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独唱、真夏のSolitude
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お盆の準備の為か、お寺では住職さんも数人いる若いお坊さんたちも忙しそうにしていた。
「綿?」
「はい。布団の中綿などで、しばらく貸して頂ければと思うんですが……」
「ふむ……ちょっと待っててくれるかな」
アリーセの願いに、住職さんは不思議そうな顔をして住居の方へ引っ込んだ。
しばらくして、白いものが詰まった袋を手に戻ってくる。
「家内が趣味で使ってるものだけど、これで良かったら」
パッケージからして、ぬいぐるみなどにも使う手芸用の綿だと分かった。
「新品じゃないですか、いいんですか?」
「何に使うのかは分からないけど、あの蝉の為なら……」
目尻を下げる住職さん。
お坊さんだけあって、理解の及ばない状態にある巨大蝉に対しても思うところがあるのだろう。
「ありがとうございます、お借りします」
これだったら、もし汚れても代品を手芸店で簡単に調達出来るし、そんなに高いものでもない。
「おお、これを吸音材として用いるのか!」
遣り取りを聞いていたいいなも、感心げに声を上げた。
厚く折り重なった木々の葉の隙間から零れる陽光は、心地良い照明のように足許で揺れる。
自然の中を歩いて、身も心もリフレッシュ……となる筈だったけれど。
「今、何か変な音がしませんでしたか……?」
「誰かが騒いでいる……という訳でもなさそうだな」
猫鳴館から出て林を散歩していた時子と茂も、蝉のいる方へ近付いていたようだった。
二人は歩みを緩めながら、しばらく断続的に続く奇妙な音の様子を窺う。
「心なしか、さっきよりも移動しているように感じる。寮の方に来られても困るな……」
眼鏡のツルに手を掛ける茂に、時子は様子を見に行ってみましょう、と進言した。
林を進んだ先で時子たちが見たのは、生い茂る草が幅広く薙ぎ倒された痕跡と、周囲で気絶している小鳥や虫の姿だった。
「小鳥さん……!」
思わず駆け寄って、手で掬い上げる。
ひとまず、この辺りで倒れている小鳥は二羽だけのようだ。
「あの音にやられたのか?」
茂がのびていたダンゴムシを突っつくと、そいつはピクッと反応してから丸まった。
バッタや他の虫も、しばらくすると足をバタバタさせて起き上がっていく。
「全身に音波を浴びて、脳震盪やショックを起こしたような状態か……」
時子の掌にいる小鳥は、まだ朦朧とした感じだ。
と、そこにチチッと鳴きながら同じ種類の小鳥が飛んでくる。
「あなたは無事だったんですね……」
『あぶない、あぶない、むこうはダメ』
ほっとした時子が意識を集中すると、近くの木の枝に停まった小鳥は薙ぎ倒された草の続く方を見て言った。
「ダメ……?」
『おおきいの、おおきい鳴き声だすの。ぐわーん、ビリビリーってなって、みんなばたんきゅー』
「何か、大きいものの鳴き声……みたいです……」
「ふむ……神魂の影響か?」
小鳥からの情報を伝える時子に、茂はキラリと眼鏡を光らせた。
「あいつ、結構移動してやがる……」
「山奥に行きたいのかな?」
「アブラゼミって普通は平地に多いみたいだから、そうかもね」
「住宅街の方から、ずっと移動してきたのかしら……」
薙ぎ倒された草で出来た道の反対側から、複数の声が聞こえてきた。
「あ、あそこに誰かいるよ」
「本当です、行ってみましょう」
かと思えば、今度は脇の方から女の子たちの声が。
「霧……?」
僅かに漂ってきたものを、訝しみながら、茂は時子と一緒に彼らを迎えた。
「そうだったんですか……」
巨大な蝉の姿が見える、少し離れた場所まで移動しながら事情を聞いた時子は、眉を下げて小山のような姿を眺めた。
「大きな蝉さんですね……」
「うん、おっきいね。それに凄い音! 離れててもこれだけ振動感じるって事は、イヤホンとか耳栓してもあんまり意味ないかも」
スポッと携帯のイヤホンを耳から抜く円。
「ちっ、しょうがねぇ」
あまり効果がないなら暑いだけだと、優たちもヘッドフォンなどを外す。
茂はうんうんと頷いている。
「やっぱり、あの音を全身に浴びるのはマズイわよね……一応、夕方近くになれば鳴き止んでくれると思うんだけど」
皆に手伝って貰って、荷車で戸板を運んできた焔が口を開く。
「山の中で日が暮れちゃうと身動き取れなくなるから、運ぶなりなんなりするにしても、下準備は今のうちにしておかないとね」
ということで、
ぴこぴこぴこーん。
雨戸の戸板ー♪
「木製だから音波をどうこうする力はそんなにないと思うけど……まあ、ないよりはマシだと思うわ」
「これを盾に近寄って、ひとまず綿で音を押さえておくわね」
「あ、ちょっと待って」
戸板に手を掛けたアリーセに声を発したのは、円だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月15日
参加申し込みの期限
2014年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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