this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
8月某日の太陽
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
●
月ヶ瀬 朔夜
&
如月 庚
の場合 ~仲良しだからだよ~
月ヶ瀬 朔夜
と
如月 庚
は、寝子高の1年である。
非公認ではあるが存在としては有名な
寝子島☆美食クラブ
に所属する二人は何かとウマが合い、今日も肩を並べて下校中だった。
いつもの光景。
蝉の鳴声がジワジワ木霊する、アスファルトの道を歩けば、潮風も暑さは拭いきれない。
互いに、だるさと息苦しいばかりの蒸し暑さで、口数が少なくなってくる。
と、涼しげに揺れるコンビニの のぼり旗に、庚は足を止めた。
「あー、なんか甘いもんが食いてぇな……」
その声に、朔夜も顔を上げた。
ガラス越しの店内をイメージすれば、クーラーがギンギンに効いて涼しいだろう事は、容易に想像できた。
日が落ちるまで、まだ少し間がある。
庚には言えないが、さっきからかいた汗が胸の谷間を伝い落ちて、気持ち悪い。息抜きの提案は、素直にありがたい。
「月ヶ瀬、俺らあんま金ねぇし、どれか一個買って半分に分けねぇ?」
「お菓子を買うんですか? いいですよ」
ゆるく微笑むと、朔夜は誘われるままに店内に入った。
店内に入ると、いらっしゃいませの言葉と共に温度が10度ばかり下がる。
「わあ、涼しいですね」
「生き返るな」
嬉しそうな朔夜に頷きながら、庚もほっと息をついた。
クールダウンとばかりに、のんびりと商品を見て周ってから、菓子コーナーに辿り着く。
「さくさくごりらでいいよな?」
おいしい夢をカタチにしたい菓子メーカーが製造している、ミルクチョコとホワイトチョコをビスケット生地に組み合わせた、ゴリラ型の食べきりサイズのお菓子の小袋を手にとって、庚は朔夜に尋ねた。
ところが振り返った朔夜が手にしていたのは、お口の恋人な菓子メーカーが製造している、全部で500柄あると言われるゴリラのマーチで……。
「え、貴方さくさくゴリラ派だったんですか?」
朔夜は珍しく、嫌悪の色をあらわにして柳眉を潜めた。
「ぁ゙あ゙? マーチとかお前……ないぜ……ないぜ、月ヶ瀬」
「貴方こそ、わかってない。わかってないです、如月さん」
両者は激しく睨み合う。
そしてとうとう庚が口火を切り、舌戦が始まった。
「よく考えろ、さくさくごりらはチョコレートの密度が濃い! 量は心もとないかもしれんが、少量でも満足出来る。そして何より、安い!! 故に、ここはさくさくごりらで行くべきだ!」
詰め寄った庚が主張するが、朔夜は譲らない。
「ええ、確かにさくさくゴリラは安いですし、チョコも多いです。でもチョコとクッキーの比率で、ゴリラのマーチにかなうものはいませんね。まさしくチョコ菓子の黄金率。そして何より、何よりも!」
ゴリラのマーチを突き出して、朔夜は声を張った。
「ゴリラはひとつで十分なんです!!」
バァーン!!
「さあ、素直にゴリラのマーチにしましょう!」
「何をっ、勝手に決めんな……! さくさくごりらはなあ」
その後も歯ごたえがどうとか、それぞれの菓子メーカーの実績がどうとか、食べやすさだとか、摘んだ時の手の汚れだとか、パッケージデサインだとか、その他、美食クラブで培った知識と、互いの感性がぶつかり合った。
しまいには話がどんどん横道にそれ、すでに争いの発端が何であったかも、忘れ果てた。
「埒があかねぇな……」
「ええ……これではキリがありませんね」
「表出ろ、月ヶ瀬」
もはや水掛け論にしかならない争いに、二人は見切りをつける事にした。
黙ってコンビニから出ると、向き合って互いに拳を構える。
「話のわかる人だと思っていたのですが、残念です」
「それはこっちのセリフだ」
(月ヶ瀬とやんのは初めてだ……気が引けるが、同時に高揚もしている……俺には分かる、こいつは強い!)
小柄な少女でありながら、その存在感が放つプレッシャーが、これまで庚が戦ってきた不良少年達のものとは、違っている。
(俺は心のどこかで、戦いを望んでいたのか……?)
※神魂のせいです
ジリジリと間合いを測りながら、隙と見られる瞬間を見い出し、庚は遠慮なく拳を打ち出した。
朔夜はそれを紙一重で受け流すが、重い攻撃は掠っただけでも、それなりに腕が痺れる。
「っ、やっぱり強いですね、貴方は……今度はこちらから行きますよ!」
鋭い蹴りが放たれる。
庚も瞬発力を生かして下がり、威力を殺すが、背中には緊張の汗が滑り落ちた。
「……やるじゃねえか」
一進一退の攻防が続き、決定打を決められないまま、日没が近づいた。
藍色に染まり始めた空には、薄っすらと月が浮かんでいる。
「月が出てきたところですし、そろそろ本気を出しましょうか……」
月を横目で確認し、朔夜は不敵に微笑んだ。
彼女のろっこんは、月の光が発動条件なのだ。
神の力を操り、電撃を放とうとした朔夜だったが、そこでふと我に返った。
「……ん?」
朔夜の表情の変化に気付き、庚もきょとんとした。
――あれ……?
さっきまで激しく牽制しあっていた、二人の動きがピタリと止まり、互いの瞳の中に答えを探す。
「なあ、月ヶ瀬。なんで喧嘩してたんだ、俺ら?」
「……さあ、私にも皆目見当が……」
漸く庚が口を開く、朔夜も同じ疑問を感じていた。
ろっこんなんて、普段の自分なら易々使おうとしないのに。
猫又川のせせらぎが聞こえる、河原。
背中合わせに座った男女が、仲良くお菓子を咀嚼する音が響いていた。
「あー、ドッポうめぇ……」
さくさく。
「ドッポ美味しいですよね……」
さくさく。
「最後までチョコたっぷりだしな」「最後までチョコたっぷりで」
さくさく。さくさく。
さくさく。
――どうして、あんな喧嘩してたんでしょう、私達
庚の存在を背中に感じつつ、ぼんやりとお菓子を齧る朔夜は、その答えに今はまだ気付かない。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
8月某日の太陽
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月04日
参加申し込みの期限
2014年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!