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作ろう、オリジナルバッグ♪
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●さあ、作ろう!
剣道
で汗を流して、顔を洗おうと表へ出てきた
御剣 刀
は、鬼熊もといクマとその一団が、娘のためにトートバッグを作ると聞いて、不安しか感じなかった。
「大丈夫かよ……」
「私も心配だから……ついてきちゃった」
手芸店の袋を抱えた、まほろが ふんわりと微笑んで。
一旦は被服室へと向かう面々の背中を見送った刀だったが、どうにも落ち着かない。
道着を着替えると、結局足は被服室へと向かう。
「まあ、いつもの鬼熊とは違う一面が見られそうだし、ちょっと冷やかしにいくか。心配な訳じゃないからな!」
ちなみに廊下には、刀以外誰も居ない。
抜き足差し足で近づいて、そっと被服室を覗き込めば、そこは真央のスパルタン教室だった。
口を動かしつつ調子よく自分もミシンを掛ける真央と並び、目を血走らせて必死の形相なのはクマだ。
玩具のように小さく見えるミシンを前に、空調が利いているのに関わらず、額には脂汗が浮いている。
「ミシン縫いに変更なのだ!」
「イエス、マム!」
「ゆっくり真っ直ぐはすごく精神力使って難易度も上がるのだ! でも綺麗にできるのだ! 形を決めて飾りをつけて裏地もつけてそれからゆっくりバッグ型に縫ってくのだ頑張れなのだ!」
「イエス、マム!」
「愛があれば何でもOKとか戯言なのだ! やるからにはキッチリしたものを作るのだ! 愛を免罪符にすんななのだ!」
「イエス、マム!」
「クマセン! チカちゃんはパパの頑張りうれしいのだ! でもそんなこと他の子は知らないのだ思わないのだ!」
「イエス、マム!」
「縫製しっかりしてなきゃ『あんなものしか持てないんだ貧乏なのか』って後指差されるのだ悲しい思いするのはチカちゃんなのだ! 縫製だけはしっかりしなきゃダメなのだ!」
「イエス、マム!」
「なんだありゃ……鬼熊のフォローに回ってるようだが……うわあっ!!」
突然、被服室のドアが開いて、バランスを崩した刀がなだれ込んだ。
ステキなおみ足を上へ辿れば、圭花と目が合った。
「気になるなら、入ればいいのに」
「べ、別に心配なんかしてないぞ? そうだ、喉渇いたし、お茶飲んで一服しよう。涼むくらい構わないだろ? ……邪魔にはならないようにするからさ」
「素直じゃないのね」
フフンと笑われては、何も言い返せないシャイボーイである。
すごすごと圭花の後ろにくっついて入ると、空いている席に腰掛けた。
真央のスパルタは続いている。
「立派なの返事だけじゃないこと証明するのだ! クマセン」
「イエス、マム!」
「ああ、ちょっとヨレちゃいましたね」
クマが指を刺さないか、気にしていた智瑜が不自然な布の皺を指した。
「む……しまった」
悔しそうなクマに、智瑜は大丈夫ですよと微笑む。
「端の方ですし少しの失敗なら、目立ちませんよ。せっかく縫ったものを解くのは、辛いけど……チカちゃんのため頑張りましょう?」
「すまねえ、恩に着るぜ」
まち針を打つたび、仮縫いをするたびに傷の増えるクマの太い指に、優しく絆創膏を巻いてやりながら、智瑜は辛抱強く手順を踏ませていった。
そんな彼女は、チカのために巾着袋を作っていた。向日葵を手にした熊のプリントが施された、ポップな布地を木の枠に嵌め、同系色のオレンジで『ちか』と名前を刺繍する。
一針一針、思いをこめて丁寧に。
時々、クマが何かやらかしていないか気を配りながら、智瑜の作業は続く。
真央の指導の下、紆余曲折あり裏地を無事につけ終わったクマ。
難題はまだ待ち受けている。
「本体を縫う前に、付属品を完成させておかねばな。先生、言いだしっぺですし、内ポケットの作り方は俺が担当しますよ」
「八神か、よろしく頼む!」
選手交代、今度は修が内ポケットの作り方を教え始めた。
「トートですし、袋口を縫う時に一緒に固定させるやり方が、楽でいいでしょう」
生地を裏に返させると、物を入れるのに丁度いいポケットの大きさを決め、折りたたんで綺麗にアイロンを掛けて固定する。
この工程でもクマは火傷した。
「すぐ冷やしましょう」
水道へ連れて行き、赤くなった指を冷やさせる。
何をするにも想定外に不器用なクマに、修も驚きを通り越して感心してしまった。
「さて後はサイドを縫って、表に返せば完成ですよ。お疲れ様でした、袋口を縫う時につけるのをお忘れなく」
修が言ったタイミングで、満月が被服室に顔を出した。
「しっかりやってるかい? 差し入れ持って来たから、ここらで休憩するさね」
満月がフルーツのちりばめられた牛乳かんを見せると、皆が群がる。
「差し入れ嬉しいのだいただきますなのだ!」
先を争うようにやって来た真央も、今ばかりは千尋の谷にクマを突き落とすライオンを休憩し、幸せそうに白いゼリーを頬張った。
「俺も貰っていいかな?」
「そんなにガン見されちゃ、嫌とは言えないねえ。遠慮せず、食べなよ」
「やった、いただきます!」
刀も揚々と真央に続く。
「白ねこアイスみたいね、美味しそう」
圭花もほんのりとした甘さに、舌鼓を打った。
修と美咲紀も顔を見合わせて、微笑んだ。
「素朴で優しい味だな、癒される」
「果物が瑞々しくて、ほっぺが落ちそうなのですっ!」
月詠、智瑜、まほろもテーブルを囲む。
「手作りと言うのが、またいいじゃないか」
「どこか懐かしい味ですね」
「冷たいのに……あったかい味……」
「うんうん」
腰に手を当てて、見守る満月の顔は満足そうだった。
「そういやあ、椿達もさっきから何か作ってるみてえだな?」
一息つきながら、美咲紀達に問い掛けるクマ。
「私はシュシュを作っているのです! 端切れを袋状に縫って、中にゴム通してあるのですよ。こうして髪を結えるのに、お役立ちなのです」
高く結わえたポニーテールの根元を指差して、見て見てと美咲紀。
「布で色々な柄の物が作れるので、お手軽ヘアアクセの優れ物なのですよ」
「へえー。改めて見ると、そういうのも俺達が着てる服も皆、布で出来てんだな。一つ一つ、誰かが作った物なのか」
身を乗り出したクマが感慨深げにため息を付いて、月詠は大仰に頷いた。
「バッグや服だけでなく、この教室や備品、全て誰かが作ったものだね。我々は皆、そうした労働の恩恵に預かっているのだよ」
「ありがてえな……大事に使わせてもらわなきゃな」
呟くクマに、美咲紀と まほろは顔を見合わせて、笑った。
まほろは裁縫が苦手な美咲紀が、つまずいた時にフォローをしている。
布だけでもいいけど、ちょっぴり頑張って美咲紀はシュシュにレースもつけていた。
シュシュは布をクシュクシュにした形状なので、アラは目立たないものの、やっぱり綺麗に出来ていると気分は違う。
チカのバッグと同じ布でシュシュを作っている事は、クマにはまだ秘密だけれど。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月20日
参加申し込みの期限
2014年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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