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ドラゴン喚ぼうぜ!【蛤】
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【皆さん! ご飯のお時間です!!】
綾辻 綾花
はその箸の行方を凝視していた。
「あーちゃん、おはしだって使えるよぉ~」
自慢の箸裁きは箸が交互に重なってしまっている。
「先生、箸はこう持つんですよ」
ゆっくりと丁寧にそっと、その箸に手を添えて、曲がっている部分を直して上げる。
「わ、分かってたもんっ。あーちゃん分かってたもんっ!」
少し潤んだ目で見られてしまうと、綾花の心が痛んでしまう。
しかし、そこでめげる訳にはいかない。
何しろ、これからも自分たちはこの先生に家庭科を教わる事になるのだから。
そして、持ったハマグリの天ぷらをさくり。もぐもぐ。
「どう、ですか、先生……?」
「そとはカリッと、なかはふんわりだねぇ。おいしい~っ」
幸せそうにそう告げると、それをメインにハマグリの酒蒸しや焼肉ステーキにも手をつけていく。
「おいしい~っ」
幸せに微笑む幼い白沢先生。
まだまだその幼さ故に、明確なアドバイス等は貰えなかったが、それでも純粋に将来の白沢先生に喜んでもらえる事が綾花には嬉しかった。
傍らでは、
北原 みゆき
軽いめまいを覚えていた。
あれだけ巨大なハマグリだった。これは子供のトラウマになってしまっては大変だとハマグリ戦闘中からずっと思ってきたのに。
子供達はその正体を知りながらも、食べている。それも目を輝かせ、嬉々として。
「………………」
遠くなる意識を現実の悲しみが僅かに引き止める。
そんな中、みゆきは決めた。みゆきだけは決めた。
──これはモンスター級巨大ハマグリなんかじゃない。
これは、純然たる「海の幸」であると。
それで何が解決する訳ではない。これで、幼稚園の先生になる夢が瓦解する訳ではない。
しかし、せめて。
せめて、みゆきだけでも、この非現実的な現実の、最後の良心となり得たかった……!
「皆お腹すいたでしょ、新鮮な海の幸よ。
さっきカレーやボンゴレ、潮汁も美味しいってテーブルに乗せてもらったの。 皆で食べましょう」
その言葉に子供達が一気に集まってくる。
どうやら幼児化は満腹になってからのタイムラグがあるか、白沢先生そのものが満腹になるまで続きそうだ。
「がっつかないで、少しずつ、おくちをよごさないように……」
きっと余程ご両親に教わってきていたのであろう、
夢宮 瑠奈
が上品に食べようと必死になって頑張っている。
しかし如何せん幼児である。準備されていたエプロンナプキンまで掛けての徹底抗戦だったが、カレーが最大の強敵で、このままでは可愛らしいドレスワンピースまで汚れてしまいそうだ。
「落ち着いて。きっとちゃんと食べられるから」
みゆきが、そっともう何でも揃っている紙ナプキンで口周りを拭いてあげる。
「ありがとう、お姉ちゃん。ああっ、初めて会った人にはお名前言わなきゃいけないんだった!
幼稚園、ハーモニカ組のゆめみや るなです。おねがいしますっ」
「やっぱり、瑠奈ちゃん……!」
その言葉に綾花も目を丸くしてそちらを見る。
「嘘……、瑠奈ちゃんまで小さくなっていたなんて……
これは小さな子優先に、食べていただいて正解でしたね」
綾花の言葉にみゆきは確信を持ったように小さく頷いた。
その傍らでは、同じく
志田 朝陽
が、服が汚れるのも気にせず潮汁をがぶがぶ飲みながらあらぬ方向に向かって叫んでいた。
「うめー! 超うめー! いっぱい、いっぱいくうぞー!
