【ネコミケ】萌えろ！２日目の幻想バトルロイヤル！｜リアクション

【ネコミケ】萌えろ！２日目の幻想バトルロイヤル！

<４>

　だが、そこへ和服姿の青龍が近寄ってきた。
「あら、初々しいカップルだわ！　たまにはこういうノーマルなカップリングもオツよね！」
　ニコニコと微笑ましく頬を緩ませる青龍は、更に続けた。
「でもその白髪の子が実は男の娘で、何でも言うことを聞いてくれる奉仕属性な受けに置き換えると、更に高まるわよねぇ！」
「おい、つくしちゃんはれっきとした幼女（レディ）だ！」
　竜司は不快感を前面に押し出す。
　一方、つくしは和服姿を着崩し、肩と胸元を露出させている青龍を、死んだ魚の目付きで眺めていた。
「胸おっきい……。チッ、モゲろビッチが……。ないわー……あんな大きいのありえないですけど―……。つーか奇形じゃね？　なんていうかもうね、私のちっぱいがね……息してないの……」
「つくしちゃん！　俺は、俺は！　小さくてもおっぱいが好きだ！」
　竜司の告白に、つくしは我に返り、思わず涙ぐむ。
「……あなたみたいな変態、私しか愛せない……！」
　ひしっと抱きつくつくしを、紳士的に青龍から庇う竜司。
　ここだけ見れば、彼は男前であった。
　一部始終を見ていた青龍は「茶番ねぇ」と呆れていた。
「もういいわ。光線浴びて、あたしを楽しませてちょうだいね？」
　青龍の指先から閃光が放たれた！
「危ない、つくしちゃ、うぐっ――！？」
「お兄ちゃん……！？」
　つくしを庇った竜司は、まともに光線を浴びてしまう。
　そして、急につくしに向き直ると鼻息を荒くしてワナワナと体を震わす。
「ハァハァ……！　幼女の裸を見たい……！」
　竜司は突然つくしをその場に組み伏し、衣服を脱いで放り出しはじめた。
「お、にい、ちゃん……!？やめて……来ないで……！」
　つくしは、一筋の涙を流した。
　果たして、竜司へ彼女の言葉は届くのか！？