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8月某日の太陽
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●
浅山 小淋
&
高梨 彩葉
の場合 ~親友~
夏休みも折り返し地点にかかった、8月の半ばのある日。
湿気と高温、強烈な日差しが容赦なく地上に降り注ぎ、まさに「うだるような」と形容するに相応しい一日となっていた。
そんな中、
高梨 彩葉
は
製菓部
や、
学生支援部
で共に活動する親友の
浅山 小淋
を誘って、シーサイドタウンのアウトレットで遊んでいた。
「あつつ! はー、今日もホント暑いねー、りんちゃん。大丈夫? 喉乾いてない?」
華奢な親友の手を取ると、彩葉は直射日光を避けて小走りにショップの軒下に逃げ込んだ。
小淋はこくりと頷き返すと、筆談用のスケッチブックを広げて、赤い林檎のペンを走らせる。
彼女は幼い頃に病気で命と引き換えに声を失い、コミュニケーションツールとして筆記具が手放せなかった。
離れてしまう親友の手が寂しいが、手が自由にならないと「会話」が出来ない。
彩葉もそれを理解しているので、親友の言葉が綴られるのをジッと待つ。
出会って数ヶ月。煩わしさにも、互いに慣れつつあった。
『ありがとうございます、私は大丈夫です。彩葉さんも熱中症にならないよう、今日はお互いに水分と塩分をしっかり補充しましょうね』
「うん! 暑いし小腹もすいてきちゃったから、もう少ししたら何か食べようね」
手でパタパタと頬に風を送る彩葉の仕草に、小淋はそっと微笑むと、スケッチブックで自分より少し背の高い親友を扇いだ。
「えへへ、ありがと! ずっと扇いでると、りんちゃん疲れちゃうしいいよ。どこか中へ入ろ?」
店内から漏れる冷気に誘われるように、彩葉はぐるりと周囲を見渡した。
「あ、あの輸入雑貨店とか、どうかな? 珍しいお菓子も、いっぱい……」
指差して、そこまで言い、彩葉はふと傍らの小淋を見た。
彩葉の話を聞いているのか、いないのか。どうにも心ここにあらず、というか、沈んだ様子でぼんやりしている。
「りんちゃん……最近、ぼーっとしてることが多いけど、どうかしたの?」
心配そうに顔を覗きこんでくる親友に、小淋は悩んだ末に、最近ずっと心に引っかかったままの事柄を、考えながら伝えていった。
怪人セブン
と名乗り、暗躍していた
白亜の少女
と関わっていた事。
他にも学生支援部として、日々起こる神魂事件の解決に尽力してきた事。
それは端的ながら、言葉を選んで書かれた事実ばかりだったが、彩葉を驚かせるには十分すぎるものであった。
「セブンって、相手は殺人鬼だよ? 無茶しすぎだよ」
彩葉の声が高くなる。普通の高校生として日常を送る、彩葉ですら知っている、その噂。
自分の親友が、そんな恐ろしい存在を相手にしていたなんて、想像すらしなかった。
「もう関わらないほうがいいよ。りんちゃんの身が、危なくなるかもしれないよ」
彩葉は小淋が、図書館のバイトや支援部での活動で、唯でさえ多忙な事を知っていた。
これ以上抱えたら、大切な友達が壊れてしまうかもしれない。
そんな焦りから、彩葉はつい小淋に詰め寄っていた。
対して、小淋は頑なな態度を見せた。
見た目とは裏腹に芯の強い彼女は、胸中の不安を隠して気丈に振舞った。
大切な友達に心配をかけたくない、その一心で。
『私はこの通り大丈夫です、怪我もしていませんし』
しかしそれが彼女の強がりなのは、彩葉にはお見通しだった。
「大丈夫に見えないから言ってるんでしょ!」
その上、小淋の「自分は大丈夫」と言わんばかりに見える態度に、なぜか言いようもない苛立ちを覚えた。
「そもそも、りんちゃんは抱えなくていい事まで、抱えすぎだよ! そんな事繰り返してたら、いつか潰れるかもしれないじゃん!」
いつにない強い口調。
耳にするうちに小淋も、ペンを握る手に力が入っていった。
『本当は彩葉さんも、何か隠してるのではないですか?』
思いがけない追求に、彩葉は返答に窮した。
彩葉にだって、小淋にはまだ話した事がない悩みがあった。
迷う彩葉の横で、小淋はペンを走らせる。
『私はこれ以上、誰かに迷惑をかけるわけにはいかない!』
彩葉の返事を待たず、小淋のペンは拒絶の意志を叩き付けた。
「りんちゃんのこと迷惑なんて……私思ってないよ……」
親友に遠慮されていた。自分のふがいなさが悔しくて、胸が痛くて。
訂正してはみたものの、スケッチブックを胸に抱え込んだ小淋の姿に、彩葉も俯いて押し黙った。
そうしてしばらく、お互いに無言で歩いた。
どこをどう歩いたか、覚えていない。
時折、隣の親友の様子を横目で見て、また足元に視線を落とす。
――遊びに来たはずなのに、なんで喧嘩になっちゃったんだろう?
彩葉は深い溜息をついた。
(……仲直りしよう。酷い事言っちゃったから、謝らなきゃ)
一方。
――彩葉さんは心配して言ってくれていたのに、私はどうしてあんな事を……
汗が滴るほどの暑さが、若干和らぐ頃。
小淋も急に、激しい後悔の念を感じ始めていた。
なぜあんなに頑なになってしまったのか。自分の行動に、心に冷水を浴びせられた気分だ。
(早く謝らないと……!)
そう決心した時、一軒のカフェが目に留まった。
小淋が目を見開く。すぐに、親友の手を握った。
驚いたように振り返る彩葉に、カフェを指差して見せる。
小淋の指先を、目で追った彩葉が、ふわりと笑った。
「うん……私も、今、そう思ってたとこ。いこ!」
一も二もなく、小淋は頷いた。
そこは以前に、彩葉と二人仲良く訪れたカフェ。
楽しかった思い出は、二人に気まずい雰囲気を打ち破る勇気を与えてくれた。
手を取り合ってカフェの扉をくぐると、ケーキセットを注文する。
「りんちゃん、ごめんね。私、りんちゃんがいつでも一生懸命に考えて、頑張ってるの知ってるのに……カッとして、ついキツい言い方になっちゃって」
彩葉が口火を切った。
『私こそ、言葉が過ぎました。彩葉さんは、私の事を心配して言ってくださったのに。許してくださいますか?』
スケッチブックに並んだ文字を見た彩葉は、笑った。
その顔を見た小淋も、勿論。
「良かった! 私、りんちゃんとこれからもずっと、仲良しの友達でいたいな」
『私も彩葉さんと、友達でいたいです』
それからは、時間を忘れて会話に花を咲かせた。
仲を修復した少女達は、向き合ってケーキを掬う。
「ふふっ、美味しい。今度また
プリクラ
撮ろうよ」
『いいですね、楽しそう』
時には喧嘩をしたとしても、二人は親友だから。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月04日
参加申し込みの期限
2014年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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