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ひまわりと『向日葵』
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◆
寝子島に甘味処が出来たと聞いたら、同業者としてカチコミにいくのが流儀!
『甘味食べたいだけだろ』だって?
――それの何が悪い!
改造バイクに跨がり、
矢萩 秋
は『向日葵』へ敵情視察という名の甘味堪能――もといカチコミに向かう。
ひまわり畑は華麗にスルー。
のれんをくぐり、勢い良く引き戸を開けて、いざ!
「たのもー! ここが甘味処『向日葵』かい?」
勢い良く放たれた言葉に、檸檬や澄佳、それに他の客も何事かと目をぱちくりさせる。
それは、木製カウンターの奥に立つ
美々津 日向
も同じだった。
「は、はい。甘味処『向日葵』はうちですが……」
ちょうど、日向が立っている正面の席まで移動。
カカッ、口を大きく開けて秋は大笑。
「私は和菓子屋『萩屋』の店主、矢萩秋! 同業者として挨拶とカチコミにきた!」
『萩屋』の名前を聞いて、日向は納得したとばかりに手を打った。
「ああ、キャットロードの!」
予想外の反応に、僅かに目を丸くする
「おや、うちの店のこと知ってたのかい」
「ええ。一度ご挨拶にと思っていたんですが、なかなか時間が取れず……」
頬に手をやり、日向はため息をつく。見たところ従業員は彼女一人のようだし、店の方で手一杯だったのだろう。
切れ長の目を細め、もう一度秋は笑ってみせ、。
「なるほど、だったら話は早い。同業者同士、これからよろしく! あと、おすすめの団子を一つ」
どっかりとカウンター席に腰を降ろした。
「はい、こちらこそよろしくお願いしますね。それからおすすめのお団子ですね、かしこまりました」
日向は笑みを返すと、厨房へと消えていく。
ほどなくして運ばれてきたのは、みたらし団子。
香ばしく焦げ目のついたお団子に、たっぷりとタレが絡まっている。
「ほう、これがおすすめかい。じゃあいただくとしようか」
というわけで、早速一口。
「……」
反応を伺うように、日向が見つめていると――
カッ!
と秋の目が見開かれた。
「くッ! なんだこの美味さは!」
団子はもちもちしてて滑らかだし、タレは程よく甘辛く。
美味しさのあまりか、こころなし秋の顔が劇画チックになっているような。
「……他のもだ」
「はい?」
「他の甘味も全部くれ!」
「は、はい! かしこまりました!」
続々と運ばれてくる、あんみつ、お汁粉、くず餅、かき氷、焼き菓子――
「全部美味い、美味いぞー!」
全て食べ終わる頃には、感極まってガッツポーズしていた。
このテンションの高さ、一体どこから湧いてくるのか。
おかげで、日向はさっきからくすくす笑いっぱなしである。
フッ、と前髪をかきあげる秋。
「見事な甘味だったよ……まあ、うちの店も負けてないがな!」
そこは譲らない。
「ありがとうございます。ふふ、負けませんからね」
少しいたずらっぽそうに、日向は微笑んだ。
それで――と、ふと秋の声のトーンがやや落ち着いたものへ変わる。
日向の胸元の名札を一瞬見やり、
「店主……日向っていうのか。なんでひまわり畑に拘るんだい?」
「ひまわり畑に拘る理由……ですか?」
きょとんした日向に、秋は付け足す。
「いや、深い意味はないんだが……此処で店を構える『覚悟』って奴を知りたいだけさ」
「『覚悟』、ですか」
真剣な表情になる日向。ああ、と秋は頷く。
「私ゃ、『覚悟』って言葉が大好きでね……。覚悟がある奴は大好きなんさ」
そうですね、と日向は目を伏せる。
いつの間にか、店全体がしんと静まりかえっていた。
「……『覚悟』というほど大それたものかどうかは、正直わかりません」
ですが、と言葉を続ける。
「ずっと、ひまわりの花が好きで。子供の頃の夏の思い出の中には、必ずひまわりの花がありました」
