世界の味に、こんにちは！｜リアクション

世界の味に、こんにちは！

　城山水樹と御巫時子はあれから屋台巡りを続けていた。途中食べたい料理があれば席に着いて二人で分け合いながら食べたりと、食を満喫していた。
　ドイツの屋台でソーセージとフライドポテト、それから水樹はケストリッツァと呼ばれる黒ビールにも挑戦していた。時子は未成年なので、オレンジジュースだ。

「黒ビールって飲んだ事ないから、一度挑戦してみたかったのよね」
「どんなお味なんですか？」
「ん……ローストした風味があって、甘苦い感じの味……かな？ちょっと癖になる味かも」
「お酒はお料理に使った事はありますけど、大人になったら飲んでみたいです」

　お酒は大人になってから、そう言う時子に水樹は優しく微笑んだ。食べ終わると、また次の屋台へと向かう。
　時子はそれぞれの屋台でひとつ、お土産を買っていた。理由を利けば、帰ってからも食べればその国を思い出せるからという可愛いもの。期間限定じゃなく、いつでも行けたらいいのにと二人は笑った。

　楽しい時間は過ぎるのも早いもので、17時を告げるアナウンスが流れている。そろそろ帰る時間だと、パーク内のお客さんも少しずつ減ってきていた。
　友達と遊びに来た者も、一人で来たけれど予想外の出会いがあった者も、きっと楽しい時間を過ごせたのだろう。パークを出て行く人々の顔は、どことなく笑顔で溢れているように見えた。
　この夏の間はずっと開催されている『ミニミニワールド』、あなたも一度訪れてみては如何だろうか？

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あとがき

担当マスター：加持蜜子
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お待たせ致しました。「世界の味に、こんにちは！」リアクションをお届けします。
世界各国の食べ物や民族衣装は如何だったでしょうか？
皆様が美味しく食べて、楽しんで頂けたなら幸いです。
色々な出会いもありましたね、書いていてとても楽しかったです。

ご参加ありがとうございました、また違うシナリオでお会いできれば嬉しいです。

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