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世界の味に、こんにちは!
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その日は良く晴れていて、行楽日和とでも言うべき日だった。
『ミニミニワールド』も盛況で、人混みで歩けないほど混雑すると言う事はなかったけれど、絶え間なく人々が行き交っている。そして『チュックマイマン』もそれに違わず盛況であった。
『ミニミニワールド』の特別ご招待券が当たった
最上 るるか
に誘われてやって来たのは
篠崎 響也
と
トーマス・ジャスティン
だ。本当なら響也に恋心を抱くるるかは二人きりで来たかったのだけど、当たった葉書は三人まで来場可能で、だったらトーマスも誘っていいかと言う響也の言葉に頷かざるを得なかったのだ。
(ほんとはデートしたかったけど、我侭な子だって思われて響也に嫌われちゃったらイヤだし……)
前に響也とトーマスの仲を疑って喧嘩してしまった事もあって、強く断る事はできなかったのだ。乙女心はなんとも複雑なのである。
そしてそんな乙女心を知ってか知らずか、響也と従兄弟でルームシェア中のトーマスはるるかは本当に響也にとって相応しい女の子か見定める為にも響也の誘いを快諾したのである。
響也に至ってはそんな二人の思いは知らぬ存ぜぬ、良かれと思っての行動なのだから敵は手強かった。けれど、るるかはめげない。また一つ響也との距離を縮める為に今日も頑張るのだ。
「あぁ、あったあった。そこが俺の友達のシダが出してるベトナム屋台だ」
響也が指差す先には、アオザイ姿の
シダ 美穂戸
とチャイナ姿の
緑野 毬藻仔
がいた。二人は笑顔で屋台を所狭しと動き回り、その元気の良さからかお客さんからも自然と笑みが零れている。
「へぇ、民族衣装って言うのもいいものだね」
「あれはアオザイとチャイナドレスね。あたしもアオザイ着てみたいなぁ」
「シダに言えば着せてもらえるんじゃないか、言ってみればいい」
三人でわいわいと話ながら『チュックマイマン』の屋台へと向かうと、丁度いいタイミングでお客さんが捌けた所だった。一息吐いたシダと毬藻仔が水分補給にとスポーツドリンクを飲んでいる。
「よ、繁盛しているんだな」
「きょうや 来てくれたのか シダ 嬉しいぞ ヴーイ ラム」
響也が軽く手を上げシダに挨拶をすると、隣にいたトーマスとるるかも軽く会釈をする。『チュッククマイマン』のもう一人の店員でもある毬藻仔もそれを見ていらっしゃいませと声を掛けた。
「シダ、こっちがトーマスだ」
「初めまして、響也の従兄弟です。トーマスって呼んでね」
「トーマス よろしく シダだ その服 いいな 似合ってる」
「シダこそ、その赤い……アオザイ?よく似合ってるよ」
シダはトーマスが着ている群青色の甚平と下駄が気に入ったようでうんうんと頷いているし、トーマスはシダのアオザイ姿が目の保養になったようでお互いニコニコと笑い合っている。
「そしてこっちが最上」
「初めまして、あたしは最上るるか。響也の彼女で、クラ同でも一緒なのっ!」
「ちょ、ちょっと最上」
「きょうやの 彼女! よろしく シダだ」
るるかは先手必勝とばかりに響也にくっ付きながら笑顔を見せる。シダはうんうん、お似合いだと頷いて三人を席へと案内した。
「さぁ なに食べる? 何がいいか 言う」
「あ、あたしはベトナムスイーツがいいなっ」
「私は……店員さんのお勧めがあればそれを」
「俺もそれでいい」
メニュー表を見ながら頭を付き合わせた三人は、店員のお勧めをお願いする。そうすると、奥から毬藻仔が出てきてトレーに乗ったお皿をテーブルへと運んでくれた。
「生春巻きにバイン・ミー、中華団子がお勧めですよー! スイーツはこちら、チェーがお勧め!」
「チェーってどんなスイーツなの?」
「ベトナムの 冷やしぜんざい 思っていい 南国フルーツいっぱい 甘い 冷たい ンゴーンだぞ」
毬藻仔がンゴーンはベトナム語で美味しいって意味だと教えてくれる。取り皿を受け取ると、トーマスがさり気なく取り分けていく。
「はーい、響也。あーーんっ」
「いいって……んぐ」
るるかはここぞとばかりに生春巻きを箸で取り、響也の口が開いた隙を狙って食べさせる。響也はやや諦めたように口の中の生春巻きを咀嚼して飲み込んだ。
「……美味いな」
「こっちのバイン・ミーも美味しいよ、パンも美味しいんだけど中の具がまた美味しい!」
「チェーも冷たくて甘くって、美味しい~! 中華団子も美味しいし、ンゴーンだねっ」
三人が料理に舌鼓を打つ様子を、シダは満足気に見てヴァンと頷いた。
「ねぇ、シダ。あたしもアオザイ着てみたいんだけど……いいかな?」
「もちろん こっちだ」
シダがるるかを連れて、民族衣装体験の場所に案内する。程なくして薄桃色のアオザイに身を包んだるるかとシダが戻ってくる。
「ベトナムスイーツってそんなにあるんだね、いいなぁそれも美味しそう!」
「バインフラン たべたかったら チュックマイマンくる シダ 用意する」
「ほんとに?嬉しい、他にも現地のファッションとか流行ってる物教えて欲しいんだけど……いい?」
「もちろんだ いつでも くる いい」
ほんの少しの時間だったと言うのに、完全に打ち解けて話をしているシダとるるかに響也とトーマスは顔を見合わせた。
「10分くらいだったよな」
「そうだね、そのくらいだったと思うよ」
女の子って不思議だ、と響也が呟くのをトーマスはくつくつと笑った。
「えへへ、どうかな? このアオザイ……似合う?似合う?」