ほら、お前も一緒に食おうぜ!」
その言葉を不思議に思った、既に幼稚園の先生と化している綾花とみゆきが振り向くと、そこには少し離れた陰から、もじもじと様子を伺っている幼児が一人。
そこには更に同様に幼児化した
遠矢 護
の姿が。
「おいでー」
みゆきが声を掛けると、恐る恐る陰から出てきて歩いてくる。
一度出てしまえば、もう空腹に勝てる術はない。
皆で一緒になって食べながら、一生懸命ボンゴレと潮汁に手を伸ばして食べて、その味に満面の笑顔を浮かべた。
「おいしーね」
その味に先ほどまでおどおどしていたのも忘れて、朝陽に向かって笑顔を向ける。
「当たり前だろっ、俺ずっと見てたけど、料理得意そうなおにーちゃんやおねーちゃんがいっしょうけんめい作ってたんだぜっ? あ、これうま──! ゴホッ、ゴホッ!」
「きみは、もっと落ち着いて食べなさいっ」
綾花が朝陽の背中を撫でる。みゆきも怒りながらも慌てた様子で一緒に背中を撫でてあげるほのぼのな光景が広げられていた。
「ウィム、このハマグリステーキは絶品だよ」
「あ、ほんとだ! はまぐり美味しいね! パンタ!」
既に「くん」を付けなくなる程に仲良くなった
神嶋 征一郎
と
霧谷 朧
は一緒にハマグリステーキを堪能していた。
「レモンとコショウが隠し味だね。
食べやすいように隠し包丁が入っている、これはいいものだよ」
そう言いながら、もう片方のハマグリステーキに手を出し、
「あちっ」
そう言いながら、その熱さに舌を出す。
もう犯罪級のあざとさだが、それを無意識にやってしまう存在──それが子供、である。
そして、そんな仲良し同士の空間に、彼は来た。
そう、カレー大好き
鬼河内 巌
が……
「うぉら! 悪ガキども!
どんどん食わんかい!」
「ヒッ!」
他の食べ物を食べている最中に、どんと大盛りカレーが差し向けられる。
既に怒られはしたものの、それで事実が覆る訳ではない。
いつまた怒られるかとドキドキしていたちびっ子二人組にはそれだけで恐怖だ。
しかし、
鬼河内 巌
にはその概念が全く無く。
ただ、ちびっ子はありったけの料理を食べつくすべきであると疑わなかった。
「ふえぇ……」
「あ……う……」
相手はもれいびとは言え、かなり致命的に危険な目に遭わせた事には違いない。
2人は半泣きになりながら、出されたカレー料理をひたすら、もそもそ食べ続けるしかなかった……
その光景を最初から目の当たりにしながら、
榊 彩斗
は思った。
「(助かった……)」と──
いつ、巌が持っていたカレーがこちらに来るのではないかと気が気ではなかった。
……情景的には2択。しかし、相手に向かっても止められる勇気が綾斗には無かった。
大人は時として子供よりあざといのだからこればかりは仕方が無い。
しかも更には不可抗力となれば尚更だ……と、ひたすらに自分に言い続ける。
しかし、2人きりのお食事時間となれば話は別だ。
お手製のボンゴレをフォークでくるくると巻きつけて、
「あーんだ、よーた……」
よーた、こと幼児化した
呉井 陽太
に向かって巻き取ったパスタをふーふーと息を吹いて覚ましながら、陽太の口元に向かってそっと差し出す。
陽太はそれをあむっと食べて、
「うまうまぁ~♪」
「よーた……!!」
感動の余り、ひしっと陽太を抱きしめる綾斗。
──もう、今回の趣旨がBL(少年愛を描いた奥ゆかしくも秘密なものの総称)でなくて本当に良かったと思わざるを得ない。
傍らでは、
西野町 かなえ
が、愛しくも幼児化してしまった
雨崎 荒太郎
の為に、並んでいる料理を汁物は分け、綺麗にビュッフェ形式で取り分けてきた。
荒太郎はそれを食べて一言、
「貝のおばけ、おいし、おいしーっ
かなえおねぇちゃん好きー!」
……いや、一言ではなかった。こちらはこちらでピュアすぎると言える程にラブラブだった。
「ん? その声は荒太郎ちゃんなのだ?」
声を聞いて、
後木 真央
が小走りに寄ってくる。
両手には、これから更に食べる為の料理を山盛りにした器を持って。
後ろには既に美味しく頂かれた潮汁の器が見受けられた。
「こんにちはなのだっ! 荒太郎ちゃんも小さくなってしまったのだ?」
かなえにも勢いよく丁寧にお辞儀をしながら、荒太郎に声を掛ける。
「そうや。けどな、こーたろー君うちのこと忘れてしもうてん……」
「お姉ちゃん、だぁれ」
かなえの傍できょとんとする荒太郎に真央は「今しかない!」という顔をして胸を張った。
「はははなのだっ! 天が呼ぶ、地が呼ぶ、我の名は『食キング』なのだー!!」
「食キング……!!」
「こーたろー君……?」
その名前の響きに感銘を隠さない荒太郎に、かなえは不安で一杯になった。そして、
「僕も食キングになるー!」
「うわあああ! あんま食べたらお腹壊すでーっ!!」
予感は的中、幼い荒太郎は一気に食べ物を食べ始めた!
