this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
8月某日の太陽
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
●
回転院 環
&
種子島 タネ
の場合 ~ソウルシスターズ~
世間は夏休み。クーラーびんびんの星ヶ丘寮の自室で寛いでいた、
回転院 環
は突然、愛用のシャンプーの残量の心もとなさに思い当たって、外出を決めた。
もう少ししたら日が落ちて、暑さもマシになりそうなものなのに、なんて言葉は環には通用しない。
「欲しい時が買い時なのさっ! 善は急げだ、ばびゅーん!!」
くるくる回りながら馴染みのドラッグストアーに、やって来た。
お買い得品コーナーの前を鼻歌交じりに通り過ぎると、ここまでの道程でかいた汗や、湿気を含んだ髪をかきあげて風を送る。
いつもの店舗。勝手知ったる、レイアウト。
迷う事無くシャンプーコーナーへ足を運んだ環は、早速お目当ての商品を見つけ出した。
「おー、最後の一つ!! やったね、これぞ運命の出会い」
上機嫌でシャンプーのボトルに手を伸ばした環に、別の誰かの手が重なった。
見詰め合う、瞳と瞳。
一方は虹彩ぐるぐるコンタクトレンズ、片やマジメな黒縁眼鏡っ娘である。
一見、全く個性の異なる二人。
だがその眼鏡っ娘こそ、環が魂のレベルで認めるライバル、具体的には
キャラがかぶりまくり
の、
種子島 タネ
その人だったのである。
脊髄を電撃が走った。
ソウルシスター、確かに彼女等は互いをそう呼んでいた。
だが、よもや馴染みの店と愛用のシャンプー、更にそれを切らすタイミングまでが被るとは、お天道様も吃驚である。
シャンプーの銘柄なんて、他にいくらでもあるのに。
お店だって、他にたくさんある。
(毎度、動き被せてくるけどシャンプーの銘柄までも!?)
これには、いつもポジティブシンキングのタネも驚愕した。
(いくら魂単位で繋がってる風味でも、そこまでパクるのはどうなの!)
別にパクっているわけではなく、行動や趣向が被っているだけなのだが、人というのはこういう時、えてして被害妄想に陥りがちなものである。
そしてここでトドメの神魂効果発動っ!
タネは眼鏡の奥の目を光らせた。
「隣のシャンプーを買ったらどうかしら、コンタクトレンズさん?」
同じシャンプーをガッチリ掴んだまま、タネが環を牽制する。
ちなみにソウルシスターな二人だが、まだ互いの名前すら知らない。
多分、名乗る必要性を感じないのであろう。
魂繋がってるから。
ぴくっと、環の眉が動いたが、タネは構わず続ける。
「というか、何? 伊達コンタクトレンズって。意味判んない、もう少しファッション性に優れたモノで、伊達を気取るべきじゃないかしら? 例えば、メガネとか、眼鏡とか」
気取った所作で眼鏡のフレームを押し上げつつ、もう一方の手で、ぐぐっとタネがシャンプーを手元に引き寄せようとする。
が、環も負けていない。
負けない力で、シャンプーを中央まで戻す。
「このコンタクトのセンスが理解出来ないなんて、そいつぁびっくりだ! そもそもメガネって、顔から飛び出し過ぎててなんかやだ」
特注のぐるぐるコンタクトレンズを装着した目を、環が挑発的に細める。
「眼鏡を愚弄するつもり?」
「スマートさが足らないよ、スマートさが!」
ぎりぎり。
ディスり、ディスられ。二人の手に力が入る。
「目ぐるぐるって、ラーメンに乗ってるナルトなの? それなら瓶底メガネの方が、いいんじゃないかしら」
「自己主張はげしすぎて、お邪魔さんなんだよね」
「何なら牛乳屋さんで瓶貰って来て、加工してあげても良くってよ、ウフフ!」
「ビーム出せない癖に!」
「あなただって出せない癖に!」
シャンプーボトルへの圧力が、一気に高まった。
風変わりな美少女達が、シンクロ率100%で罵り合っている。
二人とも、どんどん声とボルテージが高くなっていく。
それと平行して、見物人が増えていく。
「そんな君には、お隣のシャンプーがお似合いさ! 髪質的に!」
「隣のシャンプーなら、あなたの方がお似合いね! 髪質的に!」
「お、お客様っ!? お客様、申し訳ございませんっ!」
「「今、取り込み中なのっ!!」」
とりなす店員に、とりつくしまも与えず、互いのチャームポイントとアイデンティティを中傷し続けて、一つのシャンプーをめぐって、微動だにせず睨み合う数時間。
タネは急に、ざわつく周囲の目が気になり始めた。
まるでいきなり、間仕切りの壁が取り払われたかのようだ。
――あれ? どうしてタネちゃん、シャンプーなんかでこんなにムキになってるのかしら?
自らの行動を思い返すと、顔から火が出そうだ。
口元に手を添えると、ソウルシスターの環にそっと呟いた。
「……半額出し合って、半分こしよっか?」
タネの妥協案に、環はこくりと頷いた。
こちらも突然、何かが繋がった……のかもしれない。
お揃いの小さいボトルに、同じシャンプーを分け合った帰り道、少女らは互いの非礼を詫びた。
「なんかごめんね? お詫びに今度、スペアの度無し眼鏡あげるわ!」
「え、いいの? わーい!! じゃあ、イメチェン気分でつけてみよー!」
無邪気に喜ぶ環に、タネも先ほどの舌戦を忘れて微笑む。
「お返しに僕も、今度スペアのぐるぐるおめめ、あげるから遠慮なく使ってくれたまえー!」
ところが、環の厚意にタネはぐっと言葉に詰まる。
タネは眼鏡を掛けていないと、異常に自分に自信が無くなってしまう、特異体質の持ち主だったのだ。
「……いや、コンタクトはいらないから」
「え、コンタクトいらない? そんな事言わずに!」
「や、本当に――にょえええっ! 許して!!」
「ハァンッッッ! 待ってえー!!」
逃げるタネに、追う環。
ソウルシスターは今日も、互いに名乗る事ができないままであった。
余談だがこの一件以来、環とタネのお馴染みのドラッグストアーでは、例のシャンプーの在庫が増えたらしい。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
8月某日の太陽
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月04日
参加申し込みの期限
2014年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!