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8月の★ハッピーバースデー
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桜崎 巴
が気付いた時には目の前に立っていた。長い艶やかな髪に切れ長の目。端正な鼻筋に似合う薄い唇が余裕の笑みを浮かべている。顔の造作の酷似は手鏡を見ているような錯覚を引き起こす。
巴は腕を組んで少し顔を傾けた。
「また、あんたかい」
「先祖に向かって相変わらずの口の聞き方だねぇ」
相手は袖の短い艶やかな小袖を口元に当てて笑った。
「今日はあたしに何の用だい?」
「決まってるだろ。あんたがあたしに宣言した相思相愛の話さ。良い旦那を捕まえたのだろ」
「まあ、探してはいるさ」
「奥手だねぇ。それとも理想が高すぎるのかい?」
呆れたような態度を見せつつ、真摯な目を向けてきた。真意を汲み取った巴は真剣な表情で答えた。
「男を選ぶには最低限の条件があるだろ。迅速な決断力は欲しいね。臆病者はお呼びじゃない。勇猛果敢な行動力は男として必要だろ。あとは精神力と生命力に溢れていて、そうだね、カリスマ性も兼ね備えていりゃ申し分ないね」
「あんたは行かず後家になるつもりかい?」
さすがに相手も呆れた様子であった。その目がすっと細くなる。巴の僅かな変化を見て取った。
「先程の条件に見合う相手でもいるのかい?」
「…んん? いや、あたしが血迷っただけだね」
「ふふ、意外と本命かもしれないねぇ」
囁くような声が周囲に反響して大きな力を生み出す。立ち眩みにも似た症状を巴に引き起こした。
「な、こりゃ、どうなってるんだい?」
片膝を付いて踏ん張るが、巴は耐え切れずに俯せに倒れてしまった。
巴は両手で上体を起こした。見慣れた部屋で全てを理解した。
「ご先祖様の夢を見るとはねぇ」
乱れた髪に手を当てて巴は苦笑いを浮かべた。
「候補に下心が浮かぶなんて、あたしの思考を疑うねぇ。まあ、確かにアレは条件を満たしているが……」
エロ限定でね、と口の端を吊り上げて言った。ゆっくりと立ち上がると、軽いストレッチをこなした。
巴は鋭い眼光でにやりと笑う。
「唾は付けといて損はないさ」
巴はセーラー服に着替えた。大きく伸びをすると迫り出した胸が服を押し上げ、腰の辺りの肌が露出した。スカートの丈は長く、くるぶしに届いていた。
「下心を狩りに行こうかね」
巴は壁に立て掛けてあった金属バットに目をやる。しかし、手に取ることはなかった。
「気絶させるまでもない。狩場はプール、いや、もっと人が大勢いるところだね」
掌に拳を打ち付けて巴は猫鳴館を後にした。
寝子ヶ浜海岸を一望できる場所に
横嶋 下心
がいた。木陰を提供してくれる木に肩を預ける姿勢で優しげな目を砂浜に注いだ。
短く刈った茶色い髪が海風を受けてそよいでいる。聞こえてくる嬉々とした声に下心は口元を緩めた。程良く焼けた肌に白い歯が否応なく男前を引き立てた。
「今日という日が俺を際限なく挑発してくるのです! 八月一日はパイと呼んでおっぱいの日! エロスの伝道師の俺が地上に生誕した素晴らしい日なのです!」
熱い心は体温まで上昇させるのか。下心はハイビスカスのアロハシャツのボタンを外して胸をはだけた。七分丈のズボンのポケットに片手を突っ込み、サンダルを履いた足で颯爽と砂浜に降りていった。
待ち合わせた人を探すような視線で自然を心掛けた。カラフルなシートの上に仰向けに寝ている若い女性の横をさり気なく通る。
「薄い生地に包まれた丸い果実が最高ですね。片膝を立てたせいで露わになった危ないデルタ地帯に興奮を隠し切れないのですよ」
微妙にカモフラージュされた言葉を爽やかな表情で語る。独自の詩を展開しているように思えるのか。若い女性達が嫌悪感を態度で示すことはなかった。