それに辛い時は、ひまわり畑の写真を見て元気を出していたという。
「だから私にとって、ひまわりはとても大事な花なんです。それでこの道に入った時に、自分の店はひまわりの見える場所に……と」
ちょっと長くなっちゃいましたね、と小さく苦笑する日向。
「いやいや。なるほどあんたの『覚悟』はよくわかったよ!」
腕を組み、満足気に秋は頷いた。その口元には、微笑が浮かぶ。
◆
「日向日向、ちょっと」
「はい?」
おもむろに、秋は檸檬と澄佳のテーブルを手で指し示す。
「みたらし団子をあそこの二人に。これは私のおごりだ」
これを言った時の彼女は、かなりのキメ顔になっていた。むしろドヤ顔と言うべきか。
「……えっ?」
目をしばたたかせる日向に、秋は小声で説明する。
「ほら、アレだよ! ドラマとか映画のバーとかでよくあるワイルドシチュ!」
俗に言う(?)『あちらのお客様からです』というヤツだ。甘味処でソレをやるのは、きっと秋くらいだろう。
くすくすと、日向は笑う。
「ふふっ、かしこまりました」
「みたらし団子です」
コトン、とテーブルに置かれたみたらし団子。
檸檬と澄佳は、当然ながら顔を見合わせる。
「みたらし……は、俺頼んでないですし。澄佳センパイのは、もう来てましたよね?」
「そうだよう、えっと……」
二人の視線が、日向に向かう。
すると彼女は、カウンターの秋の方を見やり――
「こ、こちらはあちらのお客様から、で……ぷふっ、あはは」
口元を抑えて、笑い出した。
ますます状況がわからなくなって、混乱する二人。
「日向ー! そこ笑っちゃだめだって!」
カウンターから振り返り、秋がツッコむ。
「だ、だって……おしゃれな、バーとかならともかく……ここ、甘味処ですよ!?」
どうやら甘味処でワイルドシチュに、日向の腹筋が耐えられなかったようだ。
ぽかーんと顔を見合わせる檸檬と澄佳に、申し訳わりませんと謝罪。
「見苦しい所をお見せてしまい……。と、とにかくこちらのみたらし団子は、あちらの秋さんからの奢りですので!」
そそくさと、日向はカウンター奥に戻る。
「ま、そういうわけだから気にせず食べてくれればいいから! 仲よさげなもんだから、ちょっと奢りたくなっただけさ!」
檸檬と澄佳にニッと笑いかけ、秋はカウンター奥で轟沈している日向の方へと向き直った。
「日向ー、あそこはこらえなきゃ」
「す、すいませんつい……」
「ま、別にいいけどねごっこ遊びみたいなもんだし!」
ふと時計を見やれば、カチコミに来てからそれなりにいい時間が過ぎたことに気付く。
「っと、そろそろかな。従業員共への土産に、団子買っていこうかね」
日向が笑いから復帰し、きちんと営業モードに戻る。
「あ、はい。わかりました、ありがとうございます」
「それじゃあ、暇を見てまた来るよ、日向!」
「はい! またのお越しをお待ちしております」
同業者同士のファーストコンタクトは、こうして終わったのだった。
◆
「え、えーと……檸檬くん、どうしよう?」
「まあ……もらっちゃったものは仕方ないですし、ありがたくいただいちゃいましょう!」
「……そうだねえ、そうしよっかあ」
というわけで、ありがたく秋のみたらし団子は頂戴することにした。
(……そういえば、仲良いって言われた!?)
はたと思い出し、少し檸檬の顔が熱くなる。
普段なら慌てて何か言っていた気がするが、状況に呆然としていたら反応するどころじゃなかった。
「どうしたの檸檬くん?」
「い、いや、なんでもないっすよ!」
慌てた様子で、ぶんぶんと首を横に振った。
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月03日
参加申し込みの期限
2014年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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