどこのメーカーのものですか?」
聞くところによると、手袋なしで藍染めをすると、手や爪までもが青く染まってしまうという。
「手袋は必須なんですね」
「自宅でやる場合は、周囲も汚れるから気をつけたほうがいいよ」
「わかりました」
誉の手は、ピアノを弾く手だ。手元のメモの、手袋の項目に二重線を引いておいた。
「何度かやるうちにわかると思うけれども、藍染めはやるたびに風合いが異なってくるんだよ。ささいな条件が影響してくるんだね」
同じ材料を使っていても、季節によって染まりかたに差が生じるのだという。
「奥深いなぁ……」
感じ入ったように、若菜がうなずいた。
「では、全員、藍の飛び跳ねに気をつけて、ゆっくりと藍槽につけていこう」
「はーい」
それぞれが、型のはまり具合などを再チェックして、藍槽を囲み、ひたしていく。
「最初は、あまりに藍色からかけ離れた色になるから、驚くんじゃないかな」
皆の様子を見て回りながら、染吉が言った。
水につけたバンダナを藍槽にひたしていくと、薄汚れたような色合いが生地ににじんでいく。
「ふぅん、なるほど……。こうやって染めていくのか」
刀もマキナも、手元のバンダナを見てまばたきをした。
「たしかに、これが藍色になるとは考えづらいね」
「上にあるフックにかけて、空気に触れさせてごらん」
「ふむ。緑色になってきましたね」
感心したように、露草がつぶやいた。
「そうなんだ。これをくり返すたびに、色が濃くなっていくんだよ。藍色になるのは、後で洗浄してからだね」
「藍色に……、なるんでしょうか」
少し不安げな智瑜のつぶやきを耳にした修が、励ましの言葉をかけた。
「大丈夫。ほら、俺のも皆のも、同じ色になっているだろう。こういうものらしいから心配はいらない」
「そう……です、よね」
「それより、胸元に染料が跳ねてる。服や肌が汚れないように気をつけて」
「あっ、はい。服は、汚れてもいい服ですから、大丈夫です」
きっとTシャツにてんてんと飛び跳ねても、ドット柄みたいでかわいいのではないかと、智瑜は思う。
「そうか。そういう俺も、うっかり顔でもこすらないように気をつけないとな」
軽口をたたく修に、智瑜がほっとした様子で微笑んだ。
藍槽につけて、空気に触れさせて――、そんな行程をくり返すうちに、バンダナは色を濃くしていく。
「……本当に、これって、不思議、だな。色が、青くない……」
ろうけつ染めに挑戦した拓郎のバンダナは、蝋をぬってヒビをいれた角の部分が独特の染まり具合をみせている。
藍槽につけていく拓郎の手つきは慎重だ。
同じように、グラデーションがつくように、ひたす部分に気を遣っている誉も、真剣目をしていた。
修も、バンダナの一方に目印の糸をつけ、全体にゆるくグラデーションがつくように工夫している。
大きく結んでいたほうの輪ゴムを途中でほどき、絞った箇所の濃淡をつけることも忘れない。
「こんなもんかなぁ~?」
フックにかけたバンダナをまじまじと見つめて、円がつぶやく。
「だいたい皆、染まったようだね。どこまでくり返すかは自由だけれど、これぐらいやれば、どれもしっかり染まっているよ」
「さすがに職人さんは、経験がものをいうんだなぁ」
感心しきりといった様子で、若菜が染吉を見つめていた。
工房には独特の匂いがこもっている。
そこに立つ染吉は、最初に会ったときよりも堂々として見えて、やはり職人には憧れると、志を新たにした。
「写真、撮りまーす」
皆の作業風景を、すかさず美咲紀がカメラにおさめた。
全員が納得のいくまで染料を染みこませたところで、染吉さんは次の行程を指示した。
「じゃあこのバンダナをしっかり洗うよ。水洗いすることで、余分な成分が落ちて藍色になるんだ」
さっそく水でバンダナを洗った皆は、口々に感動の声をあげた。
「藍色になった!」
「面白い~! すごく不思議だね!」
目を丸くする皆の顔をみて、染吉さんも笑顔になる。
「この瞬間は、何度やっても楽しいんだよね」
ろうけつ染めをした拓郎のバンダナだけは、水洗いしたあと、お湯で蝋もしっかり落とした。
「外に干して、乾かそう。今日は暑いから、きっとすぐに乾くよ」
型もはずし、外に干されたバンダナは、どれもしっかりと染まっている。
型を使った部分は藍色と白のコントラストが美しかったし、グラデーションは繊細で、絞った部分はひとつとして同じ模様を描いてはおらず、個性があった。
「乾くのが楽しみだなぁ」
皆は口々に感想をもらし、休憩するために縁側へと移動した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月18日
参加申し込みの期限
2014年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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