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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【ネコミケ】萌えろ！２日目の幻想バトルロイヤル！
【神獣テオ、襲来】
<1>
空から降ってきた、巨大な灰色の猫麒麟。
全長５ｍの背中には羽が生えており、羽ばたくと周囲の人間の服が飛んでいった。
「あっちぃ……。なんでこんなに暑いんだよ……。羽根動かすのもだりぃ……」
麒麟は会場のど真ん中で肢体をだらしなく放り出して横になった。
「あ？ うぜえからあっちいけって」
パニックで攻撃する人間たちは、尻尾や猫パンチで次々に星座へ変えていく。
まさに最強。なにより猫は可愛い。かわいいは正義。
ゆえに最強！
「俺に突っかかってきた奴は、ぶっ飛ばす……。にしても、暑すぎだろ、ここ……」
テオ麒麟は全くやる気のない態度で昼寝を始めてしまった。
真っ先にアクションをとったのは、非もれいびの鬼河内 萌。
コスプレイヤーとして参加。そして噂の『おちこぼれ姫』『シトラス・ガムダン』の同人誌を求めてたところ、非日常体験に巻き込まれた。
これはMMR（萌ミステリーリポート）のネタになると取材していた結果、玄武の光線を浴びて……。
「ネコミケ公式キャラの猫耳魔法少女になっちゃったよ！」
パンフレットに描かれている魔法少女姿に変身してしまったのだ。
奇しくも、以前、魔法少女世界で彼女も戦った記憶がある。
あれは夢じゃない気がして、いつか再び、魔法少女になれると信じていた萌。
「やっぱり夢じゃなかっったんだ！」
萌は大喜び！
「そうと分かったら決め台詞だね！ 魔法少女は決めセリフを言ってから登場するんだよ！」
萌はあざとい笑顔を周囲に振り撒きながら名乗りだした。
「新たな時代に誘われて、ピンキーモエ、華麗（カレー）に活躍☆」
ヒューッと口笛を吹くカメラ小僧のフラッシュが瞬く！
「そういえば、あの灰猫、前にボクが乗っていたバルツァーンにそっくりだよ。大破したと思っていたのに無事だったんだ！」
萌は確信した。
今なら、バルツァーンを復活させられる！
召喚呪文はバッチリ覚えている！
「ヤッハ シャンテン イページャ にゃんにゃん☆」
すると萌の足元に巨大な魔法陣が出現！
這い上がるように、魔導騎士バルツァーンが完全復活！
「やったぁ！ おかえり、バルツァーン！ 会いたかったよぉ！」
萌は愛おしそうに機体をチュッチュ口づけしていた。
「よーし、あの偽物を倒すよ！ いけーっ、バルツァーン！」
『NAAAAAAAAAAAAAAAAAGOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!』
「ちょっと待っとくれぃ？」
バルツァーンの足元で声が聞こえる。
萌が目を凝らせば、下で誰かが飛び跳ねていた。
「わわっ、危うく踏んじゃうところだったよ！」
萌は慎重にその人物をすくい上げると、コックピット横まで移動させてあげた。
「ふぅー、死ぬかと思ったよぃ……！」
骨削 瓢はわざとらしい演技感で危機一髪を演出していた。
だが、純粋な萌は気が付いていない。
「あっしは可哀想な被害者でねぇ……！ これを見ておくれ！」
骨削は（目薬で演出した）涙を流し、懐からナニカを取り出した。
ひさごくん雄尻マウスパッド3D：3千円（税込）
世にも酷いものが販売されていた。
「これを作ったのは桃原はんという輩でねぇ？ ほら、あのデカい奴だよぃ！」
彼が指差す方向、桃原 空音が巨大化した体を小さく丸めて、BL本を味わっていた。
「お願いさぁ、このロボであの桃原はんにキツめの灸を据えてやっておくれ！」
骨削の願いに、萌はしばらく考え込む。
「うーん、どうしようかなぁ？」
「なら言い方変えよう」
骨削はマジギレしながらスマイル。
「退け。桃原はんを土葬したら、あっしにはやるべきことがあるのさね。そのためにもこのロボを寄越せ」
「あー、ボクのバルツァーンを奪うつもりだったんだね！」
真意を知った萌は大激怒！
「悪者はカレーでお仕置きだよ！ ちょめっ☆」
萌が骨削にデコピンをすれば、彼の体は魔法にかかり、コックピットに収容されていく！
「ああ、流石に驚いたよぃ。素直に譲るなら、そういえば良かろうに……ん？」
骨削の体は、更に降下して機体の中まで吸い込まれていく。
「ちょっと待っておくれ！ 何をする気さね！？」
「バルツァーン！ インド魔法『嘆きのマーライオン』だよ！」
萌の掛け声とともに、バルツァーンの体が蠢動。そして……！
『おぼろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ！』
バルツァーンの口からカレーが発射された。
骨削は熱々のカレーとともに吐き出され、桃原の頭上に降り掛かった。
「ホモゥッ！？」
灼熱カレーが桃原の肌をカレー臭く染め上げた！
骨削は見た。
バルツァーンがジョボジョボと口からだらしなくカレーを吐く姿は、なるほど、かのマーライオンそっくりだ。
「吐き出しているものがカレーでなければ、なお良かったけどねぃ……」
まぁ、桃原はんはカレー塗れになって文字通りお灸を据えられたからよしとしようか……。
本当は土葬したかったが、まともなロボはあれ１体のみだし、代替案は必要だねぇ。
なんて腹の中で考える骨削。
アツアツカレーで悶える巨大桃原に、骨削は次の作戦を進めることにした。
「桃原はん、桃原はん。さっきおたくにカレーをぶっかけた輩について、聞きたいかい？」
その顔つきは、神をもたぶらかす悪魔の顔だった。
