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【ネコミケ】萌えろ!2日目の幻想バトルロイヤル!
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<5>
テオの能力は、巻き込む人を選べない。
それゆえ、意に反して巻き込まれた者も数多くいる。
その中のひとり、
桜崎 巴
の苛立ちは頂点に達していた。
「タダでさえ夏は観光客で寝子電が混むのに、それに輪を掛けるはた迷惑なイベントしやがって! しかも畜生め、そんな日に限ってその近くに用事が出来やがる! それだけでも耐え切れないのに、ほう……その上あたしはまーた糞猫に巻き込まれた、そう言うことかい?」
口元でくわえていたシガレットチョコが噛み砕かれた。
「ああ、怒りではち切れんばかりさ、ふざけんじゃないよ!」
巻き込まれた桜崎は会場内で角材を入手すると、襲いかかってくるキャラ達を無双ゲームのごとく薙ぎ倒していく。
「あたしのゲバ棒の前にひれ伏しな!」
薙ぎ倒しながら桜崎は観察する。
同人誌から次々にヒトやモノが湧き出てきている。
そして湧き出てくる同人誌には、必ず黒い羽が突き刺さっていた。
「なるほど、カラスのやつ、見付けたら羽をむしり取って鍋にしてやろうかね!」
そのまま突き進むと、北のブースに出現した魔法少女っぽい幼女が銃火器を大量召喚して周囲を盛大に吹き飛ばしているではないか。
「あいつが邪魔だね。小さいからって容赦しないよ!」
桜崎は後ろから忍び寄り、全力で角材をフルスイング!
角材から頭骨にぶつかる衝撃が手元に伝わる。そのまま目一杯振り抜くと、頭部は高々と空へ舞った。
「はん、場外ホームラン! 相手が人間じゃないから手加減は無用、って、は?」
桜崎は目を疑った。
頭部を吹っ飛ばされた幼女の身体が、倒れずに動いているではないか。
しかも銃口を桜崎に向けている。
「ちっ、人間じゃないなら、頭を潰しても死なないわけだ……」
下手を打った、と舌打ちする桜崎。
だが、直ぐにその口元は愉快そうに釣り上がる。
「いいよ、撃ちなよ、お嬢ちゃん。ただし、あたしはただじゃ死なないよ」
首なしの幼女が引き金を絞ると、弾丸の代わりに光線が発射された。
それを真正面から浴びる桜崎。
「こんな暑苦しいイベント、あたしの怒りで吹き飛ばしてやるのさ! あははははははははは!」
光線を浴びた桜崎は、怒りの形相で天に拳を突き上げる……!!
ところ変わって、こちらは寝子電車内。
『次はーぁ、寝子島ー、寝子島駅ぃー。ご乗車ぁ、ありがとうござぃまぁす……』
車内アナウンスを聞き、帰ってきたことを実感するのは、
鬼崎 あやめ
と
添木 牡丹
の両名。
帰省先の添木家の総本家から、ようやく寝子島へ戻ってきたのだ。
2人は揺られながら、無言で隣同士で肩を寄せ合う。
なんとなく、ぎこちない態度をお互いとっているのには、理由があった。
(まさか、のばらお姉ちゃんが生きてたなんて……。今まで悪いことしてしまったわ……。改めて謝るとなると恥ずかしいよ……)
隣にいる人物が、長年慕い続けていた『花村のばら』であることを添木家で知った鬼崎の心中は複雑だ。
今まで鬼崎は『牡丹が虐めていたのばらを学校の屋上から突き落として殺した』と聞かされていた。
だが、死んだと思っていた親愛なる『のばら』が生きていて、死んだのは親愛なる人を学校の屋上から突き落とした憎むべき『添木牡丹』であった。
しかし、
『牡丹』と『のばら』は双子の姉妹であったことが事実をねじ曲げた。
実際は『花村のばらが中学校の屋上で誤って転落した事故』と報じられたのだ。
『添木牡丹の狂愛に耐え切れなくなった花村のばらが拒絶、のばらは牡丹を中学校の屋上から突き飛ばしそうとしたが、誤って2人とも心中に近い形で転落してしまう事故』という事実は、最近まで隠蔽され続けていた。
しかも事故のショックで引き起こした記憶障害の影響で、彼女は『のばら』ではなく自身を『牡丹』であると思い込んでいたのだ。
そんな彼女に、鬼崎は『のばらお姉ちゃんを殺した張本人』として、常に憎しみをぶつけ続けていたのだ。
記憶を取り戻した『のばら』本人も、事実を打ち明けることがなかなかできず、ようやく帰省先で和解出来た訳である。
居心地悪そうな鬼崎の様子に、添木(都合上、以後、姓で表記)はそっと鬼崎の手を握った。
