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◯潮風の踊る公園で
この日の夕暮れ時の寝子ヶ浜海浜公園は閑かだった。まだ帰宅していない小学生たちが名残惜しむように水遊び場ではしゃいでいる音と、まだまだ負けないぞと頑張る蝉時雨はあったけれど、それも空気に溶け込んでやかましいほどではない。
「……あずましいねえ」
そのようすをベンチに掛けて見ていた、
澪乃 澄佳
はひとりごちる。落ち着くなぁという意味の故郷の言葉を。
澄佳の故郷・北海道もそれなりに夏は暑いけれど、寝子島の暑さとは少し種類が違った。そうして暑さにうだっている間に、すっかり日がなくなり、子どもたちの姿も消えていた。ひとりぽつんと残された澄佳は身体に溜まった熱を吐き出すと、「ちょびっとだけ、」そっと水場に脚を浸すことにした。
「しゃっこいなぁ」
すぅっと目を細めてそのひんやりとした感触を楽しんでいると、ふわり。身体が浮いたような気がした。
「へ?」
けれどそれは一瞬のことで、次の瞬間には先ほどまでとは比べ物にならないような倦怠感が身体を襲う。思わずそのまま座り込んでしまい、スカートも下着もひんやりとした水を吸っていく。
(なんだろう、体がこわい感じ)
だるい、重たい、苦しい。息苦しさはないけれど、水は『しゃっこくて』気持ちいいけど、動けそうになかった。でも――
「このまま、ずうっと浸かってたいなあ」
全身入れたら、気持ちいいんでないかなあ。それでも澄佳はちっとも焦っていなかった。
(でも、一人は寂しいし、おうちにも帰らないと。誰か来ないかなあ……)
多少の不安はあるけれど、『ゆるくない』とか『おっかない』とか叫びたくなるような危機感は澄佳にはないのだ。
「あ、今日は空が綺麗……」
空は茜と群青と混じって、水彩画のような色合いに変わっていた。ぽつぽつとその中に点在する星たちは、控えめで繊細な光を放っている。
澄佳のかすかな囁きは心地よい水と同じで、少しずつ少しずつどこかへ流れていった。
そして遠くに人影が見える。顔はよく見えないがぴょこんと飛び出たアホ毛は、なんとなく見覚えがあった。
「うー、今日は暑くてバテバテだから早く寝るよー」と誰にいうでもなく
千鳥 雅人
は呟いて寝床についた。この暑さだからとエアコンをつけたまま眠りについた。
「はずなんだけどー……」
雅人は今、外に居る。暑い。日が沈んでいくらか風も出てきたようだが、それでもエアコン天国の名残なんてどこにもない。
「あうー、また寝たまま出歩いちゃったのかなー?」
もちろん寝たままパジャマを着替えるなんて芸当出来るはずもなくて、雅人はパジャマのまま。どうにかサンダルは履いているけど、きっと鍵は開けっ放しだろう。
「はふぅ……早く家に戻らないとー」
家も心配だが、さすがにこの格好だと恥ずかしいし。雅人はぽつねんと呟いて、ひと目を気にしながら歩き出した。
「それにしても、ずいぶん遠くまで来ちゃったんだなぁ」
潮風がいたずらっぽく雅人のアホ毛を撫でていく。まわりを見渡すと、自然体を装った人工的な緑がたくさんあって――ここは寝子ヶ浜海浜公園だと気がついた。ここまで歩いてきたということは、きっともう何人かの人に……。そんな考えが浮かんできたが、かぶりを振って頭の中から追い出す。そしてそれに合わせて足の動きが早くなって、ようやく公園の出口が見えてきた。
そんな時だった。雅人が人影に気がついたのは。
(あう、早く行ってくれないかな……)
影の感じから見ると、たぶん女の子。あるいは女の人。小柄だけど、少なくとも小学生ってことはないだろう。
(うう)
その人物は去っていくどころか、水場で脚を濡らして涼んでいた。小さく足を動かして、とても今すぐ去っていくようには見えない。
(早く、行ってくれないかな~)
結局、思考はそこへ戻ってくる。仕方なくその女の人をしばらく観察していると――
(あれ?)
彼女は急に力が抜けたように倒れて――
「も、もしかして何かの病気!?」
ピンッとアホ毛が立つ。雅人の感情に反応しているだけなのに、まるで目の前の女性の危機に駆けつけなさいと雅人を引っ張るように。
「わ、わかってるよ!」
その甲斐あってか、雅人は自分の状態も忘れて、駆け出した。
「綺麗」という音がそんな雅人とすれ違う。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月21日
参加申し込みの期限
2014年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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