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基本的に面倒くさがりである
黒葛 瑞樹
が『ミニミニワールド』へ訪れたのは美味しい物が食べたいという、至極簡単な理由からだった。小柄な彼は持ち前の運動神経を活かして、人の波に逆らわず行きたい所へと歩く。途中で見掛けたドイツのソーセージセットが食べたくなって、少し寄り道をしてみる事にした。
「うわー美味しそう、どこか空いている席は……」
きょろきょろと席を探して見るが、生憎どこも満席のようでテーブルに空きはない。仕方ない、立って食べようかと考えた時、瑞樹の近くにいた
澪乃 澄佳
が声を掛けた。
「あの……よかったら相席しませんか?席いっぱいみたいですし、あたし一人なので。あ、ご迷惑じゃなかったら、ですけどっ」
「あ、すみません! ……お願いしてもいいですか?」
「もちろん!」
人懐っこい笑顔の澄佳に、瑞樹も安心したように笑って向かい側へと座った。暫く話をしていると、お互い寝子高の生徒で澄佳の方がひとつ先輩だと言う事が判明する。そして『ミニミニワールド』へ来た理由が、美味しい物が食べたい! という理由だと言う事も同じで、テーブルの上のお皿が空っぽになる頃にはお互い一人なら一緒に美味しい物巡りをしようと言う話にまで発展していた。
「よーし、それじゃ行こうか瑞樹くん! 次はフランスに行きたいんだけど、いいかな?」
「はい、澪乃先輩。僕もフランスには絶対行こうと思ってたんです。行きましょう」
一人より二人の方が色々食べれていいよね、という健康的な高校生らしい会話をしながらフランスブースへと向かう。チーズが大好きだと言う澄佳に、じゃあラクレットは絶対食べないとですねと瑞樹が笑った。
ラクレットは少し列が出来ていて、そちらは瑞樹が並ぶ事にしてタルトフランベを澄佳が買って席を確保した。数分でラクレット二つをトレーに乗せた水樹が戻ってくる。
「ラクレットって、漫画やアニメでは見たことあって、でも食べた事はなかったんですよね……だからすごく楽しみです」
「うんうん、それじゃ早速……いただきまーす!」
ラクレットは丸い大きなチーズを半分に切り、その断面を直火やラクレット用のグリルや鉄板で温め、溶けたところをナイフ等で削いでジャガイモ等にかけて食べるフランスの伝統料理だ。本場のチーズがじゅわじゅわと溶けてジャガイモにかけられるのは見ているだけでお腹が空くもの。二人は早速フォークでラクレットを一口食べてみる事にした。
「あああ~このとろとろのまろやかチーズがジャガイモに絡んで、美味しいっ!」
「あつっ、あぁでも美味しいです、これ。少し冷めて固まってる所も、焦げてパリっとしてるチーズも美味しいですねっ!」
「瑞樹くんは猫舌さんかしら?」
「はひ、ちょっと……辛すぎるのも苦手だったりします」
はふはふと熱い料理を冷ましながら食べている瑞樹に、つい澄佳は笑ってしまう。
「ね、こっちも美味しいよ。タルトフランベ、パリパリしてて何枚でも食べれちゃいそう」
「ピザとは少し違うんですよね、これもチーズがたっぷりで美味しいです」
「トマトソースのない極薄ピザ、みたいな感じかな? これならぺろっと食べれちゃう、ほんのり甘くて酸味もある味がいいねっ」
そこまで多くはない量であったが、二人はぺろりと平らげると立ち上がりゴミを片付ける。次はベトナムブースでスイーツがいいと話しながら歩いていった。
自前のアオザイを身に纏い、中国・ベトナムブースに現れたのは
日暮 ねむる
だ。『ミニミニワールド』のチラシを見て、チュックマイマンが出張営業をしている事を知ったので遊びに来てみたのだが……。
「二人ともこんにちは~、なんだか大盛況みたいだね」
「シンチャオ ねむる よく来た 歓迎するぞ」
「いらっしゃいませ! ようこそー」
ねむるが訪れた時間は丁度どの店も混んでくる時間で、その例に漏れず中国・ベトナムブースも大繁盛であった。他の係員の手伝いがあるとは言え、それでも
シダ 美穂戸
と
緑野 毬藻仔
の二人も忙しそうで、ねむるは二人に思いついた事を提案してみる事にした。
「よし、じゃあねむるさん手伝うね!お給料はいらないからさ」
「いいのか? でもタダ働き わるい」
「あ、じゃあその代わりと言っちゃなんだけど、仕事終わりにベトナムコーヒーを奢ってくれたら嬉しいな」
「まかせろ とびきり うまいの いれてやる」
シダに笑顔でそう言われると、俄然やる気が出る。それ程にねむるはコーヒーが大好きなのだ。
列の整理や、並んでいるお客さんの誘導を手伝ったり注文を取ったり、テーブルを拭いたり……簡単だけど人手が足りない時に助かるような仕事を、ねむるは率先して行っていく。
