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作ろう、オリジナルバッグ♪
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「何はなくとも、デザインを決めてしまわなくてはな」
若き放浪画家・
旅鴉 月詠
は、クマの前衛芸術を前にしても、いつものように落ち着いている。
「旅鴉。俺のセンスは、そんなにヒデェかな?」
こくこくと頷く周囲の者と、深刻そうなクマの表情を見比べて、月詠は組んだ腕を指でトントンと叩く。
「いや、大丈夫」
「ええっコレ大丈夫なのだ!?」
仰け反る真央に、月詠は薄い笑みを向けた。
「なあに、頑張って詰め込みすぎただけさ。最初というのは誰しもこんなものだ、少し整理して要素をスッキリさせてやれば、ぐっと見栄えもするようになるだろう」
ファッションリーダーも頑張っているようだしね? 月詠は圭花に水を向けた。
「そうね、まずはバランスを考えないと。……先生、チカちゃんの手持ちの服って、どんなのがある? いや、当ててみせるけど――」
お洒落とは無縁なアラフォー男性の吉田先生が買っているのだから、大体子供服らしい典型的な子供服ばかりのはず。そんな考えの下、予想する圭花。
「ブラウスに、吊りスカート……チュニックワンピース、色は水色かしら……それからプリントのTシャツに赤いキュロットスカート…………とまあ、こんな感じ?」
「すげぇ! 何で分かったんだ!?」
お古としてもらったものもあるようだが、全てを見透かされたように感じて驚愕するクマに、圭花はホッとする心をひた隠して、胸を張る。
「無難なところね。だけど、今時の小学生とかって結構感度高いからねぇ……」
「ひょっとして、服も時代遅れだったりするのか?」
またしてもズドーンと落ち込むクマに、圭花は両手を振った。
「あ、でも服はそのままでいい。それはそれで、別に悪くない。そうね、服が可愛いめだったらバッグはシンプルでクラシックに……例えば、こーいうの合わせるわけ」
そう言って圭花は、携帯からデータフォルダを開いて、これまで撮り溜めた自身の写真を披露した。
そこにはお気に入りの服や小物を着込んで、ばっちりポーズを決める圭花の姿があった。
「流石のセンスだ、よく似合っている。モデルさながらだな」
「そ、そう?」
頬を寄せて見入っていた月詠がニヤリと赤い瞳を細め、圭花は僅かに頬を染めた。
「え、ええと……先生、わかるかしら? 例えばこの服、全体を白と赤でコーディネイトしてるでしょう? でも、それだけだとしまらないから、所々黒を使って引き締めているのよ。黒が面積として占める割合は小さいけど、これがあるだけで、パンチが利いて洒落た印象になるのよ」
「ほほー、確かにカッコイイな」
説明はイマイチ分かっていなさそうだが、クマも頷いた。気を取り直して圭花は続ける。
「この空色のワンピースなら、チカちゃんの持ってる服に色も近いからイメージし易いわよね? これもベースの他は白だけに絞って、全体をスッキリまとめているのよ。これだけでも爽やかでいいけど、イエローを差し色にしてポップで夏らしい雰囲気を演出しているの」
「なるほど、そこまで考えるものなのか……」
常時ジャージのクマには、考えの及ばないところであった。
「俺はただ、娘が喜ぶものが出来れば、それでいいと思ってたが……案外、奥が深いものだな。ちなみに桃川、お前だったらどれを選ぶ?」
クマの気持ち悪い上目遣いに、圭花はそうねえと首を傾ける。
「私だったら……可愛いめの服には、オフホワイトの地に絵画調花柄のバッグなんかを合わせたりするわね」
「うむ、うむ……上品で……お嬢様ってぇ感じがするな」
頭の中で、必死にプランを組み立てるクマに、智瑜がおねだりした。こっちは文句なくかわいい。
「先生、チカちゃんの写真があれば見てみたいです。きっと可愛い子なんですよね」
「ん? ああ、これがうちのチカだ」
二つ折りの携帯を開けば、待ち受け画面に映し出されたのは、おかっぱヘアーに大きな目をした幼い女の子だった。
自慢の娘なのだろう。苦悩を忘れて、ニマニマ頬を緩ませるクマ。
「かわいい!」
クマの娘という事で、ちょっと構えていた智瑜も安堵した。
奥さん似かな? と心で呟けば、ぴょこりと顔を出した真央が興奮して叫んだ。
「クマセンとは似ても似つかない可愛さなのだ吃驚なのだ!」
智瑜は口から飛び出そうになる心臓を、必死に押さえた。
「真央……」
八神 修
が、脇を突いて たしなめたが、真央は何が悪いのか分からず、きょとんとしている。
仕方なくクマの顔色を伺えば、娘の事となると別なのか、クマは参ったなと照れ笑い。
「容赦ねぇな、後木は」
と、親の顔を見せている。
「本当にかわいいですよ。先生がチカさんのために頑張る気持ち、分かる気がします」
クラスメイトの
七夜 あおい
に、想いを寄せる修。
贈り物をして喜ばせたいという、一途な気持ちに共感していた。
(というか……端から見たら俺もこうだよな)
応援してくれる友人たちの存在をありがたく思う彼も、今回はクマのために力を尽くす所存だ。