くるりと回ってポーズを決める。そのアオザイはるるかの身体にぴったりと合っていてとても似合っていた。
「似合ってるな」
短い響也の一言だったけれど、それだけでるるかは嬉しくなって極上の笑顔を振りまいた。トーマスもるるかを褒めていたけれど、響也の一言が脳内を駆け巡っていたるるかには聞こえているのかいないのか……という状態だった。るるかの頭の中は響也があたしに惚れ直してくれたに違いない、うん、間違いない! そんな思いが駆け巡っていたのだから仕方ないというもの。
「なぁ、シダ」
「どうした きょうや」
「ベトナムの音楽に興味があるんだが……お勧めの音楽とかはないか?」
「おすすめ音楽 いいぞ シダ 月琴 もってきてる」
響也にベトナム音楽はないのかと聞かれ、シダは笑顔で店の裏へと行くと月琴と呼ばれるリュートの様な楽器を手にして戻って来る。
「それは何ていう楽器なの?」
「ベトナムの月琴 綺麗な音 する」
るるかの問いに、シダが軽く月琴を掻き鳴らすと何とも言えない不思議な音色が響く。普段耳にしている弦楽器の音とも違う、優しくてどこか切なさを感じるような音色にるるかがうっとりと目を閉じた。
「丁度いい お客さん 途切れた ベトナムの 綺麗な歌 聞かせよう もこもこ トルンで 合わせて」
「トルン……これだっけ?」
「そう それだ」
「あ、これ竹なんだねー、竹琴とか言うのかな」
木琴を吊るしたような楽器を毬藻仔が手に取り、シダの言葉に応えるようにポンポンと鳴らす。シダが指先で弦に触れ、音を鳴らす、それに合わせて毬藻仔がトルンを叩く……そこはまるでベトナムの街角のような錯覚を覚える程、異国情緒に満ちていた。
パチパチとるるかが拍手をすると、シダと毬藻仔が一礼して見せる。
「すごいすごい、ねぇもっと聞きたいな!」
「いいね、私ももう少し聞いていたいって思うくらいだ。……響也、そわそわしてるんじゃないかい?折角なんだし、一緒にセッションしてみたらどう?そのケースの中の奴で、ね」
トーマスにそう促され、音楽を演奏する者としてのプライドを刺激される。響也は頷いてケースの中から……遊びに来ているというこんな日でも持ち歩いているヴァイオリンを取り出した。
「ヴァン みんなで セッションか おもしろい」
「いいねー、やろうやろう!」
「あ、あたしも!フルート持ってきてるの」
どんな曲にしようか、と言う相談も特にないままに響也がヴァイオリンを弾き始める。
「4ビート? ホンサオダウ あわそう」
「いいよいいよー、私は二人に合わせていくねぇ」
「あたしも、流れに合わせるね!」
響也の音色に合わせる様に、シダが月琴を奏で毬藻仔がトルンを叩く。それにるるかのフルートが乗る。ヴァイオリンの力強く、けれどたおやかな音色に月琴とトルンの異国の音色が重なり、フルートの穏やかで優しい音が響く。お互いを邪魔する事無く、草原を駆け抜ける風のような美しい音色が響いた。
暫くの間、夢中になって演奏しているといつの間にか人だかりができている。ゆっくりとテンポを落とし、四人で目を合わせて最後のフレーズを鳴らす――。
一瞬の静寂の後、大きな拍手が辺りを包んだ。四人は気が付かないうちに集まっていた観客に頭を下げると楽器を元に戻して一息吐く。
「お疲れ様、とっても素敵だったよ。皆、これ飲んでね? 汗だくだよ」
トーマスが差し出してくれたのは自販機で売っている水で、演奏している間に買いに行ってくれたのだ。本来なら自分も参加したい所だったけれど、生憎今日は楽器を持って来なかったからね、とトーマスが笑う。
ありがとうとお礼を言って四人が受け取って、思ったよりも乾いていた喉を潤す。
「すっごく良かったよー! あたし感動しちゃった……響也のヴァイオリンもすごくすっごく良かったし、シダの月琴も毬藻仔のトルンも素敵だったんだから!」
「ありがとう、最上のフルートも良かったぞ。……楽しかった」
「シダも すごく楽しかった」
「私も! お客さんとセッションなんて中々できないから楽しかったよー。あ、いけないお客さん今ので結構来てるね。私接客に行ってるね」
四人の即興セッションはいい客寄せにもなったようで、中国・ベトナムブースは大盛況だ。他の係員も総出で対応をしている。
るるかはレンタルしていたアオザイを返し、響也とトーマスの元へ戻る。
「そろそろ行こうか、いつまでも居座っても邪魔になるしな。トーマスと最上は他に行きたい所はないのか?」
「私はトルコ屋台にいってみたいかな」
「あたしもトルコアイス食べてみたいな」
席のゴミを片付け、シダと毬藻子に挨拶をする。るるかは別れ際、シダにメルアドの交換をお願いしていた。
「それじゃ、今度お店にも寄らせてもらうね! ベトナムの魅力いっぱい教えてね!」
「シダに まかせる 今日は三人 カムオン カムオン」
「カムオンはありがとうって意味だよー。私からもカムオンカムオン」
シダと毬藻仔に見送られ、三人はトルコアイスを食べるべく屋台へと向かうのだった。
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日常
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定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月28日
参加申し込みの期限
2014年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月04日 11時00分
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