「果実にも種類がありますね。大ぶりは崩れ易いが、それもいい! 小ぶりは形の良い物が多い印象です」
下心は中学生くらいの集団に微笑み掛けた。
「それにしても、この果樹園は豊作ですね。一つでもいいから、存分に味わってみたいものです」
ビーチボールを青空にトスした女性の豊満な胸を見つめていた。
「名残惜しいですが、一つにとどまってはいられない。俺は極上の果実を求めて歩くことを定められた者なのですよ!」
詩人から憂いを秘めた旅人となり、下心は若々しい肉体が躍動する砂浜を自由に歩いた。
「予想通り、海にいたね。単純な奴だ」
腕を組んで道路から眺めていた巴は行動に移った。砂浜を駆け下りて大股で下心の背後に迫る。
「ちょっと付き合って貰うよ」
巴は下心の首に腕を回すと、適当な木陰に向かって強引に歩き出した。後ろ向きの強制連行であった。
「ちょ、えっ、何事!?」
最初の狼狽は身体の向きを変えることで解消された。巴の横顔を目にすると、白い歯を見せて笑った。
「巴ちゃん、こんにちは! こんな場所で奇遇ですね! 運命の出会いですかね!」
「黙って付いてきな」
はい、と頷いた下心の視線が一点に留まる。巴の張りのありそうな胸が上下に揺れていた。
「もしかして揉ませてくれる!? 俺の誕生日のサプライズ企画ですね! 是非、俺に巴ちゃんの胸を揉ませてください!」
露骨な物言いに人の目が集まる。巴は首に巻いた腕に力を込めた。カエルの短い鳴き声がして静かになった。
「素直な奴は嫌いじゃないよ」
凄味のある笑みで巴は言った。
海沿いに植えられた木の中でも太い部類に入る。その幹に巴は背を預けると、ようやく腕の力を弱めた。抜け出した下心は首を摩りながらも巴の胸から目を離さなかった。
「この状況で大した奴だねぇ。まあ、いいさ。今日はあんたに素敵な誕生日プレゼントを用意したのさ」
「誕生日プレゼント? それが本当なら喜んで頂きます! 使い古したブラジャーはアイマスクとして愛用しますよ!」
「そんなつまらない物じゃないよ。中身だね。そう、この『あ・た・し♪』がプレゼントだよ」
巴は胸の下で腕を組むと、軽く上に持ち上げて見せた。不意に腹部を殴られたかのように下心が前屈みになった。
「誕生日プレゼントにしては破格のもてなしだね!」
「あんたは理想の男に近いのさ。決断の早さに並はずれた行動力だろ。芯の強さは見りゃわかる。人を寄せ付けるカリスマ性はあたしが保証するよ。どうだい、これを機にあたしと契約を結んでみないかい?」
「巴ちゃんがプレゼントで契約?」
難題を突き付けられたかのように下心は疑問で返す。
「こういうことさ」
巴は下心の首に両手を回すと、下方に強く引き寄せた。避けようとした顔は横を向き、ふくよかな胸の谷間に挟まった。言葉にならない脱力した声が漏れて下心の鼻筋は限界まで伸びる。
「あんたの好きな胸をあたしが提供するだろ。あたしは見返りにあんたの力を借りるって寸法さ。恋人気分も味わえるんだから双方にとって悪くない契約だろ?」
「ん~、別に契約とか、そんなのなくても巴ちゃんの頼み事は引き受けるよ。ご褒美はあった方が嬉しいけどね!」
下心は顔を左右に小刻みに動かしながら言った。
「じゃあ、契約は成立だね」
巴は下心の頭を深く抱え込んだ。締め上げる姿に等しい。
「強烈なおっぱいが――」
喜びの声は巴の胸に瞬く間に吸収された。
ここに二人の怪しい関係が成立したのだった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月30日
参加申し込みの期限
2014年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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