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ドラゴン喚ぼうぜ!【蛤】
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【幼児だって頑張ります!】
傍らで、その様な光景が行われている一方で、
八神 修
は複雑な気持ちに囚われていた。
友人が、目の前で幼児化している。しかも、二人も。
寝子島では正直あまり不思議な事ではない。しかし、それは戻れればの話である。
原因は……思い至らなくは無いのだが、軽く見渡す限りではそれらを見出す事は出来なかった。
月の綺麗な夜ではあったが、流石に昼間程の見通しはない。
他の原因も考えられる。目の前の巨大ハマグリ等は露骨に怪しい。順番としてはこちら優先と考えても差支えがなさそうだ。
しかし当面は、ちびっ子と化してしまった二人の友人──
志田 朝陽
と
遠矢 護
の保護である。
修にはハマグリを見た瞬間にある事が閃き、その実行に向けてハマグリを倒す為に
常闇 月
に手伝ってもらっているが、今はその指示を一旦休止せざるを得なくなった。
何しろ、足元にはしがみ付くように護が隠れ、その傍らにおいて、修の服の裾を朝陽がちびっ子なりの全力で引っ張っているのだから。
「なぁ、何でそのまま食ったらだめなんだ?
オトコは特攻してなんぼだろ! さっきの兄ちゃんのダイビングヘッドめっちゃカッコよかったぜ!」
握 利平
のダイビングヘッドは、間違いなく漢の行動であった。
だがしかし……極めて遺憾ながらも、残念なことに幼児に悪い影響を与えたのも、間違う事なき事実でもあった。
「あれは危ないから駄目だ」
八神修。即答である。
「それに巨大ハマグリは危険な霧も噴く。
……よし、俺が肩車するから、そこから攻撃なら大丈夫だろう」
修は思案の上、その案で妥協する事にした。
それならば、最悪霧を噴かれても溶けるのは自分の服だけであり、朝陽を危険な目にも遭わせずに済む。
修は、渾身の力を込めて朝陽を抱き上げて肩の上に乗せた。
少しずつ体力が付いてきたとはいえ、幼児といえど人間の身体はかなり重い。修にとっては、肩車をした時点で、もう本日の体力を全て使い切った勢いだった。
しかし、修は執念で一歩足を進める。ここで、重たくて駄目でしたとあっては純粋な子供の夢を壊してしまう。それだけはあってはならない。
「ぼ、僕も…何か、しなきゃいけないのかな……」
護は、一人夜の海にて半泣きで右往左往していた所を、やっとその姿を見知った修を見つけ出す事に成功したのだ。
その足に必死にしがみ付いていた護が一歩踏み出した修を不安げに見つめる。
幼さい大きな瞳に、涙を溜め込んで。
色素の薄さで青や緑に揺らぐ虹彩が月の光に反射した。
「遠矢はそこで待っているんだ。危ない事はしちゃ駄目だ」
朝陽を持ち上げ、既に息が上がっている修が柔らかく言い聞かせる。
「で、でも……」
その声は余りにも小声で修の耳に届ける事が出来なかった。
一人残された護は、余りの不安に挙動不審に辺りをきょろきょろと見渡し、瞳をうるうるとさせながら修の帰りを待ってみる。
「喰らえっ! 爆裂バニシングショットー!!」
しばらく、我慢と言う名の待機を行い、聞こえてきたのは朝陽の楽しそうな声。
遠くを見れば、皆下着ではあるが巨大ハマグリ相手に戦っているではないか。
「ぼ、僕もやってみるです」
朝陽の楽しげで明るい声が勇気をくれる気がする。
護は、必死に瞳をうるうるさせながらも、幼児が持てるサイズの木の棒でハマグリを必死に叩き始めた!
ぺしぺし
全くダメージを与えている気配がしない。しかし、これが幼児の精一杯だ。
「わあー、やっぱり恐いよー。
うえーん」
傍にいた、今にも体勢を崩しそうな修の足に再度しがみ付く。
それが偶然にも、倒れ掛けていた修のバランスを立て直すのに繋がった。
「た、助かった……ありがとう、遠矢。けど、こっちに来ちゃ駄目だとさっき──」
「だって、だって……! 僕も……!」
ぎゅうっと幼い唇をかみ締めて。
「も、も一回がんばる……! みんな、がんばってるから……!!」
もう涙で顔はぐしょぐしょ。しかし護は頑張った。
修と朝陽の隣で瞳を固く閉じながら必死にハマグリをぺしぺし叩く。
「遠矢……よしっ、皆で攻撃だ!」
修は一気に思考を巡らせた。閃いた案は一つ。
いつしか樹に吊るされた鼻血組(
鬼河内 巌
、
樋野 秀吉
、
握 利平
……以降、鼻血組で統一)を放置した状態で戻って来ていた
常闇 月
と、幼児化している護、そして肩車していた朝陽を降ろし、早速作戦指示を伝える。
幼児達と月の動きは早かった。
先程、修がいじっていたキャンプ場にあった巨大な網を使用して、
近くの松の木に、護と朝陽が網の一角を持って待機。
そして、月はまた闇夜を跳ねる様に動き出す。
櫂に支えられた巨大ハマグリの中。
対角線上の網の角を持ったままで、大分切り分けられて来ていた、その身を包み込む様に。
月はハマグリの内部を一周するように駆け抜ける。
ギリギリ網の長さは足りるかという所であったが、その端を持ち護と朝陽の所に戻れば、何とか結ぶ位の余裕を見出す事が出来た。
ハマグリの本体をネットで囲うように、相手の機動力を奪う。
月が網を結び、樹に括り付ければ、巨大ハマグリは思うように身体を揺らす事すら出来なくなった!
「これで機動力は奪った」
満足げに呟く修。
しかし、その実……幼児とはいえ人1人分の重さを支え続けた修の体力は限界だった。
一気に気が抜け、その場に両膝をついて息をつく修。
しかし、その表情は今まで出来ない事を行ったという満足感で一杯だった──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月01日
参加申し込みの期限
2014年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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