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独唱、真夏のSolitude
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●真夏の緑、揺れる中で●
夏の蒸し暑さも、自分を取り囲んでいた生き物たちの騒がしさも、一時遠のいたような気がする。
(このでけぇセミもだけどよ……
キヌ
っていったっけ、こいつはなんなんだ?)
巨大化した蝉の為、懸命に頭を下げる女性の姿に、
吾妻 優
は若干胡乱げな目をしていた。
まるで霧の中から突然現れたような……否、霧自体がこんな時間帯、こんな環境でいきなり湧いてきたようにも思える。
(山とか霧の中から出られねぇとか……マジで言ってんのか……?)
疑念は尽きないけれど、想像した事もない大きさの蝉を目の当たりにしているのも事実で。
面倒なモノに遭遇しちまったと思いつつ、優はヘッドフォンに手を掛けた。
「……しゃーねーから、なんとかしてやるか……」
眠たげな目つきのせいか、余計面倒くさそうに見える優の言葉にも、キヌは表情を明るくした。
「つってもこいつをどうにかするとなると、人手が要るよな……とりあえず見掛けた奴に声掛けてみるか」
「わ、私はどうすれば……」
若さの差か、切り替えの早い優に比べて住職さんはまだ戸惑いの方が大きいらしい。
「……寺って今の時期忙しいよなぁ。住職さんも仕事あんだろ? まあ、ちょっとここら辺にダチとか連れて来て何かするかも知れねぇけど……」
「すまないね、でも何か手伝える事があったら教えてくれるかい?」
優が寺に戻るよう勧めると、住職さんは有り難そうに頷いてお寺に戻って行った。
「よろしくお願いします! 私も、お手伝いして下さりそうな方に声を掛けてみますね」
(ん? こいつ携帯持ってんじゃん……)
キヌが着物の袂からスマートフォンを出すのを見て、優は目を瞬かせた。
が、その手先は覚束ない。
「……?」
「……?」
「あ、あら?」
様子を見ていると、キヌが何処か焦ったような声を上げる。
「どうした?」
「い、いえ……ちょっと、失礼しますね」
キヌは両手でスマホを包み込むようにして、そそくさと立ち去ってしまった。
ゆっくりと、立ち込めていた霧も薄れていく。
「何だったんだ……?」
優が汗で蒸れた髪を掻いていると、脇からギギ……と声がする。
「……っと、お前も俺がいると思いっきり鳴けねぇか」
ヘッドフォンの耳当てを押さえながら、優も一旦街へ戻る事にした。
御巫 時子
が猫鳴館を訪れると、
海原 茂
が玄関から出てきたところだった。
「あ……茂さん、こんにちは……」
「御巫じゃないか、どうしたんだ?」
丁度良かったと微笑んで、時子は彼を散歩に誘った。
「綺麗な景色と空気で、疲れを少しでも癒して頂けたらと思って……」
茂の手には、参考書や勉強道具が入ているらしき袋が。
大方暑い日中、エアコンの効いた図書館にでも行こうとしていたのだろう。
少しの間を置いて、彼は眼鏡のブリッジを押し上げた。
「……そうだな、根を詰めすぎても効率は下がる」
猫鳴館を囲む緑は目に優しく、あちこちから蝉の鳴き声が聞こえる。
時子は荷物を部屋に置いてきた茂と、付近の林を散策し始めた。
その下にいるものを焼き尽くしてしまうのではというくらいの日差しも、ひとたび木陰に入ると優しい木洩れ日に変わる。
「ふぅ、少し休憩です」
麦藁帽子を少しずらして、
篁 文緒
は立派な木の根元にある、腰掛けるのに丁度良い大きさの岩に座った。
セミロングを可愛く編んだ二本の三つ編みも、じめじめした空気と汗のせいか少し湿っている。
(この木はヒノキ……)
水筒のお茶を飲んでひと息入れた後、文緒は植物図鑑を捲って周りの植物の事を調べた。
これまでもそうしてきたように、時折樹木や植物に触れ、ろっこんを発動したりしながら。
文緒のろっこん【言の葉】は、植物と意思の疎通を図る事が出来るのだ。
ヒノキの木にそっと寄り掛かって集中すると、今日も天気がいいとかムシムシしているとか、土の状態がどうのとか他愛のない会話に似た念が伝わってくる。
長い間悠然と同じ場所にそびえる木々の話は、得てしてそんな感じなのだけれど。
「……?」
今日は飛んできた鳥が騒がしかった、なんて普段とちょっと違う出来事を文緒に伝えてきた。
「東の方、ですか……?」
文緒が山道から外れて東へ歩いていると、スケッチブックに絵を描いているサイドテールの少女を見付けた。
声を掛けても良いものか文緒が迷っていると、相手の方も気付いたらしく顔を上げる。
絵を描いていた少女――
小山内 海
は、傍らにあった小さい方のスケッチブックを手に取り、紙を捲った。
『こんにちは』
「こんにちは」
スケッチブックに書かれていた挨拶を見て、文緒も笑みを浮かべる。
「絵を描いてるんですか?」
ほんわかした雰囲気の彼女に頷いて、海は大きい方のスケッチブックに描かれた野の花や山の風景のスケッチを見せた。
「わあ……」
自分もよく絵を描いている事がある分、文緒は海のスケッチのレベルの高さに目を見張る。
クロッキーが得意な海は、流石に対象の特徴を捉えるのが上手い。
筆談を交えて絵の話で盛り上がっていたところ、
ギャギャギャギャギャギャ……
遠くから聞こえてきた奇妙な音に、二人とも目を丸くした。
「な、なんでしょう……?」
『ここでこれだけきこえるなら、もっとおおきいオトなのかも』
海がスケッチブックに書いた文章に、文緒も頷いていると、今度は彼女がやって来た方からガサガサと木の葉を揺らす音がした。
「……あれ、人がいる」
姿を現したのは、片手にオレンジ色の猫のパペットを嵌めた
恵御納 夏朝
だった。
彼女もまた、先ほどの音を聞いてやって来たのだという。
二人のいきさつを聞いた夏朝は、天然のくるくるした髪を揺らして頷いた。
「そっか、僕ももれいびなんだけど、フツウを守る為の力を付けなくちゃって思って……」
まずは体力、という事で、最近は暇を見ては九夜山を登るようになったのだという。
話している間にも、奇妙な音はしばらく続いては途絶え、間を置いてまた聞こえてくる。
発生地点では恐らく爆音だろうそれは、流石に蝉の鳴き声とは気付けまい。
「うーん……一体何の音なんだろうね」
「どうしましょう……」
首を捻る夏朝。
明らかにフツウの音ではないソレに、文緒も海も何処か不安そうだ。
でも、このまま音の発生源を確かめずに帰るのも、なんだかすわりが悪い。
「行ってみようか」
パペットの口をパクパクさせる夏朝に、二人は頷いた。
もれいびが三人いれば、大抵の事には対処出来そうだけれど、危険なものだったらどうしようか。
(いざとなったら、私のろっこんで加速すれば、みんなで逃げられるかな……)
海は纏めた画材道具をぎゅっと抱き締めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月15日
参加申し込みの期限
2014年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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