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作ろう、オリジナルバッグ♪
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「さて休憩も取ったところで、クマ先生、もうひと踏ん張りと行こうかね! あたしがリボンの付け方を、伝授するさね」
「よろしく頼むぜ、先生!」
「ああ、任せなよ! ちゃんと分かるように指導するからね」
ミシンを前に再びガチガチの戦闘モードに入るクマの背中を、景気よく叩いて。
用意したのは本体に合わせて購入した、クールピンクの生地。直接手は出せないから、同じものが2セットある。
「まずはこの生地を、筒状に縫うんさ。このトートなら20cmの幅の布を……こんな感じにして縫うのさ」
クマが見逃さないよう、満月はワザとゆっくり見本を縫う。食い入るように見つめるクマの形相に、もっと肩の力抜きなよと笑いかけ、満月は縫ったものを裏返し筒の中に9cm幅に切ったキルト芯を入れた。
「こうしてキルト芯は、トートの横幅より1cmずつ短くするんだよ。これの真ん中を、8cm幅の布をまた筒状に縫って……」
満月の手馴れた作業に、刀や圭花、美咲紀も頭をつき合わせて見物にやって来ている。
子供達にも見やすいよう、時々手を止めてやりながらも作業は進む。
「ひっくり返した帯で、縫い止めるのさ……ほうら、リボンっぽくなっただろ?」
「おぉー!」
子供達に混じって素直に手を叩くクマが、何だか微笑ましい。
「あとは両端をトートの横を縫う時に、中表になるよう挟んで縫えば良いんさね」
「なるほど! よし、やるぞ!!」
「その意気だよ」
お茶を飲みながら、懸命にバッグを作るクマを眺めている刀は、不思議な気分だった。
いつもは「バカタコが!」と怒鳴りながら、生徒を鉄拳制裁しているあの鬼熊が、娘の為に慣れない手つきで真剣にトートバッグを作っている。
(よくよく考えてみれば、子供好きじゃないと先生なんてやってられないよな。鬼熊もそいつが悪い事をしなければ、大抵は手は出さないんだし……)
いや、俺だけがいつも悪い訳じゃないけど!
勘違いで、ぶん殴られる時とかあるけど!(自己弁護)
ハハ、と乾いた思い出し笑いを浮かべて。
「頭カラッポにして真っ直ぐ縫う事だけを考えるのだクマセン!」
「イエス、マム!」
気付けば、刀はクマの真横に来ていた。
再び真央のスパルタンが再開されており、ちょっと近づきがたい状況でもあったが。
「先生」
「ん、何だ? 御剣」
「えーと。折角、父親が作ってくれたトートバッグだ。娘さんは様々な場所で、長く使っていこうとするんじゃないかな。だからそれに耐えきれるよう、要所を補強しておくと良いと思う」
「……おう、ありがとな。長く使ってもらえるものが出来るよう、努力するぜ!」
緊張で強張り、真一文字に結んでいた唇を笑みの形に歪めると、クマは豪快に刀の頭をかき回した。
ぐしゃぐしゃになった髪を整えながら、刀は別のテーブルに向かった。
「あちらは順調なようだな。しかし……真央は吉田先生の事、もう糾弾出来ないな」
修が真央の威勢のいい怒鳴り声を聞きながら、肩を竦める。
「うん、まあ……愛には色んなカタチがあるんだなって、あれ見て改めて思ったよ」
「違いない」
互いに苦笑する。
「旅鴉達は縫いぐるみを作っているのか?」
「ああ、バッグにつけられるよう、ストラップにしようと思う」
そう答えた月詠と、まほろはそれぞれ茶熊と白熊を作っている。
「まだ、先生には秘密……」
人差し指を唇に当てる まほろに、刀もこくりと頷いた。
「それも一つの、サプライズだな」
修も買って来たビーズを手順よく使えるよう、整えながら同意した。
「それにしても、器用だよな」
「そうかい?」
月詠の作業は型紙作りから始まり、布の裁断、縫製。短時間なのに縫いぐるみの熊達は、愛らしい造形がもう見えるところまで来ている。
糸は生地と同じ色。縫い目は完全に見えない。
目鼻の配置も、愛嬌があって実に絶妙だ。
聞けばクマのバッグの大きさから、全体のバランスを見て縫いぐるみのサイズを決めたという。
短毛ファーの布は、いかにもフカフカでさわり心地が良さそうだ。
「剥製を想像して戴けると解りやすい。人形作りというものは、結構グロテスクなもので “我々” は、創作の為に雑多に勉強するんだ。動物とか医学とか」
作業の手は休めず、月詠は淡々と語る。
「作業台は手術台。 “我々” は芸術を『神の模倣』と言う時もある」
「むう、奥が深そうだな」
眉を寄せる刀に、月詠は「まあその話はどうでもいいか」と流した。
「モノにはツクリテの思いと魂が宿る、とそういうことで」
「……なるほど」
パンヤを詰めて、手足、目と耳をつけて、完全に縫合する。
首にはリボンを。
仕上げにシルバーチェーンと、リングをつけて。
「後はバッグが完成したら付けてみよう。気に入って貰えるといいが」
「ん……先生が作ったトートとおんなじで、いっぱい想いが詰まってるから……きっと喜んでくれるよ」
陽だまりのように笑う、まほろの白熊は月詠のものより、やや小振りだ。
優しい顔立ちが可愛らしく、月詠の熊と並んで寄り添う姿を想像するだけで、ほっこり出来そうだ。
「というか、絶対喜んでもらえるように、持って行かなきゃ……!」
小さな手にグッと力を入れて、クマの元へ向かう まほろに、満月も優しい眼差しを向けた。
「宇佐見は何を作ってるんだ?」
修が一回り年上の満月を呼び捨てにし、シュシュ作りに没頭していた美咲紀が「シュー君、失礼なのです」と苦言を呈した。
「あはは、まーそこが色男君の色男たる所以なのかね?」
「からかわなくても……」
落ち込む修を、満月は笑い飛ばす。
「ワゴンセールの生地で、ティアードスカートを作っているんさね。基本は長方形の布を、ギャザーを寄せて縫っていくだけ。ギャザーの寄せ方で、裾だけふわっとさせたり全体的にふわっとしたりなるんさ」
「わぁ……いいなー、器用で羨ましいのですぅ。私はまだ、これが精一杯なのです……」
「心配しなくても、続けてりゃ必ず上達するよ。良かったら布持って、うちにおいでよ。あたしがコーチしてやるからさ」
「ほ、ほんとにいいのですか!?」
「勿論、歓迎するよ」
面倒見の良い満月に髪を撫でられる美咲紀の嬉しそうな姿に、修は尻尾があれば振ってそうだな、なんて思うのだった。
(勉強もこのくらい熱心にやってくれればいいのに……)
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月20日
参加申し込みの期限
2014年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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