鬼崎の腕の筋肉が僅かに硬直したのを彼女は感じ取る。
「……昔のように慕ってくれ、なんて言わないわ」
添木の言葉に鬼崎は目線だけ向けた。
「でもね、……本当の私――のばらの事、告げられて……本当に良かった」
「お姉ちゃん……」
鬼崎は目尻を下げ、涙を溜め、添木を上目遣いで見上げる。
「泣かないの、みんなが見ているわよ」
そっと鬼崎の涙を指で拭ってやる添木。
「まだ……『彼女』が私の中にいる。信じられないかもしれないけど、あの子は今、悪霊になって私の中で『生きている』の。今まで必死に抵抗してきたけど、いつ自我を乗っ取られるか分からないわ……」
そして添木は自嘲気味に口角を上げる。
「正直、不安……。この次の瞬間、私は『のばら』から『牡丹』になってしまうかもしれないの……」
「私が、傍にいますから」
鬼崎は添木に寄り添い、その細い肩に腕を回して抱き締めた。
「お姉ちゃんは、私が助けます……、何があっても……!」
「あやめちゃん……」
絡み合う2人の少女の視線。
2人の周囲がキラキラと輝いて見える。
より密着する彼女たち。
そんな百合の花が咲き乱れる車内にも、テオのろっこんの影響が及んでしまう。
周囲の景色が、唐突にネコミケ会場へ様変わりしていった。
「えっ? ここは? 私達、さっきまで電車に乗ってた筈なのに……?」
添木はまだ状況を飲み込めていない様子。
一方、鬼崎は直ぐに事態を把握したのか、テオに対して悪態をついていた。
「もうっ! なんてタイミング悪い! 本当、テオは空気読めない神様ですね! もう少しで……うん……」
モニョモニョとアクアマリンのネックレスを握り締める鬼崎だった。
(謝れると、思ったのに……)
がっかりしたのか、呆然と佇む鬼崎。
そこへ赤い忍者が鬼崎に向かって光線を放つ!
気付いた添木が鬼崎を突き飛ばした。
「あやめちゃん、危ない!」
「きゃぁっ!」
コンクリート床の上を転がる鬼崎が起き上がると、添木が光線を浴びて鬼崎を庇っている姿が目に飛び込んできた。
「お姉ちゃん!」
「あや、め……ちゃ……いやああああああああああああ!!!!!」
光線を浴びた添木の体から、突然、昆虫が脱皮するかのように内側からバリバリとナニカが突き破ってくるではないか!
異様な目の前の光景に、怯える鬼崎は恐怖で悲鳴すら上がらない!
やがて牡丹の体は完全に変異し、背中から8本の蜘蛛の脚を生やす異形のモノに成り果ててしまった。
「キャハハ★ 絶賛封印指定♪ 混沌の魔女フィングストローズこと牡丹ちゃん降臨だよ♪」
光線を浴びると二次元のキャラクターになりきってしまう。
添木はPRGの魔女の姿に変貌、そのキャラクターの内面に引き上げられ、悪霊『牡丹』が覚醒してしまった!
「……お姉……ちゃん?」
鬼崎は愕然と魔女を見る。
「どういう事なの……? まるで
あの時
と一緒……」
「アハッ★ 誰かと思えば愛しの義妹ちゃんじゃない~! ……でも、貴方の絶望顔は見飽きたわ」
牡丹は汚物を見るかのごとく鬼崎を見下した。
そして周囲で起こる騒乱に向けて足を向けた。
「こうしてられないわ! 貴方に構ってる暇はないの……。チャオ★」
「待って、お姉ちゃんを……どうする気なの……!?」
鬼崎が声を張り上げるが、牡丹からの返答はない。
遠ざかる親愛の人の姿に、鬼崎は涙を流すばかりだ。
「よくわからないけど……、1つだけ言えるのは、あれがお姉ちゃんの意思じゃないって事……。だったら、私が助けなきゃ!」
お姉ちゃんは、私が助けます……、何があっても……!
先ほど言った言葉は、嘘じゃないと証明するために、鬼崎は立ち上がった。
「……とはいえ、どうしましょうか?」
色々とグショグショの鬼崎、ひとまず着替えが必要だ。
そこで彼女は大胆な行動に打って出る。
「あの忍者さんの光線を浴びれば……私も……!」
鬼崎はそのまま忍者が放つ光線の前へ躍り出たのだった。
「きゃああああ! なんかビリビリしますー!?」
そしてもう1組。
巻き込まれた不運な一般人たちがいた。
和菓子屋「萩屋」
の矢萩3姉妹の次女と三女、
矢萩 咲
と
矢萩 槇
である。
「えへへ♪ お姉ちゃんと一緒にネコミケー!」
くるくるとはしゃぐ中学3年生、14歳の槇。
だが彼女の身長は186cmだ。デカい。
更に中3で既にバストサイズはDカップ以上はあると目測される。ワッショイ!
