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夏のマヨイガ
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鬼久保 美桜
の場合
一人、長い廊下を歩きながら、床がきしむかすかな音に
鬼久保 美桜
は耳を傾けていた。
「静かなお屋敷……それに立派で、大きくて……。ここがマヨイガなのかな……?」
東北地方に伝わる伝承。そして最近聞いた噂。その二つが同じものなのかはわからないけど、なんとなくこの屋敷には超自然的な、独特の雰囲気を感じる。ここが普通の場所でないことは間違いない。
「欲しい物が貰える屋敷……。でも特に欲しい物なんて……」
自分の欲しい物。考えてみても浮かばなかった。何かあるような気がするけれど、それでも思いつかない。
それよりも噂の検証をしたかった。何かわかれば、きっと新聞部の記事の題材になるから。部の皆もきっと喜んでくれるはず。
それに、美桜自身もこういう不可思議な場所には惹かれた。体質柄、そういう場所やものに触れることに慣れてもいて、一人で歩き回るのも全然苦じゃなかった。
「ここはいつの時代の家なんだろ……? そもそもどうして、マヨイガが生まれたんだろ……?」
そんなことを一人つぶやき、考えながら、屋敷内の部屋を調べていく。屋敷は広く、本当に様々な部屋があり、中でも特に目を引いたのは本が集められた書庫のような部屋だった。
「駄目……どれも読めない……」
けれど、得られる情報は何もなかった。古い文字で書かれているせいで、解読できないのだ。この屋敷のことや、もしかしたら寝子島の落神伝説の本とかあればと思っていたけど、残念だ。
「……?」
でも、なんだか一冊だけ背表紙の雰囲気が違うものがあった。
手を伸ばして取り出してみる。なんだか、アルバムのように思えた。
「えっ、これって……」
表紙を見て、ひどく驚く。同時に過去の記憶が蘇った。
自分と、そして家族が写った写真がおさめられたアルバム。これは、それにとてもよく似ていた。いや、似ているだけじゃなくて。
「あ……」
手を伸ばして取り出し、アルバムを開くと、写真が見えた。
それは、家族皆が仲良く肩を寄せ合っている写真。とても、とても懐かしい写真。
「なんで……」
このアルバムは、母と共に事故にあった時になくしたままだった。それ以来、見つけられていない。
(もしかしたら、これが私の欲しかった物……?)
「でも、ここで見つけたいなんて思ってなかったのに……」
まるで、自分の心の奥底を覗かれたみたいだった。この屋敷に、自分の心を。
「本当に、不思議な場所……」
思わず、屋敷に向かってつぶやく。
でもそんな場所に今いられていることが、美桜にとってはなんとなく嬉しかった。
・
三ヶ島 葵
の場合
「いやー、それにしても雰囲気あるなあ……。もうドキドキだよー……」
行燈が並べられた廊下を歩きながら、
三ヶ島 葵
はキョロキョロと辺りを見回していた。手にはカメラを持ち、何かあればすぐにシャッターを押すつもりで。
「それにしても、まさか噂に聞いたマヨイガに自分が迷い込んじゃうとは。不気味ではあるけど、やっぱり怪異や怪談好きの心が刺激されちゃうよねー」
今の日本でこんな屋敷そうそう見ないし、貴重な体験ができるはずだった。まあ、体験とはいっても夢だけど。
「おっ、扉がある。なんの部屋だろー?」
見つけた扉に手をかけると、ギィ、という音とともに開いていった。
「うわ、本がいっぱい。ここは……書庫なのかな?」
適当に本棚から本を取り出してみて、でも昔の文字っぽくて全然読めなかった。仕方ないので、部屋の中をいろいろと撮影しておく。
書庫を出て、次にたどり着いたのは台所。だけど食材は何もなく、空の棚や鍋、飯釜、かまどなんかがあるだけだった。それでも一応、ここも写真に収めておく。
次は屋根裏。けれどここもいまいち見るべき場所がなく、箱が乱雑に置かれているだけ。でもやっぱり撮影はしておく。
そして、次は地下室。
「おお、すごいおっきな井戸……! ……なんか這い出てきたりしないよね? これは珍しいから、念入りに撮っておこうっと」
パシャパシャパシャ。よし完了。
それからも屋敷の中を探索しながら写真を撮り、でもやがてたどり着いた部屋の光景を見た途端、背筋がぞくりとした。
扉を開けて見えたその部屋の中は、数えきれないほどの人形で埋められていたのだ。
「な、なんだろここ……。なんで人形がこんなに……ん? ぎゃあー!」
思わず悲鳴を上げてしまう。部屋の中央にいた大きな人形が動いて、いきなり顔をこちらに向けてきたからだった。
「ななな、何!? 何が起こったのー!? なんで人形が動いて……あれ?」
「……」
よく見ると、それは人形じゃなかった。人形みたいな綺麗な顔立ちをした少女だった。
「な、なんだ、人か。人……だよね?」
「……うん、私は……ちゃんと生きてる」
「だよね。あー、びっくりした……って、あれ? もしかして、同じ新聞部の鬼久保先輩?」
こくり、と少女が頷く。葵が所属する、寝子高新聞部。目の前の少女はその部員だった。
鬼久保 美桜
という名で、2年生だったはずだ。
「やっぱり。私、1年の
三ヶ島 葵
……って、改めて言わなくても知ってるか」
知ってる、とまた美桜が頷く。
「見たところ、鬼久保先輩も私と同じくこの屋敷の夢に誘われた感じかなー?」
「うん……欲しい物手に入れたから、探検してた。それで、この人形たちを見つけて……」
「そっか。鬼久保先輩、そういう日本人形みたいなの好きなんだー」
「好き……私も人形ぽいってよく言われるし……」
「うん、そっくりだよー。私も最初、人形かと思ったもん」
「ごめんなさい……驚かせて」
「いーよいーよ。私が勝手に驚いたんだし。それより、ちょっと部屋の中撮らせてもらっていーい? もしかしたら新聞のネタにできるかもだし」
「うん……ちゃんと撮れてたら、学校で私にも見せてほしい……」
「りょーかい。そんじゃ、まずはあの辺りからかなー」
どこにカメラを向けても人形ばかりだけど、それでも部屋のあちこちを一通り撮っておく。
「よしっと。鬼久保先輩、まだここにいるのー?」
「うん……まだ人形を見てたいから」
「そっかー。じゃあ、私はいろいろ写真撮って回りたいから、行くね。バイバイ。また学校でー」
「うん、さよなら……」
美桜に手を振り、部屋を出る。
その後も葵は、屋敷を探索しながら、いろいろと写真を撮った。
でもやがてそのうち、目に見える光景がゆがんで。
そして再び目を開けると、見えたのは下宿してる洋館の、自分の部屋の天井だった。
※
現実に戻ると、葵はすぐさま写真のデータの確認に入った。
だけど不思議なことに、ほぼすべての写真が真っ黒で、屋敷の風景はまったくといってそこには収められていなかった。
けれど、一枚だけぼんやりとした感じで何かが写り込んでいる写真があり。
どうやらそれは人形の部屋で撮ったもので、写っているのは、たくさんの人形が笑顔でピースサインをしている光景だった。
「……何これ」
写真を見つめながら、思わずつぶやく。
こんなの新聞に載せたって、ただのギャグにしかならないよー……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月30日
参加申し込みの期限
2014年07月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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