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独唱、真夏のSolitude
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●安息の場所へ●
「さてと、少しでも気絶する確率が下がったところで、これからどうする?」
戻って来たアリーセたちを交えて、焔は声を掛ける。
綿に音を吸わせたものの、まだ騒音はすさまじく、生き物が多い場所に置いておくには問題がある。
良いアイデアがなければ、やはりイカダに乗せて流すしかないかと焔が考えていると。
「もっと山奥に連れて行こう」
刀が進言した。
「でも、山の中には生き物がいっぱいいるわよ?」
トレッキングやサバゲーで九夜山にはよく入っている焔は、それをよく知っていた。
「そうだな。人間がいない場所はあっても、生き物一匹いない場所となると……」
他に考えられるのは深い穴の中や海か、と誉も考え込む。
「けど、折角地上に出てきたのに、暗い土の中は嫌だよな……」
「生き物への対処は、考えている」
そこへ修が救いの手を提示した。
「修君、さっきスマホで何か注文してたよね」
「防雪・防砂ネットというやつだ。上手く使えば、音を吸収したり逃がしたり出来ると思ってな」
「へ~、そんな事も出来るんだ。すごいねぇ」
あおいの声に修は説明を付け加える。
結局、多くの者たちが山奥へ連れて行く事に同意や支持を表した為、巨大蝉はもっと奥の開けた場所へ移される事になった。
巨大蝉にしても、孤独に何処かで過ごす以外の方法が見付かって喜んでいるようだ。
「学生寮からもほどよく遠く、音が生き物に届きづらい場所……ふむ……」
いいなは地図を広げ、タブレット端末で計算を始める。
「あ……でも、猫鳴館までは鳴き声も届いていませんでしたし……」
「そんなに高い場所まで運ぶとなると、大変だな」
時子の言葉に茂も同意すると、いいなは再び地図を見下ろした。
「む、そうか……この近辺でも、開けた場所があるかのう」
「そうねぇ、今この辺りだと……」
焔も地図を覗き込む。
「私、ちょっと調べてきます」
今までおっとりした風だった文緒が、すっくと立ち上がった。
「では私も、鳥さんに聞いてみますね……」
時子も小鳥を避難させた方へと向かっていった。
文緒が背の高い木から聞いたり、時子が小鳥から得た情報と地図を照らし合わせて、蝉を運ぶのはもう少し北に上った先の、木も疎らな場所に決めた。
「でも、蝉さんに歩いて貰うには、道中が大変ですね……」
大きな身体で歩くのも大変だろうし、木々の隙間や凹凸の激しい道をどうしたらと文緒が眉を下げる。
みんなで運ぶにしても、かなり重量があるし。
「ああ、それなら僕が」
と名乗りを上げたのは夏朝だった。
ずっとあまり表情が変わっていないように見えるけれど、彼女も優しい蝉に対して希望を叶えてあげたいという思いはあるのだ。
そして、重いものを運ぶのにぴったりのろっこんの持ち主でもあった。
(セミさんにねこシール貼り付けるのは、少し罪悪感があるけど……)
背に腹は変えられない。
太陽は少しずつ傾いていく。
念の為、アブラゼミが鳴き止む頃合を待って、一同は巨大蝉に近付いた。
ぺたっと体の脇にねこシールを貼られた巨大蝉は、4人くらいでバランスを取って持ち上げれば、軽く運べるくらいの重量になった。
「これ、使えないか?」
更に、誉は漁師さんが使わなくなった網や廃材を持って来て、数人掛かりで担架を作って乗せてみる。
「これならバランスも取り易いな」
一端を担う刀が、状態を確認して頷いた。
始めは彼と誉、海と夏朝が巨大蝉を運び、途中で運び手を交代していく予定だ。
「こっちも準備出来たぞ」
その声の先には、キーボードやアンプなどの機器をセッティングした、深雪と小淋の姿があった。
二人で自分たちに出来る事を考えて、出てきた答え。
住職さんにひと声掛けて林の中に持ち込んだのだ。
(こいつには、やっぱり感情があるんだよな……)
それなら見送りの曲も喜んでくれるかも知れないと、深雪は思ったのだ。
(大きくなって辛いかもしれねぇけど、いい事もあったって思って欲しい)
そんな先輩の想いに、小淋も共感するものがあった。
運んだ先も会いに行ける距離だから、まだ本当のお別れは先だけれど。
二人の指が紡ぎ出すのは、旅立ちと別れをテーマにした美しいメロディだ。
時子たちが巨大蝉を先導するように進み、他の面々も周りや後に付いて歩き出す。
それは派手なものではなかったけれど、何かのパレードのようにも思えた。
やがて茜色に染まっていく空に、旋律は響き続ける。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月15日
参加申し込みの期限
2014年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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