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8月某日の太陽
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瀬田 レオナ
&
西村 成海
の場合 ~オルトロスの誓い~
瀬田 レオナ
と
西村 成海
。共に高校3年生の二人は、シーサイドタウンのマンションで一緒に暮らしていた。
両サイドの髪の房が、わんこのようにピョコリと跳ね、白黒で あつらえたように愛らしい外見をした二人は、休日アイドル兼声優ユニット『オルトロス』の『RENA』と『RUNA』としての顔も持っている。
「ふあ~ぁ」
窓際で大きく体を伸ばしながら、成海は欠伸をした。
世間は夏休み、彼も今日は仕事が休み。
またとない好機と、溜まっている火事と撮り溜めたアニメの消化をしようと、早速 身を屈め洗濯カゴに手を伸ばそうとした時。
「なーちゃーん! おはようなの~!」
両腕を広げて、レオナが飛びついてきた。
「おはよう……って、レオナ離してよ。これじゃ何も出来ないよ」
しっかりと体にしがみついて離さない彼女に、成海は少し困り顔。
「えー、なーちゃん家事やってくれるのなの? エライエライ」
なでなで、とレオナは成海の頭を撫でる。
ふわふわとした、わんこヘアーは互いにお気に入りで、至高の触り心地だった。
「わかったなら、邪魔しないで」
やや邪険に返し、成海は作業を続けようとしたが、レオナはじゃれつく大型犬のように懐いてくる。
「だって、あたしこれから声優のお仕事入ってて、夜までなーちゃんに会えないんだもん! だから、ね? その前に、ぺろぺろさせてー」
「わああっ!」
いつもなら、ここでレオナに押し切られてしまう成海だったが、今日は違っていた。
何だか、むかむかしてレオナを受け入れる気になれない。
天真爛漫なかわいらしさよりも、レオナの奔放さばかりが目に付いて、仕方なかった。
腕を絡めるレオナを、彼は強引に引き剥がす。
「今日はダメ!」
「えぇーっ!?」
ふるふるしながら、絶望的な声を上げるレオナ。
「そんな顔しても、無駄っ。最近、レオナの構って頻度高すぎ! ちっとも自分の時間が取れやしない」
腰に手を当てて強い口調で言う成海に、レオナはしょぼーんと犬耳を垂れた。
「もっと節度を持ってよ!」
「うぅ……」
確かに、このところずっと自分のワガママで、成海を振り回していたかもしれない。だが無邪気な愛情表現を、こうもバッサリやられると、傷つく。
「酷いよ! なーちゃんなんて、男の人に掘られてしまえばいいんだー!」
「ちょ、シャレになってないよ! あ、レオナ!」
身を翻すと、レオナは鞄を掴んで、家の外に飛び出していった。
乱暴に閉まったドアを、成海は呆然と見つめていた。
そして。
「くすん……今日は『ぺろぺろ』出来なかったから……調子悪い。あうう……これも全部、なーちゃんの所為なんだから!」
レオナの今日のアテレコはさんざんだった。
いまいち乗り切れず、皆をリテイクに付き合せてしまって。
それでもまだ、レオナは成海の事を考えていた。
同業の友達や先輩に、成海との生活を話すと「まるで恋人同士ね」と、騒がれる。
(……確かに、なーちゃんの事は大好きだし、同棲してるし、夜のプロレス(意味深)とかもしてるし……恋人って言われるとそうかもしれない)
でも違う、とレオナは思う。
――……あたしと なーちゃんは、そんな生易しいものじゃない
一心同体、運命共同体。生まれは違えど、死す時は一緒の半身なの
全てはあの時……なーちゃんのお父さんから、なーちゃんを守った時に立てた誓い
――『オルトロス』は二人で一人なの
虐待というトラウマを抱え、どん底にいた成海を救い出したのがレオナで。
共に家出少年・少女となった二人を拾ったのが、今のマネージャー。
それからは、二人はずっと一緒だった。
「やり過ぎた……何もあんな怒り口調で、拒否しなくても良かったのに」
自宅マンションで、成海はあんなに抑え切れなかった怒りが、すーっと引いていくのを感じていた。
あたりを見回せば、どうにも落ち着かなくて家事が手につかず、かえって散らかしてしまった部屋。
頼りなくて、情けなくて、救い様のない自分でも、レオナは目一杯の愛を注いでくれているのに。
アニメを鑑賞していても、ちっとも身が入らない。
「……何やってるの、最低の屑だ……僕」
――……彼女が居なければ……僕はマネージャーにも出会わなかったし、家出しても生きていけなかった
何よりこんな人並み以上の幸せは得られなかった
「そう……だね……僕は彼女に救われてる」
彼女を一度「壊して」しまった贖罪の気持ちからじゃなく、お互いが幸せになるのに必要不可欠だから。
血よりも強い『オルトロス』の誓いだから。
――『オルトロス』は二人で一人だから
帰ってきたら、即、レオナに謝ろう。
成海はそう決めた。
「あれ? なの」
仕事の帰り道。レオナも気づけば、むかむかは晴れていた。
「……なーちゃんに、ごめんなさいしなくちゃ」
乗り気でない相手に無理強いするのは、いくら仲良しでもやりすぎだ。
相手の気持ちを無視して、ちょっと強引にいきすぎてしまった。
反省。
「なーちゃんへのお詫びに、好物のショートケーキ買って、ごめんなさいなの」
大好きなものを食べれば、きっと機嫌も直るはず。
お洒落なケーキ屋さんで、ケーキを二つ買うと、レオナは軽い足取りでマンションへ帰った。
「なーちゃん、ただいまなの」
玄関を開けたレオナに、成海が飛んできた。
「レオナ!」
「おみやげに、なーちゃんの好きな……」
言い終わらぬうちに、成海がレオナの体に腕を回す。
「ごめんね、レオナ。僕が悪かった」
「なーちゃん……あたしの方こそ、ごめんなさいなの。あたしの事、嫌いになってないよね?」
レオナの体をゆっくり離して、成海は微笑む。
「レオナの事は大好きさ、嫌いになる筈がない。僕には君だけだ、レオナ」
反省終了。
「ハッハッハッ……なーちゃん可愛いすぎ! もう、我慢できないの! 今日はいっぱい『ぺろぺろ』するの!」
がばぁっ、とレオナが成海を抱え込んだ。
もうすっかり、いつものペース。
「……あの……レオナさん? お気持ちは大変嬉しいのですが……加減を! 加減……アッー!!?」
翌朝。
近所の人は、お肌艶々で元気一杯のレオナと、精も根も尽き果ててグッタリした姿の成海を目撃したとか、しないとか。
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月04日
参加申し込みの期限
2014年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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