成長ホルモンが仕事しすぎて、姉の咲のプロポーションが霞むほどである。
咲も女性としては高めの身長且つスタイルは良い方なのだが……。
「憂鬱です……、色々と……はぁ……」
咲は1日目で萩屋の出張販売を行い、恥ずかしい思いをしながらヘトヘトになって、2日目は参加しないと決めていたのにも関わらず……。
可愛い末妹に強請られてしまえば、そうも言ってられないわけで。
「……槇が楽しそうなら、良しとしましょう」
なんだかんだで家族の笑顔は、一番の癒しだ。
「もう、咲お姉ちゃん、早く早く!」
見た目は大人、中身は子供という表現がまさに当てはまる槇に、咲の顔がほころぶ。
だが、目の前をコスプレイヤーが通り過ぎると、彼女の顔が不快感で歪んだ。
「……相変わらず破廉恥で風紀が乱れそうな服装ばかり……。去年、文化祭でやった劇の役みたいにキッチリとした服はないものでしょうか」
「咲お姉ちゃん、ネコミケと文化祭を同系列に並べちゃダメだと思うよ……」
末妹の方が、どうやらこのイベントの趣旨を理解しているようだ。
「あ! 咲お姉ちゃん、あの人、『柩姫のニャイカ』のコスプレしてる人いるよ! あっちには魔法少女がいっぱい! やっぱりネコミケすごい! あとでサインもらえるかなー?」
「槇、あの人たちは素人ですよ?」
末妹のサイン蒐集の趣味がここまできたか、と咲は思わず吹き出す。
だが、槇は「分かってないなぁ」としたり顔。
「コスプレイヤーの中には、超有名な人もいるんだよ! ネコミケで会えるかなぁ? 楽しみだなぁ!」
彼女はキラキラした瞳でコスプレイヤーたちを、その長身で眺めていた。
一方、咲は妹の身を案じるばかり。
「あんな破廉恥な服装を見てたら、槇に悪影響が及びそうで心配ですが……おや?」
咲は次の瞬間、目を疑った。
仲良く談笑していたコスプレイヤーたちが、急に光線や杖を振りかざして暴れ始めたではないか!
ほぼ同時に脳内に響くテオの声。
「くっ、またしても神魂ですか! 槇、こちらへ!」
「へ? お、お姉ちゃん!?」
槇を守るため、咲は彼女を手を取り出口へ駆ける。
しかし、目の前から降り注がれる光線に気付くのが遅れてしまう。
「危ない、槇!」
咲は槇を突き飛ばし、庇うように光線を浴びてしまう。
「お姉ちゃん! 痛……! ゲホッゲホッ!」
突き飛ばされた弾みで背中を強打したのか、その場でむせてしまう。
そうしている間に、別方向からの光線が彼女に直撃する!
「きゃあああああ!?」
完全に不意打ち、アンブッシュ!
光線を浴びた矢萩姉妹、既に彼女たちは理性を失っていた。
「ククッ……! ククク……ハハハハハハハハハハハハハハハ!」
「ぽぽ……ぽ、ぽぽ……ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」
駄目だこいつら、早く何とかしないと……!
黒兎 都
は天に向かって叫んだ。
「ま た 神 魂 の 暴 走 か !」
カッと目を見開き、ウガーッと頭を掻きむしる。
が、すぐに気怠そうないつもの彼女へ戻った。
「しかも今回はまた厄介そうだの……。あのビーム食らうとコスプレキャラになりきるって感じか……」
黒兎は矢萩姉妹の受難を、なるべく遠巻きから眺めていた。
ちなみに現在、黒兎は変装めいたコスプレ衣装(オリジナルキャラ)なぅ、な状況。
「流石に創作キャラのコスプレしてる時に喰らいたくはなぁああああああ!?」
黒兎の背後から光線が照射された!
放ったのは赤い忍者!
「ドーモ、――です。アンブッシュ、シツレイしました」
「汚いなさすが忍者きたない」
黒兎は白目を剥きながらブッ倒れた。
そして2秒後には再起動。
その目にはハイライトは消え失せ、張り付いたような笑顔を浮かべる。
「ふ、ふふふふふ……あはははははははは!!!!!」
黒兎はヤンデレ化した。
「最強? なにそれ、おいしいの? 勝負なんて全部運次第、ツキの巡りが良いほうが結果的に勝つことなんて割とザラ、運も実力のうちというし、言ってみればこの世はぜーんぶ運ゲーよね♪」
光線を浴びた黒兎は、変身呪文を唱えてマジカルチェンジ!
――ラビ・スイダ・フォーチュン・ブルファン・ノカラ・セッテー・ジコッ!!
彼女の衣服が弾け飛び、全裸になった瞬間、黒と白のマジカルベールが交互に包み込んでいった……!
「運ゲーの魔法少女に、ウチはなる!」
ヤンデレたまま、黒兎はドヤ顔で言い放った……。
【深刻なエラーが発生しました:ボスキャラが5体増加】
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SF・ファンタジー
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1000人
参加キャラクター数
72人
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シナリオガイド公開日
2014年08月02日
参加申し込みの期限
2014年08月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月09日 11時00分
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