……そして、ろっこんが解けた時、彼のお腹は大惨事になっていたのである。
「けっこう、うまそう、っス……」
よだれを飲み込む音が自分でも自覚が出来た。
目の前には溢れんばかりの料理群。
その中には、助けてもらいながらも自分で作成したものも含まれていた。
それを食べて美味しいといってくれる人がいて──
樋野 秀吉
は、今ならば、食べる以外にも作る楽しみも悪くないと思えるようになりつつあった。
しかし、今はそれ以上に暴走しそうな程の空腹が彼を苛んでいた。
「美味しく食べられたら、無意識で頬が緩みそうスね……」
早速自分が作ったハマグリの天ぷらを一口ぱくり。
……美味い。他の人が作った天ぷらを食べてみる──もっと美味い!!
こうして、秀吉は頬が緩みきった状態で、理性も忘れてただひたすらに食べまくった。
周囲も何が起こったのかと、驚きつつも自分の食事分は確保しようと躍起になる!
こうして、胃が限界を越え始めたころ、秀吉はやっと安心した様子で、一息ついてこう言った。
「タッパーないッスかね?」
まだ食うつもりなのか……! 周りの驚愕の目を気にせず、綾花に聞いてみたが、残念ながら見ていないとの事。最初にキッチンを仕切っていた彼女が無いというのだから、既に誰かに使われたわけでもなさそうだ。
「仕方ないッス……代わりにもうしばらくは貝類たべたくないって思うぐらい腹いっぱい食べるっスよ」
それは彼の食べっぷりを見てしまった人間には告死宣言と同様の言葉だった。
こうして、周囲の蒼白になりつつ自分の分の食事を確保する人達の最中で、彼はより一層にペースを上げて食べ始めたのだった………
初期の内に自分の分を確保しておいて良かったなと秀吉の様子にこそりと小さなため息をつきながら、
常闇 月
は紙皿を手に砂浜を歩いていた。
何しろあの鼻血大惨事を巻き起こしたきっかけでもある。ゴージャス&はれんちな下着で勢い良く躍動したのが主な原因であるのだが、大人しくしていても恥ずかしい。
しかし、料理は食べられなければ帰れない。しかも美味しそうと来た。これはもう、隠れてでも食べずにはいられない。
「おいしいのですが………この格好では……」
ちなみに、人の手により真夏の厚着と化した
ルーシー・R・マクミラン
は普通に食していた。
……むしろ、「食べる我の姿も美しかろう」と堂々と食していた。月はその姿に感銘すら覚えた程だ。
しかし、なれるかと言われたら縁遠いと言わざるを得ない。
月はこそこそ隠れるように海岸線を歩く。
そこで、ふととある二人組の影を見つけた。
反射的に気配を消し、目に付かないように確認する。
──その姿は、
小山内 海
と、
御剣 刀
のものだった。月は夜目も非常に良く利くが、それでも何をしているのかは見えない。
ただ、分かるのはとても幸せそうな事くらい。
「(……ああいうのも…悪くはないのでしょうね……)」
2人の姿をしばし何となく目に留めてから、そう思いつつ月は何となく振り返り、ゆっくりと反対側の海岸線を歩き始めた。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月01日
参加申し込みの期限
2014年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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