30分もすると、列は短くなりテーブルにも空きができるようになってきた。
「ねむる カムオン カムオン シダたち とっても 助かった」
「なんのこれくらい、お安い御用だよ。あ、そうだ。せっかくだしお客さん向けのパフォーマンスでボビナムの演舞とかやってみる?結構盛り上がるかも」
「それ いいな やろう やろう」
ボビナムとはベトナム生まれの武術で、西洋武術と東洋武術をミックスし独自の武術にまで発展したものだ。ベトナム語でラーと呼ばれる礼に始まり礼に終わる、どこか日本の武術にも通じる物がある。
すっと背筋を伸ばし、ねむるとシダは向かい合う。
「ネイ・ ニン・ニンラー・ラー」
掛け声と共に礼をし、構えに入る。先に動いたのはねむるで、シダに向かって攻撃を仕掛ける。あくまでも演舞だが、仕掛ける方も受ける方も真剣だ。シダがねむるの動きに合わせて動き、またねむるがそれに合わせて動く。
大きく美しい、魅せる動きで道行く人は思わず足を止めて見入っていた。
ベトナムスイーツを求めて中国・ベトナムブースへやってきた瑞樹と澄佳もその内の二人であった。頼んでいたチェーを片手にねむるとシダの動きに釘付けだ。
「すごいですね、かっこいい」
「ほんとだねっ、甘い物を求めて来ただけなのに、なんだか得した気分だよ」
チェーが溶けないように時折口に運びながらも、目は二人の動きを追っていた。すると、演舞も終わりに近付いてきたのか、ねむるとシダが一瞬目線を合わせると構えを変えた。そしてシダが気合の入った声を上げる。
「シダ ダダ ダダダ!」
「ハァッ!」
シダがそのすらりと伸びた足を高く上げ、ねむるへと華麗なキックを浴びせていく。対するねむるはそのキックの威力を殺すように受けとめる。最後はドンチャンと呼ばれる相手に飛びつき倒す大技をシダから受けて、後方へと大きく吹っ飛んだ。実際は受身を綺麗に取っていたのでダメージはほとんど無いのだが、人に魅せる動きをきちんとしていて見ていた観客から大きな拍手がおこった。
ねむるが起き上がりシダと向かい合い礼をすると、一際大きな拍手が起きて二人は顔を見合わせて笑いあった。
「ねむる 上達した シダ すごく嬉しい」
「そうかな?シダの教え方が巧いんだよ」
「演舞 やられ役のが 難しい シダ 感動した」
「そう言ってもらえると嬉しいね。ふぅ、ちょっと疲れたかな。休憩してもいい?」
「もちろん コーヒー いれる まってろ」
演舞が終わると見ていた観客達はまた散らばって、それぞれ好きな屋台へと向かっていく。残ったお客さんは小物を見たり食べ物を買ったりしている。
ねむるが席に座って待っていると、シダがベトナムコーヒーを二杯淹れて戻ってくる。
「ねむる もこもこ お疲れ おいし コーヒー いれたぞ♪ もこもこは 演舞の間 疲れただろ 少し休め」
「あ、ありがとー! じゃあ私も少し休憩させてもらうね」
コーヒーを飲み、その味に満足気にねむるが笑う。そしていつの間にか疲れてしまったようで、ゆずるはテーブルに突っ伏して居眠りをしてしまった。後で起こしてあげようと、シダと毬藻仔は笑った。
「ふー、美味しかった! チェーの後は……あ、焼き菓子もあるのね。これもくださいっ!」
「それも美味しそうですね、僕も一つ下さい」
演舞を見ながらチェーを堪能した瑞樹と澄佳は、次に焼き菓子を買ってみる事にする。ベトナム風のバナナケーキで、ココナッツの風味があってとても美味しかった。
「うんうん、甘いものはいいよねっ幸せだよねっ」
「はい、バナナの甘みが加熱する事によって更に……甘いもの大好きなので、嬉しくなってきますね」
「いいねっ! 食べ物で幸せになれるのはすっごくいい事だよ。さぁ、次はどこに……あ、インドは辛い料理だしてるって! 行こう行こう?」
甘い物を食べたら次は辛い物もいい、そう思いながら澄佳は瑞樹の服の裾を引っ張った。対する瑞樹は辛い物が超苦手ではあったけれど、澄佳が楽しそうなのを見て覚悟を決める。本格的なインドのバターチキンカレーとかは比較的マイルドだと聞いた事もある。心のどこかに不安を残しつつ、瑞樹は澄佳に服の裾を引っ張られたままインドブースへと半ば引き摺られるかのように消えていった。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月28日
参加申し込みの期限
2014年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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