「ありがとうな、八神。でもお前、こういうのにも興味あったのか、意外だな」
「俺だって教科書ばかり読んでるわけじゃないですよ……参考書も読むとかそういう事ではなく」
こっそり含み笑いをしている、美咲紀を横目でねめつけて修は溜息を付いた。
「先生、チカさんの好きな動物や、キャラクターは何ですか?」
「動物か、
またたび市動物園
の子象のウーシャやサル山のパンチ達には、興味があるみてえだな。後はふれあい広場のウサギか?」
「なるほど、象、サル、ウサギか……」
細い顎に指を絡ませて思案する修に、クマは質問の意図を尋ね、修はバックの内側に内ポケットを付ける事を提案した。
普通にバッグを縫うだけでも大失敗したクマと、聞いていた美咲紀も同様に渋い顔をしたが、修はあくまで理想を追求する。
「想像してみてください、プレゼントされた鞄を開けたら内ポケットがついていて、その中に好きな動物のキーホルダーとか、ストラップが入っているんです」
「ふむ……」
確かにチカは喜ぶだろうが、実現可か不可かと現実問題の間で揺れるクマに、修は更に内ポケットに入れるビーズストラップ作りを押す。
「驚きは喜びを倍加させるんですよ。内ポケットは見守り携帯やハンカチを入れるにも、便利ですしね」
可愛いだけじゃなく、利便性があれぱ普段使いになる。
「そうだな、まあやるだけやってみるか」
「俺もまあ……プレゼントをあげた事は有りますし、うまくいって欲しいですよ」
修はビーズストラップ用の素材を、クマのカゴに追加した。
「気持ちが伝わるといいですね」
「話の腰を折って悪いが。付属品はともかく、そろそろ鞄本体の事を決めてしまおう」
修が話しこんでいる間に、月詠は手持ちのスケッチブックに、いくつかのトートバッグのスケッチを書き下ろしていた。
「初めて作るんだし、ほぼ直線で済むよう簡単なものにしようか。クマ先生、バッグの大きさは、どのくらいのものを考えているんだい? それによって型紙のサイズや、買うべき布の量も変わるから是非お聞きしたいね」
「サイズは、そうだな。雑誌が入るくれぇが、丁度いい頃合なんじゃねえのかな」
「とすると、B5サイズくらいという事になるかな」
「ねえ、この生地……さっき話してたイメージじゃないかな……?」
まほろが圭花がさっき提案していた印象に近い、オフホワイトにクールピンクで繊細な花柄がプリントされた生地の反物を、棚から引っ張り出す。
「綺麗……新品って何だかドキドキしますね」
そっと生地の表面を撫でながら、智瑜。月詠も納得したようだ。
「ああ、上品でいいな。リボン等をつけるなら、生地はシンプルにしたほうがいい」
「花柄ってトコが、乙女心をきゅんきゅんくすぐって、サイコーなのですっ!」
美咲紀はすでに、夢見る乙女モードに突入している。
「リボン用の布も選びましょう、先生が一番拘っていた部分みたいだし」
圭花が花に近い色の布を選び抜いた。
「おや、いいねえ。バッグの口の際に沿ってつけてやれば、センセの言う可愛い感じになりそうだ。今度は取れないように、しっかりつけなきゃねえ」
満月がウィンクし、修は長く使えそうだと感想を漏らした。
「裏地も忘れちゃダメなのだ!」
真央が白いコーナー前で、上の物を取ろうと、ぴょこぴょこしている。
「これか?」
「修ちゃんありがとうなのだ! チカちゃんがちょっとくらいならお転婆して振り回しても壊れない丈夫なものを作るのだ♪」
にんまりする真央に、クマはお前じゃあるまいしと苦笑した。
修も肩を震わせている。
「てへぺろなのだ真央ちゃんから元気を取ったら後は……食欲しか残らなくなっちゃうのだ!」
ふんぞり返る真央に、噴出すもの若干名。
「それじゃ、あたしはお先に失礼するよ。後で差し入れ持って顔出すから、楽しみにしといておくれ」
目当てのものを購入して、満月が退出した。
それに手を振って、まほろはクマを改めて見上げる。
「んと、縫うのが苦手だったら……他の装飾はアップリケにするっていう手もあるよ。アイロンを当ててくっつけるやつ。チカちゃんの好きな動物さんとか、あと流行りのアニメとかのアップリケもあるし。どうかな?」
まほろの提案に、月詠も出来合いのワッペンもあると、背中を押した。
「そうだな。なんか……邪魔にならねえようなやつがいいか……」
クマが選んだのは、柔らかな茶色のウサギが刺繍された可愛らしいワッペンで、圭花は胸を撫で下ろした。
そうして、銘々が自分が作るものの素材を買い込んで、店を後にしたのだった。
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2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月20日
参加申し込みの期限
2014年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月27日 11時00分
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