this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
TOP!~Men's Valentine's Day~
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
21
つぎへ >>
休日の街は、家族連れやカップルで溢れかえっていた。
そんな場所へ突然呼び出された
桜崎 巴
は、不機嫌そうに目を細めていたが、その実はそうでもなかった。
むしろその姿から見れば意外なほど上機嫌だった。
というのも、
横嶋 下心
が電話口で『渡したいものがあるから、ちょっと来てくれない?』と伝えたからである。
(ふん、下心の奴、あたしに貢ぎ物たぁなかなか気が利くじゃないかい)
巴にとってこれはデートでも何でもなく、ただの献上の場。
だから出向いたところでちっとも巴の自尊心は傷つかないのである。勿論、カップルの目も、その存在も気にならない。
(……
専属下僕化契約
を結んだ甲斐があったものだよ)
そうして上機嫌に下心の姿を探すと――ビルの下、すぐそこに彼はいた。
「待たせたね」
巴はゆったりと堂々した足取りで下心の元へ近づいていく。
下心はというと巴の姿を確認した瞬間、主人に尻尾を振る愛犬の如く、目を輝かせて巴へ駆け寄った。
「ううん、全然待ってないよ! あ、でももし悪いと思うんだったら今日の初おっぱいを――」
「それもいいが、その前にやることがあるだろう?」
不埒な駄犬を手で制し、巴は顎で下心が持つ高級そうな手提げ袋を示した。
下心も心得たようで、にこにこ笑顔でその紙袋を巴に捧げる。
「巴ちゃん、これ俺からのプレゼント、受け取って!」
「ああ」
巴はその袋を受け取り、思った以上の重みに内心驚く。
そして、小さな期待を滲ませて「今すぐ開けてかまわないかい?」
「勿論だよ!」
元気いっぱいの返事を貰い、
「OK、なら見せて貰うよ」
巴は袋の中身を確認する。
中に入っていたのは「……服?」
それも、白だの、ピンクだの、可愛らしい色が目につく。
「どう? 巴ちゃんに似合うと思うんだ早速着てみてよ!」
ひどく期待に満ちた視線が、巴を焦がす勢いで巴に向けられる。
でも、よく考えて見れば分かるだろう。
「……いやいや、こりゃちょいと清楚すぎると言うか何と言うか……」
自分には似合わない、と巴は思う。
「そうかな? 絶対絶対似合うと思うよ!」
けれど下心は、似合うと言い切った。
何か裏があるのだろうかと彼の表情を見るも、鼻も伸びていないし、その目に邪心のようなものも見えない。
巴に似合うと信じて疑っていないのだ。
「……成る程、あんたはあたしにこんな格好をして貰いたいってわけかい」
そんな下心の好意を、巴も無下にはできなかった。
「まぁあんたにしちゃ中々色男らしい演出だね」
それにこういうのは、嫌いじゃない。
「是非、着てみてよ!」
下心は嬉しそうに笑った。嬉しそうにという言葉を体現するような笑顔に、巴は毒気をすっかり抜かれる。
その時ふいに漏れでたため息は、そう重たいものでもない。
「仕方ないね……一度帰って『変身』してきてやるさ」
二度手間の外出になるというのに、ちっとも気も重たくならなかった。
(……それくらいしてやってもバチは当たらんだろ)
何しろ、下心は巴のために買い物をして、二度手間を踏んでいるのだから。
「巴ちゃんッ!!」
それにそうでなくとも、こうして喜んでくれるのは悪くない。
巴は、来たばかりだというのに、軽やかに回れ右をして、猫鳴館を目指した。
「ちょっと待って!!」
が、すぐに下心に巴の足は止められる。
「……なんだい? まだ何かあるのかい」
せっかく機嫌よくリクエストに応えてやるというのに。
そう巴が眉をひそめると、下心は不敵な笑みを浮かべた。
「ふっふっふ、まだ取っておきが残ってるんですよ」
「ほう……」
差し出されたのは、これまた高級そうなプレゼントの包み。
巴はおもむろに包みを開き――絶句した。
「って何だいこりゃ!」
繊細な、レースの、純白の……。ああいや、そこもそこだが、問題はそこじゃなかった。
「何であんたがあたしのブラのサイズを完璧に把握してるんだい!」
ということだった。
「そりゃ、一度、その強烈おっぱいに埋まってますから! 大丈夫です、間違いありません!」
えっへんと胸を張って言う下心には、迷いなんてみじんもないない。
「フルオーダーですが、巴ちゃん上乳、横乳、下乳にしっかりばっちりフィットして、おっぱいを更に大きく更に美しく見せ、芸術品にまで昇華する完璧な仕上がりですよ!」
「はぁ!?」
絶句も絶句。
普段なら、迷わず拳を突き出すところだったが――
(こいつの目は、マジだ。
純粋にあたしを喜ばすためだけにやってやがる……)
下心は、あまりにも純粋な変態だった。
その過ぎるほどの純粋さを知って、巴の頭はオーバーヒートした。そう表現するのが一番しっくりくるほど、頭が、頬が、熱いのだ。
(ええい、どうすりゃいいのか判らん!)
そうして巴の思考は完全に停止した。
計算も通じない、言って聞くような男でもない、そもそもこの男になんと言って聞かせばいいのかもわからない。
(……こうなったら)
巴は奥の手に出た。
「巴ちゃん?」
下心はきょとんとした顔をして、小首を傾げる。
「あれ?」
そんな下心を捨て置き、巴はそのまま地面を蹴った。
「え?」
次の下心のつぶやきは、ほとんど巴の耳には届かなかった。
「ちょっと待ってよ、ともえちゃーん!」
遠くで巴を呼ぶ声がする。が、んなこと知ったこっちゃない。
(ここはとっとと逃げの一手さ!)
巴は考えることを放棄し、下心から逃げた。
そうして逃げて行くと、巴は何か――小さな包みにぶつかる。
それを払い飛ばし、巴は走り去った。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
21
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
TOP!~Men's Valentine's Day~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月20日
参加申し込みの期限
2014年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!