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ジェレミア・ベルトーニ
は母国をこよなく愛するイタリア人だ。
『ミニミニワールド』にやって来たのも、母国イタリアのブースはどれ程盛り上がっているのか確認したかったのと、ご招待葉書が当たったからである。
「イタリアは結構日本好きなのだよ。そしてこの日本もイタリア料理店を数多く見かけるし、島内でもよく見かける。と言うことは、さぞかしイタリアブースも大きいのだろうね、ってあっれー!?」
ジェレミアは我が目を疑い、炎天の太陽を仰ぐ。そしてもう一度確認する為に顔を真っ直ぐ屋台へと向けた。ない、ドイツ・フランスがあるのに我が母国のブースが……! そこまで考えた時だった、ぱっと目に飛び込んできたイタリアンジェラートとマルゲリータの文字。
あった! よかった! 我々の片思いではなかった……と考えたが、如何せんブースが小さかった。
イタリアにはパスタもあると言うのに。食べ物でも服飾でも、ドイツ・フランスの両国に勝るとも劣らないイタリアが大きく取り上げられていないのか。以前は同盟も組んだ仲だと言うのに日本よ……! そこまで考えてからとりあえず暑かったのでジェレミアはイタリアンジェラートを頼んで食べる、冷たくて甘くて美味しい。
「母国にも負けない美味しさ……日本はイタリアを理解してくれていると信じていいのだろうか……」
全部食べきってゴミをゴミ箱へと片付けると、ジェレミアは気を取り直して民族衣装を見てみようと歩き出した。
どことなく品のある軽装で『ミニミニワールド』を歩くのは
八神 修
だ。世界の食べ物にも興味はあったが、食べる機会はそれなりにあるけれど民族衣装を体験する機会はなかなかない。
本当は全部着てみたいところだったけれど、全部は時間的にも無理なので西洋系に絞る事にした。トルコは西洋と東洋の文化が混じる国なので、手始めにトルコ衣装を着てみる事にする。
「スルタンの衣装か……この帽子が意外とずしっとくるな……」
白地に所々に施された深い青の刺繍が映える衣装で、修によく似合っている。記念に写真を撮ろうとカメラを手に辺りを見渡すと親切な係員が申し出てくれて、ポーズを決めた修の写真を撮ってくれた。
時間いっぱい楽しむと、衣装を返却してドイツの民族衣装へと向かう。そこで紹介されたのはディアンドルと対をなすレーダーホーデンという衣装で、革製の膝丈程の半ズボンだ。上はシャツだけでもいいし、ベストと上着で決めてもいい。今回は夏で暑い事もあり、シャツだけにする。
レーダーホーデンの衣装はデザイン的にそのまま遊びにいけそうなくらいで、修はなんだか楽しくなってきて自然と頬が緩んでいた。カメラはディアンドルを着ていた女性にお願いすると快く引き受けてもらえ、お返しに修も撮ってあげたり一緒に撮影したりと思いがけず楽しい物になった。
次はどれにしようと歩いていると、イギリスの民族衣装が目に入る。キルトと呼ばれるタータンチェックのスカート状の物で女性用かと思いきや男性用なのである。一瞬躊躇った物のこれも記念だと、修は思い切って着てみる事にした。赤いタータンチェッククのスカートに白シャツ、黒いベストを着てネクタイを締める。
「……これは予想以上に足元がスースーして心許無いな……!」
しかし一度着てしまえば度胸も付くと言う物で、別にスカートだと思わずに民族衣装なのだと思えば写真も撮れるし堂々と歩く事もできる。……どうしても足元は気になってしまったけれど。
衣装を返し、さて次はフランスだとブースへ足を向ける。フランスの民族衣装では貴族の物を借りてみる事にした。
その衣装は18世紀頃の物で、前開きのコート風の上着にベスト、そしてズボンと帽子だ。分かり易く言えばナポレオンのような衣装と言うべきだろうか。やや薄手の生地で作られているとは言え、着てみればやや暑さを感じたが先ほどのキルトで慣れてノリもよくなっていた修はついキリッとポーズを取って、彼の有名な台詞を言ってみた。
「余の辞書に不可能の文字はない」
言った瞬間、同じくフランス貴族衣装を着ていた
ジェレミア・ベルトーニ
と目が合った。聞かれただろうか、とか変な人だと思われなかっただろうか、とか考える暇もなく修はジェレミアに話しかけられる。
「ナポレオン、好きなのかい?」
「お恥ずかしい所を……つい、なりきってしまって」
「いえ、若いのによく知ってるなと思って」
「有名な台詞ですからね、それに歴史は好きなんですよ」
「奇遇だね、俺も偏っているかもしれないけれど好きなんだ」
そこからは歴史の話で盛り上がり、一緒に写真を撮って衣装を返した頃にはすっかり意気投合していた。よければ一緒に食事でも、とジェレミアに誘われ、修は頷いて快諾する。フランスブースの空いている席に座り、お互い食べたい物をチョイスしてテーブルに並べた。
ジェレミアはアルザス地方に伝わる薄焼きピザのようなタルトフランベを食べ、修はキッシュを食べた。食事の間も二人の会話は止まらない。
「日本人にはイタリアは割りとメジャーな国なんですよ。イタリア料理だって食べれるお店は多いし家庭で作る人だっています」
「そうなのかい? どうしてもこの『ミニミニワールド』でイタリアのブースが思ったより小さいのが気になってしまって。イタリアは永く都市国家群で統一が遅かったのがここでイマイチ盛り上がらない一因だろうか?」
「それを言うなら日本だってつい最近まで藩という名前の小国家ばかりでしたよ」
「日本のついこの間って何百年前だったりするんだろ?」
ジェレミアの愛国心に修は笑顔で答えながら、二人の会話はいつの間にか日本の歴史も重く素晴らしい物だという話に落ち着いていた。そしてジェレミアの職業が星ヶ丘で動物病院を営んでいる獣医だと聞き、自分の住んでいる場所の近くだと言うことで修の警戒心も薄れていた。
自宅には沢山の動物がいて、それぞれがとても可愛く大切な存在である事を話すと、ジェレミアも笑顔で頷いて獣医としての立場からアドバイス出来る事があれば何でも言って欲しいと頷いた。
「健康診断を定期的に行うといいよ、気が付きにくい病気なんかもあるからね」
「そうですね……よければ近い内にお伺いします」
「大事な子達の主治医に? 喜んで、いつでもどうぞ歓迎するよ」
「良かった、今後ともうちの動物達共々宜しく頼みます」
思いがけない出会いに、訪れて良かったと二人で笑う。
「あぁ、でも”同盟”を結ぶにはあと一人足りませんね」
「ドイツの人が居れば完璧だったね」
二人の談義は尽きる事無く、お互いの時間が許す限り思う存分楽しむ事ができたようだった。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月28日
参加申し込みの期限
2014年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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