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◯夢の館を離れたら
そのお店『somnium(ソムニウム)』は、シーサイドタウン駅から少し離れた、ちょっと裏路地のような、けれどもどこか洒落た雰囲気を持つ通りの一角にある。
黒依 アリーセ
と
雨寺 凛
はその店を後にして、そのお洒落な通りを抜けて、寝子島街道の方へ向かっていた。
「somniumのデザートって、やっぱり美味しいわね」
「うん、おいしいスイーツも食べれたし、今日も楽しかったよ♪」
そう笑うアリーセと凛の口元に甘いお菓子の名残りはないけれど、アリーセのスカートの裾が翻るたびに、お店から付いてきた甘い冷気が真夏の空気の中に散っていった。真っ黒なブラウスもお店のやさしい香りをまとっていて、そんな香りがふとした瞬間にアリーセを余韻に浸らせてくれる。
「また一緒に行きましょうね」
けれどそう微笑んだ時、凛の姿が隣になかった。
「凛さん?」
首を傾げていると「あ、あれ?」戸惑う声がいくらか後ろから聞こえてきた。
「からだに……力が……入らな、い……」
凛はそう言いながら唐突に崩れ落ちた。
「大変、どうしましょう?」
慌てて駆け寄りその身体を支えるが、同じ女の子同士。まったく力の入っていない人ひとりを運ぶのは、けっして容易くない。
「と、とりあえず、ベンチがないかしら?」
凛の腕を自身の肩に回してから、アリーセは辺りを見渡す。こんな大通りにベンチなんてあるのかしら……不安ばかりが先を行くが、ベンチはそこにあった。ベッタリと塗られた空色の、呑気そうなベンチがそこに。寝子電バスのバス停だった。
(なんとかあそこに……)
ほとんど引きずるようにして、凛をそこまで運んでいく。ほんの数百メートルだというのに、何キロも走ったような疲労感が肩に伸し掛かる。
「もう、少しです、から、ね」
誰を励ましているのかアリーセ自身、わからないような声だった。
「あ、りがと」
凛のひそやかな感謝の言葉の方が、よっぽど方向が定まっている。ようやくベンチに辿り着いた時には、ブラウスは汗でピタリと肌に張り付いていた。
「ふう」凛をベンチに寝かせ、「なんて、ホッとしてる場合じゃないわよね」
解けてしまいそうになる緊張をなんとか保ち、アリーセは凛を見つめた。
「凛さん、大丈夫ですか?
「ありがとう……でもなんだろう、急に体が溶けちゃったみたいな感覚だよ」
「溶けたよう、ですか」
熱中症、なのだろうか。それとも――
アリーセが思案していると、ちょうどバスがやってきた。バスの中ならば涼しいし、桜花寮の近くまで送り届けることができる。そう思ったのもつかの間。
「満員、ですか」
「申し訳ないね」
バスは超満員だった。しかも凛と同じような症状を訴えている人も多く、救急車代わりに乗っている人もいるのだという。
「次まで待ちます」
アリーセは運転手に頭を下げ、空模様のバスを見送った。
「周りでも似たような状況になってる人が居るみたいね」
凛にそう告げると閃いたように、わずかに目を見開く。
「やっぱり、神魂なのかなぁ」
「ええ、おそらくは」
アリーセの胸は少しだけ軽くなった。神魂のせいだとすると、そのうち元に戻るはずだから。
「アリーセちゃんが居てくれてほんと良かったよ……私一人で道端で動けなくなっちゃってたことを考えるとぞっとするね……」
「……本当に、一緒でよかったです」
一緒でなかったらなど、想像もしたくない。
ゆるりと微笑む凛はいつもの彼女とは違って、弱々しかった。柔らかかった。しかし彼女の、まるでおまんじゅうみたいにふにゃりとした笑顔を見るとなぜか不安から開放される。
けれどそうばかりも言ってられない。
(いつまでかかるか分からないし、夜になったら危ないわよね)
なんとか、凛を桜花寮まで送っていかなければならない。
そう思ったアリーセは、暑さにも負けず直立しているバスの時刻表に視線をやった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月21日
参加申し込みの期限
2014年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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