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空から降ってきた、巨大な灰色の
全長５ｍの背中には羽が生えており、羽ばたくと周囲の人間の服が飛んでいった。
「あっちぃ……。なんでこんなに暑いんだよ……。羽根動かすのもだりぃ……」
麒麟は会場のど真ん中で肢体をだらしなく放り出して横になった。
「あ？ うぜえからあっちいけって」
パニックで攻撃する人間たちは、尻尾や猫パンチで次々に星座へ変えていく。
まさに最強。なにより猫は可愛い。かわいいは正義。
ゆえに最強！
「俺に突っかかってきた奴は、ぶっ飛ばす……。にしても、暑すぎだろ、ここ……」
真っ先にアクションをとったのは、非もれいびの鬼河内 萌。
コスプレイヤーとして参加。そして噂の『おちこぼれ姫』『シトラス・ガムダン』の同人誌を求めてたところ、非日常体験に巻き込まれた。
これはMMR（萌ミステリーリポート）のネタになると取材していた結果、玄武の光線を浴びて……。
「ネコミケ公式キャラの猫耳魔法少女になっちゃったよ！」
パンフレットに描かれている魔法少女姿に変身してしまったのだ。
奇しくも、以前、魔法少女世界で彼女も戦った記憶がある。
あれは夢じゃない気がして、いつか再び、魔法少女になれると信じていた萌。
「やっぱり夢じゃなかっったんだ！」
萌は大喜び！
「そうと分かったら決め台詞だね！ 魔法少女は決めセリフを言ってから登場するんだよ！」
萌はあざとい笑顔を周囲に振り撒きながら名乗りだした。
「新たな時代に誘われて、ピンキーモエ、華麗（カレー）に活躍☆」
ヒューッと口笛を吹くカメラ小僧のフラッシュが瞬く！
「そういえば、あの灰猫、前にボクが乗っていたバルツァーンにそっくりだよ。大破したと思っていたのに無事だったんだ！」
萌は確信した。
今なら、バルツァーンを復活させられる！
召喚呪文はバッチリ覚えている！
「ヤッハ シャンテン イページャ にゃんにゃん☆」
すると萌の足元に巨大な魔法陣が出現！
這い上がるように、魔導騎士バルツァーンが完全復活！
「やったぁ！ おかえり、バルツァーン！ 会いたかったよぉ！」
萌は愛おしそうに機体をチュッチュ口づけしていた。
「よーし、あの偽物を倒すよ！ いけーっ、バルツァーン！」
『NAAAAAAAAAAAAAAAAAGOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!』
「ちょっと待っとくれぃ？」
バルツァーンの足元で声が聞こえる。
萌が目を凝らせば、下で誰かが飛び跳ねていた。
「わわっ、危うく踏んじゃうところだったよ！」
萌は慎重にその人物をすくい上げると、コックピット横まで移動させてあげた。
「ふぅー、死ぬかと思ったよぃ……！」
骨削 瓢はわざとらしい演技感で危機一髪を演出していた。
だが、純粋な萌は気が付いていない。
「あっしは可哀想な被害者でねぇ……！ これを見ておくれ！」
骨削は（目薬で演出した）涙を流し、懐からナニカを取り出した。
ひさごくん雄尻マウスパッド3D：3千円（税込）
世にも酷いものが販売されていた。
「これを作ったのは桃原はんという輩でねぇ？ ほら、あのデカい奴だよぃ！」
彼が指差す方向、桃原 空音が巨大化した体を小さく丸めて、BL本を味わっていた。
「お願いさぁ、このロボであの桃原はんにキツめの灸を据えてやっておくれ！」
骨削の願いに、萌はしばらく考え込む。
「うーん、どうしようかなぁ？」
「なら言い方変えよう」
骨削はマジギレしながらスマイル。
「退け。桃原はんを土葬したら、あっしにはやるべきことがあるのさね。そのためにもこのロボを寄越せ」
「あー、ボクのバルツァーンを奪うつもりだったんだね！」
真意を知った萌は大激怒！
「悪者はカレーでお仕置きだよ！ ちょめっ☆」
萌が骨削にデコピンをすれば、彼の体は魔法にかかり、コックピットに収容されていく！
「ああ、流石に驚いたよぃ。素直に譲るなら、そういえば良かろうに……ん？」
骨削の体は、更に降下して機体の中まで吸い込まれていく。
「ちょっと待っておくれ！ 何をする気さね！？」
「バルツァーン！ インド魔法『嘆きのマーライオン』だよ！」
萌の掛け声とともに、バルツァーンの体が蠢動。そして……！
『おぼろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ！』
バルツァーンの口からカレーが発射された。
骨削は熱々のカレーとともに吐き出され、桃原の頭上に降り掛かった。
「ホモゥッ！？」
灼熱カレーが桃原の肌をカレー臭く染め上げた！
骨削は見た。
バルツァーンがジョボジョボと口からだらしなくカレーを吐く姿は、なるほど、かのマーライオンそっくりだ。
「吐き出しているものがカレーでなければ、なお良かったけどねぃ……」
まぁ、桃原はんはカレー塗れになって文字通りお灸を据えられたからよしとしようか……。
本当は土葬したかったが、まともなロボはあれ１体のみだし、代替案は必要だねぇ。
なんて腹の中で考える骨削。
アツアツカレーで悶える巨大桃原に、骨削は次の作戦を進めることにした。
「桃原はん、桃原はん。さっきおたくにカレーをぶっかけた輩について、聞きたいかい？」
その顔つきは、神をもたぶらかす悪魔の顔だった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2014年08月02日
- 参加申し込みの期限
-
- 2014年08月09日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年08月09日 11時00分
