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●夜に溶け込む守り人の苦悩
(ここに戻るのは久方ぶりだな……)
社長の娘を陰から護衛する際に纏う黒スーツ、サングラス姿の
鉄 衛守
は、東北にある日本家屋の前に立っている。
ここは、家族同然である社長一家の住まいだ。
(俺は12年前、両親を失い、妹と共にこの家に引き取られ育ってきた。育ててもらった恩を返すのは、当然のことだ)
家族同然とはいえ、衛守は社長一家と一線を引き、敬う対象として接している。
それは、これからもずっと変わらないだろう。
「ただいま戻りました」
客間で待つ社長に深々とお辞儀するが、堅苦しい挨拶はいい、こっちに来いと言われたので席に着く。
「良く帰ってきてくれた。その前に着替えて来い。挨拶同様、堅苦しい格好だと酒がまずくなる」
「社長のご命令とあらば」
使用人に寝室として用意された部屋に案内された衛守は、そこに置いてある和服に着替えた。
(これなら、社長も堅苦しいとは言わんだろう)
着替えを済ませて客間に戻ると、社長は「それで良い」と席に座るよう指示を。
「さあ、飲め」
「いただきます」
酒を酌み交わしながら、護衛対象のお嬢様のことで何か言われるのではないかと不安に。
たが、酒の席で出た話題は衛守の予想に反したものだった。
「突然だが、本人たっての希望で、時尾を二学期から寝子島の学校に編入させることにした」
「時尾を……?」
衛守の妹の時尾は、今は地元の全寮制の中学に通っている。
(中学一年生とはいえ、時尾はまだ何もできない子供だ。お嬢様を慕っているため、寝子島に来たら間違いなく接触するだろう)
そうなってしまっては、お嬢様を陰ながら護衛している衛守の存在が明るみになってしまう。
狼狽を感じ取ったのか、社長は豪快に笑ってこう言った。
「心配するな。娘に、お前の存在が知られても構わないと判断したうえでの結論だ」
「ですが社長……」
「何もいうな。これからは娘と時尾、ふたりの守り人になってくれ」
青天の霹靂とは、このようなことを言うのかもしれない。
そう思った衛守はフッ……と笑い、ありがたく社長の申し出を受け入れた。
「お気遣い、感謝致します。妹も喜ぶでしょう。社長のご命令とあれば、この鉄、従うまで。お嬢様と時尾を、命に代えてもお守りします」
帰宅時と同じく深々と頭を下げ、社長に感謝する。
「頭を上げろ、鉄。この話はしまいにして飲み直そう」
「はい」
深夜。酔いがまだ残っているはずなのに、衛守は寝付けなかった。
(心を無にすれば、そのうち眠れるだろう)
そう思い寝室の前で胡坐をかき精神統一するが、余計なことばかり考えてしまう。
「俺は、これからどうすべきか……」
以前、ヘマをしてお嬢様に迷惑をかけた衛守は、それを知った社長にこう言われた。
「娘を守る機械になれ」
(それを社長自ら撤回してくるとは、どういうことだろう?)
彼は、社長の命令通りに機械として淡々と過ごす毎日にすっかり慣れていた。
慣れたことが、妹が寝子島に来ることで崩れ去ろうとしている。
酒の席で、帰り際に社長が「人に戻れ」と言ったことにも驚いた。
(どのようにして、人に戻れというのだ……)
妹のことにしろ、人に戻れと言われたことにしろ、 衛守には寝耳に水だった。
「機械として生き、陰ながらお嬢様を見守り、時尾と離れた暮らしに慣れた俺が人間に……」
人間に戻れれば、血反吐を吐くような思いで振りまいてきた営業スマイルも自然にできるようになるのか。
お嬢様にも、妹にも、自然に笑みを浮かべて接することができるのだろうか。
そんなことも考えてしまう。
精神統一を一旦やめて目をうっすらと開けると、4年前に雷に打たれ、大怪我を負った際の右半身の傷痕が見えた。
(この傷は、お嬢様を守った時の……。人に戻っても、俺は、あの日と同じようにお嬢様を守れるのだろうか)
衛守の苦悩は、一晩中続いた。苦悩することが、人間に戻れる手段のひとつとも知らずに。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
カターレ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月24日
参加申し込みの期限
2014年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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