this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
作ろう、オリジナルバッグ♪
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
●材料を選ぼう!
手芸店は噂を聞きつけた生徒達で、溢れかえっていた。
「生徒にバカタコ言うわ体罰するわ今時 私学でもありえねー底辺ゴミ虫 真似したくない大人ナンバーワンかと思ってたクマセンもちゃんと人間だったのだ見直したのだ~」
後木 真央
が微笑む。
妖精の如く明るく無邪気な声とは裏腹に、周囲の和やかだった空気が瞬間冷凍されて、辛口の圭花ですら動きがギクシャクしたのは、ご愛嬌。
クマは押し黙っている。まあ生徒にゴミ虫呼ばわりされて、傷つかない教師は普通居ない。
眉の下の濃い陰が恐ろし気だ。
フォローしなければ! 周囲は本能的に思った。
だが取り繕おうと必死になるほど、焦りで言葉が喉につかえて上手く出てこなかった。
一方で皆の心臓をわしづかみした張本人の真央は、全く気にしていない様子で、ニコニコとマイペースに喋り続けている。
知人の顔を見つけては一人一人に挨拶し、他愛のない世間話に花を咲かせている。
今日は分からず屋のクマから、故郷の名産品のタコの頭にバカをつけられて、怒鳴られる心配をしなくて済むから、気分が良いのであろう。
ともあれ、この寒々しい雰囲気の流れを変えねばと考えあぐねた時、救いの女神が現れた。
参道商店街の
お好み焼きの店・『うさぎ屋』
の若き女店主・
宇佐見 満月
である。
「賑やかだと思ったら、皆揃ってどうしたんだい? ん、そこに居るのはクマ先生かい?」
他のメンツはともかく、この場に似つかわしくないクマの姿に、満月は尋常ならざる気配を察して首を傾げた。
「どうしたんだい、なんだか思い詰めた顔してるみたいだけど」
「えっと、実は」
小さくなるクマの代わりに、ゆづきが説明し満月は なるほどと唸った。
「それで生地を選んでたのかい……」
満月の目が固まりと化した、失敗作のバッグを捕らえた。
大きなリボンが、伸びきった糸の先で頼りなくプラプラしている。この分では、きっとボタンつけもマトモに出来ないのであろう。
これでいきなりトートバッグを作ろうなんて、よくぞ思いついたものである。
だが可愛いわが子に不自由させたくないという健気な親心も、満月には痛いほど分かった。
彼女も親代わりとして、弟と姪の面倒を見ているのだ。
ニッと白い歯を見せると、満月は人好きのする笑顔を見せた。
「あたしも手伝うよ、どこで作るんだい?」
「学校の被服室を、借りられるそうです」
ゆづきが答える。
「承知したよ、いろいろ準備してから合流するさね」
力瘤を作る真似事をして見せる満月に、クマは面目ないと頭を下げた。
「なあに、困った時はお互い様さね」
「満月ちゃんも何か作るのだ?」
真央が満月の横にくっついて、彼女の手元を見つめた。
「ああ、あたしゃワゴンセールを見に来たんさぁ。こういう端切れで、小物や服を作るんさ」
「わあ、たくさんありますね!」
『宮祀青果店』の孫娘・
宮祀 智瑜
も、嬉しそうにワゴンを覗き込む。
ボーダーやドットを始め、植物柄、動物柄、天体、幾何学模様、和柄などバリエーション豊かな端切れが、ぎっしり詰まっている。
「こんなにあると、目移りしちゃいますね……」
智瑜もこれだけの素材を前にして、創作意欲を掻き立てられていた。
クマに頼まれて参加を決めた彼女は、せっかくだからチカのために、小物を作る事にした。
「お野菜柄もあるのです、かわいい~! 真っ赤なラディッシュに、ぽってりお茄子、美味しそーなカボチャさんに、元気な人参さん……はぁ~、アスパラにお豆まで……全部欲しくなってしまうのですっ!」
美咲紀もワゴンから端切れを引っ張り出して、目を輝かせた。
「ホント。一口に野菜柄といっても、雰囲気が全然違って楽しいですね」
家業が青果店だけあって、智瑜も目を細める。
しばし野菜や果物の話で盛り上がった後、美咲紀はふと気になって尋ねた。
「宮祀さんは、裁縫得意なのです?」
「はい。ソーイングセットは、いつも持ち歩いてますよ」
数学教師・
桐島 義弘
が、ズボンのお尻を破くたびに縫い直すのは、智瑜のライフワークとなっていた。
そのお陰か、智瑜の裁縫スキルはメキメキ上達している。
「うぅ……私はお裁縫は苦手で、クマちゃんセンセにアドバイスをして上げられるほど、巧くないのです」
見回せば、何だか手先が器用そうな面々ばかりで、自分が悲しくなってくる。
「……遠野さんは? 裁縫得意なのです?」
クラスメイトの美咲紀に尋ねられ、所々がくるんとハネた髪を さらりと揺らしながら、
遠野 まほろ
は ほわんと瞬きした。
「うん。今日は ぬいぐるみさん作りに、必要な材料を買いに来たの……」
美咲紀に答えながら、まほろは少女達に囲まれた、この場に似つかわしくない巨漢を見つめた。クマは太い腕を組んで、難しい顔をしている。
今にも頭から、湯気が出てきそうだ。
それでもやり遂げようと踏ん張る姿を遠巻きにして、まほろは少しキュンとした。
(先生の手、もうすごくぼろぼろだ……)
正直、裁縫が得意な自分達が作れば話も早いし、チカが喜ぶかわいらしいバッグが出来上がるだろう。
だが、まほろは敢えて絆創膏だらけの指をした大男に、心の中でエールを送る。
(チカちゃんのために、自分の手で作りたいんだね……先生)
「あんまり手伝っちゃうと、先生が作った! って感じにならないけど。困った時にアドバイスするくらいなら……構わないよね?」
「私も、アドバイス欲しいのです」
上目遣いの美咲紀に、まほろは鷹揚に頷いた。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
作ろう、オリジナルバッグ♪
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月20日
参加申し込みの期限
2014年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!